もう1人の設楽と、憧れの人達

2020.04.15

こんばんは。


引続き臨時休業中の為、ご迷惑をお掛けししております。


個人的な休みだった月曜日は、WEBで情熱大陸の再放送と、映画「感染列島」を観ていました。

情熱大陸は、世界で初めてインフルエンザウイルスの人工合成に成功したウイルス学者の方に密着。政府の専門家会議のメンバーでもあるウイルス学の権威の方が、私見ながら日本は負けないぞ、みたいな幻想を日本人はみんな抱いている。日本はこれで行けるんだみたいな幻想があるんですよ。それ大間違い。だってウイルスは人を選ばない。」と仰っていたのが印象的でした。

映画「感染列島」は2009年公開で、日本を舞台にウイルスとの戦いを描いたサスペンス映画。フィクションではあるのですが、現在の日本の状況とリンクする描写も多く、複雑な気持ちになりながらも2時間強を一気に堪能。出演者の方も超豪華でした。どちらも外出自粛に気持ちをより傾かせてくれます。お時間に余裕ができれば、ぜひご覧になってみてください。


そして、休み明けは久しぶりに出勤。私の利用している電車はまだまだ乗車率が高く…席がほぼ埋まっている印象です。10時過ぎに東京駅に着いて、歩いていると、人気がほぼない地下街。写真を撮っていると、マスクをしていても爽やかなMR_素足








ミニマム人数で出勤して、修理屋さんからの約1週間分の修理納品分の検品や配送、WEBや営業中のお店への在庫調整やその他残務等を行い、数十パッキンを配送業者さんへ引渡しました。配送をお待たせしてしまったお客様へはご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ございませんでした。



そんな中、WEBサイトのAfterhoursで、『ビームス、もう一人のすっごい設楽さん』という記事がUPされました。

メンズドレス部門の1レーベルでもあるInternational Gallery BEAMSのディレクターを長年務めていた設楽のインタビュー記事です。設楽というと、弊社の社長も設楽で様々なメディアで目にされた方も多いかもしれませんが、血縁関係はない別の設楽です。


内容はご覧いただければと思いますが、洋服業界の生き字引というか、生粋の洋服馬鹿というのはこういう人のことをいうんだなぁ…と身内ながら思わせてくれます。


International Gallery BEAMSはいわゆるデザイナーズ物、モード系と言われるブランドやテイストがメインではあるのですが、設楽がバイヤーだった頃は、MONCLERやCRUCIANI、BARBA、ZANONE等のブランドや、イギリスやイタリアのテイラー物も取り扱っていて、現在以上に様々なテイストを提案する魅力的なレーベルでした。

オリジナルでトリコロールソックスを商品化してくれたのも設楽。企画書を出して、ソックス2回、ハンカチ1回の商品化が叶いました。


設楽は飄々としたイメージなのですが、着こなしもキメキメな感じにならずに、インタビューの服装みたいに、ヌケ感があるのが良いんです。私が同じことしても、あの感じはもちろん出せないのですが…雰囲気があるんですよね。


最後に会ったのは、記事中に出てきた元SHIPSの前淵さんのお店での数年前の内輪の宴以来?位、現在は設楽に会う機会はないのですが、個人的にも憧れというか、着こなしや言動が気になるスタッフの1人。今回のインタビュー記事もワクワクしながら熟読しました。


僭越ながら、私が設楽以外でも着こなしが個人的に気になる社内スタッフをこの機会にご紹介させていただきます。


◎VMDの中島

初代MR_BEAMSにも載っている中島。メンズドレス部門のディスプレイやイベントビジュアル等を統括する原宿オフィスの責任者です。私が入社した頃は、BEAMS Fの店長でした。うまく言えませんが…自分のスタイルを持っている方。海外のテイラー製のフルオーダーのジャケットや、オーダーメイドのシューズを、デニムやミリタリー物と合わせたり。ジャケットスタイルでも足元がVANSだったり、CAPを被っていたりと自然体な感じがステキなんです。


◎銀座の尹

元フェルメリストビームスのバイヤー兼マネージャーだった尹。Parisが嫌いな英国狂です。一言で言うと変な人なのですが…カルチャーや洋服に関する圧倒的な知識と経験は、私の人生で会った人の中でダントツな御方ですね。同じお店で働いたことはないので仕事のスタイリングを見たことは少ないのですが、ハッキリしたチェックの上下に、豹柄のベストを合わせたりと社内屈指の個性派です。自分の好きな物、テイスト、スタイルを貫いているのがスゲェなぁ…と長年思っています。

以前プライベートで2度目のLondonに行った時に、出張の尹と日程が一部被り、2日間?なぜか商談含めて尹に同行して色々と経験させてもらいました。嫌がる私に、当時は不味かったLondonのラーメンをご馳走してくれたり…

私テレワーク中は、ブログを書いたりしていることが多いのですが、しょっちゅうオススメの映画とかのリンクを送ってきてくれるので…画像を挿入したりしたい時に、スマホ上部に表示される尹からの通知が邪魔…なのが最近の悩みでございます。


六本木の中野

 私が10数年かじっていた?VMD時代の憧れの先輩でもあります。ニコタマ時代には1年間?同じお店でも、ありました。本人の着こなしもディスプレイも、クリーンでセンスが良くて、かつギラギラしていないのが良いのです。

ニコタマ時代に渋る中野先輩…の着こなしを取り上げた「NAKANOスタイル」というブログが好評でした。当時のブログは現在とシステムが変わってしまい閲覧できないのが残念。初めてブログUPした翌日に、ご覧になられた方が中野宛にご来店されて、大口のまとめ買いをしていただいたのが我ながら驚きましたが…それ位のセンスの持ち主かと。


神戸の安本

新宿時代にお世話になった大先輩。BEAMS Fにも在籍経験がありますが、メンズカジュアルや、ビームス プラス、フェニカ等色々なレーベルを渡り歩いている大ベテラン。安本も独自のセンスで色々なテイストをMIXする感覚に優れている人ですね。

私がVMDを学び始めた頃の師匠でもあります。私がディスプレイ案をプレゼンすると、しょっちゅうダメ出しを食らっていました。お前センス無いから(VMD)やめた方がイイよと言われたことも…ありましたが、後述の河村さんが間に入ってくれたりして、勉強させてもらいました。半年前の関西旅行時は、西宮→宝塚→三田→篠山→梅田とロングドライブして色々と連れて行ってくれたりと、ご縁が続いております。


◎スタイリングディレクターの白川

ビームスの関西の顔的な名物スタッフ。関西のエリアマネージャーを経て、現在はスタイリングディレクターに。

色々なテイストをMIXしていながらクリーンで、力の抜けたスタイルが魅力的です。


番外編として、新宿時代の直属の先輩、上司でもあった元スタッフで、現在はシンガポール在住でCOLONY CLOTHINGを手掛ける河村氏にも影響を受けました。イギリスのテイラーやジョージ・クレバリーのオーダー会の店舗側責任者でもありました。休みの日はめちゃくちゃカジュアルなのですが、スーツの時はピスポークスタイルでめちゃくちゃビシッとしていて、着こなしが格好良かったですね。スーツのコーディネートの色合わせや、柄合わせとかも論理的に指導してくれて勉強になりました。安本のアニキにダメ出しされて弱っていた頃は、お前の選ぶモノや色合わせは他の人と違うし、センスあるから頑張れよ的に後押ししてくれたり、その後VMDを任せてくれたりして嬉しかったですね。


そして、憧れとかではないのですが…六本木に異動したSAITOと、ニコタマのARASEの着こなしはオンリーワンなので…見ていて楽しいですね。


他にもお洒落なスタッフや凄いスタッフはいるのでしょうが…私の中ではここで挙げた人達が今も気になります。若い頃に影響を受けた人達はやはり自分の中での憧れですね。共通しているのは、独自のスタイルがあって、ギラギラしてなくて、ヌケ感があることでしょうか。私の中ではギラギラしていないって大事ですね…

皆さん現役バリバリの頃は、キメキメだったり、ギラギラしていたのかもしれませんが…現在の力の抜けたスタイルがまたステキなんです。



本日は思いっきりダラダラと昔話も絡んで脱線しましたが…明日は朝に更新予定です。


最後に非常事態宣言下の丸の内の様子でお別れです。


10時の丸の内地下街




14時の丸の内中通り






ランチへ




先日ご紹介したお店がやっていて助かりました。当面は20時閉店のようです。




また、仕事終りに皆で食べに行きたいものです。


丸ビルのB1の15時




早く平穏に戻ると良いですね。


KATO