連日お届けしている、イベント『世界の民藝』にて並ぶ手仕事より、今回は磁器のご紹介を。土物のあたたかみも素敵ですが、蒸し暑い今は涼しげな磁器で食卓を彩るのも素敵ですよね。
こちらは愛媛県<砥部焼>大日窯のバターケース。

まるで花札のよう。繊細でありながら伸びやかな筆致で、美しい文様は側面まで施されています。

優しい呉須の色目もきれいですよね。大日窯は自家製の生呉須を使っています。安定しにくいという性質から色の濃淡が出るのですが、その色ムラに手描きのあたたかみを感じ取ることができます。
同じく<砥部焼>、中田窯はこちらがおすすめです。リム付きの平皿。

唐草や十草、豆絞りの手ぬぐいを思わせるドット。この爽やかな絵付けはもちろんのこと、注目いただきたいのはポツポツと見える斑点。

<砥部焼>は鉄分を多く含む土のため採石場で精製する際に不純物を取り除きます。しかし、こちらは一部をあえて混ぜ直して土に使うことで焼成した際に斑点となって現れ、素朴さやあたたかみのある風合いになるのです。北欧の陶器と並べても相性が良いですよ。
<砥部焼>梅山窯からは、彩色豊かな豆皿が揃います。

呉須に加え赤・黄・緑を使って描かれ、柄も様々。数種類の副菜をのせてお盆に並べるような使い方も良いですよね。揃えたくなる愛らしさがあります。
この時期は冷たい蕎麦や素麺で使いたい蕎麦猪口も。左と中央奥が中田窯、右が梅山窯です。

夏の食卓には、ぜひ爽やかな磁器をプラスして、目から涼を感じとってください。
『世界の民藝』
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