『世界の民藝』に並ぶクラフトから、今回は籠をご紹介。<fennica>では様々な地域の編粗品を取り扱ってきましたが、日本の籠のご紹介が多かったと思います。
イベントでは、エキパルチェアでもお馴染みの横浜<巧藝舎>さんより届いた、タイとペルーに根付くプリミティブな籠が並びますよ。
タイ ラフ族の手付き籠

ラフ族は広域に分布する山岳民族。その中でもこちらはタイ・ビルマ・ラオスのゴールデントライアングルと呼ばれる国境山岳地帯に暮らすラフ族によって、農閑期に作り出される伝統的な籠です。

籐で編まれた籠は内外で編み方を変え二重になった丈夫な作り。本来焼畑農業で数年毎に移動していたこともあり、穀物や野菜の保存と衣類や家財道具の収納として必需品なのだそう。


こちらの手付き籠は雨季や乾季による湿気水気を防ぐため脚がつけられています。シンメトリーになった編み目も美しいですね。
ペルー チチカカ湖畔のカリーソで作られる手付き籠

カリーソというのは水辺に生える葦の仲間で質感は竹に似ています。

標高3800mと、森林限界により高木が生育できない環境では、こういった植物が暮らしの道具に多用されているそう。チチカカ湖というと、藁のようなトトラで作る舟や浮島もそのためですね。
タイとペルー、どちらも自然と暮らしに寄り添って作られる素朴な表情が素敵です。普段<fennica>でセレクトしている籠と併せて、それぞれの土地の良さを感じてみてください。
『世界の民藝』
◼︎International Gallery BEAMS 2階(原宿)…原宿地区駐車場サービスについて
会期:7/31(金)-8/9(日)OPEN 12:00-20:00 ※短縮営業
◼︎BEAMS KOBE(神戸)
会期:8/7(金)-8/16(日)OPEN 11:00-21:00
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