ハロー・グッバイ!

家城 仁人 2024.01.31

先日観た映画の話。


"グッバイ・ゴダール!" (2017/フランス)

©︎LES COMPAGNONS DU CINEMA - LA CLASSE AMERICAIN- STUDIOCANAL FRANCE 3.

50年代から幾度となく映画の歴史を切り拓いてきた巨匠 ジャン=リュック・ゴダールの2番目の妻 アンヌ・ヴィアゼムスキーが、ゴダールとの日々を自伝的に綴った原作(小説)の映画版がこちら。ですからそのアンヌがこの映画のヒロイン。

ちなみに2番目の妻ということで言うと、先日のブログ『勝手にしやがれ』で登場したアンナ・カリーナがゴダールにとって初めての妻で、いずれもゴダール映画にとって欠かせないミューズでした。


さてこの映画の何が良いって、自伝的なものなのでゴダールとアンヌがそれぞれ感じていたレイト60's時代の苦痛をリアルに見て取ることができるというのは勿論なんだけど、僕が気に入っているのは他にもあって。


というのも作中のアンヌ、服装も雰囲気もキャラも実在しているアンヌとは結構異なる部分が多いんです。なんならゴダールのひとり目の妻アンナ・カリーナの方が近い感じすらしていて。(一方ゴダールは全部そっくりそのままという感じなのに)


で、もしかしてこのアンヌ、また違う人をモデルにしてんじゃねーか?と思いながら調べてみたところ、作中のアンヌはゴダールのたくさんのミューズ達の雰囲気や60'sムード全体を色々詰め込んだ(いいとこ取りしたような)オリジナルの女性として作られたみたいです。


監督 ミシェルが言うには、自伝をベースにした映画なんだけどあくまでオリジナルの物語としての作品を作りたかったのだそう。

だから良い意味でアンヌがリアルじゃないというか、ちゃんとキャラクターとして成り立っててそれがこの映画の面白いところかなと思います。

それにしてもどのシーンでも可愛らしい洋服を着ているアンヌ。可愛らしい洋服か裸か。それでゴダールに翻弄されるアンヌ。


視聴者に語りかける場面とか、突然画面が白黒になる演出とか、ゴダール映画を思わせるいたずらっ子な雰囲気もまたミシェル監督がゴダールに敬意の気持ちを持って作品を使った現れなのだろうなあ、と勝手に想像してました。

この映画で描かれている時代を期にアーティストとして大きく変化したゴダール。

そこに行き着くまでの葛藤がとても美しかったです。

一旦、サヨナラ、ゴダール。

気になった方は、【♡+】でお気に入りに入れといてくださいね。

サヨナラした後もなんとなーくうっすらと心に残り続けそうなブランド。

《stein》

早くも24ssが入荷して参りましたのでご紹介します。

"ドライバーズニット"

stein / オーバーサイズ ドライバーズニット ST.843
カラー:ブラック、キャメル
サイズ:S、M
価格:¥57,200(税込)
商品番号:23-15-0119-691

ハイネックじゃなくてクルーネックのドライバーズニット。よりミニマルに。で、ミニマルだからこそ引き立つ生地の良さ。

硬くてハリのあるいい生地。

今やドライバーズニットと言えばM.M一択なんて言ってる時代じゃない。それよりたくさんの選択肢がある中で是非候補に入れて頂きたいドライバーズニット。

"モヘヤクルーネックカーディガン"


stein / キッドモヘヤ クルーネック カーディガン ST.848
カラー:ブラック
サイズ:S、M
価格:¥50,600(税込)
商品番号:23-15-0116-691

肌触り抜群のキッドモヘヤをつかったカーディガン。緩いというより丸いという印象の強い一着?それは高い技術を用いて加工された生地故の立体感。だから大人の人が着ても良い感じ。着心地もすごく軽いです。

巷で良くあるモヘヤニットと同じようで、触ってみたり着てみると全然違うな、と感じる一着。

"パディングベスト"

stein / パディングベスト ST.761 74800
カラー:ブラック、カーキ
サイズ:S、M
価格:¥74,800(税込)
商品番号:23-06-0059-691

立体感のある所謂パディングベスト。

こういうのあればすごく便利、なアイテム。

なぜってアームホールが大きいこと。


だからこうやってブルゾンの上に重ねることができるし、なんならコートの上にも重ねられるアームホールの大きさ。とボリューム。

さらに、時と場合によってはコートの中に入れ込むのもアリかも。


勿論膨らみが魅力のアイテムではあるのだけど、秀逸なのが大袈裟に膨らんでないところ。だからアウターのボリュームによってはその下に着込むのもお勧めです。

steinの印象は、ミニマルで一見どこにでもあるような感じがするんだけど、実際触ったり着てみるとクオリティの高さとかデザイナーズブランドである独自性とかを感じられるブランドという感じを持っています。

だからこそ、サヨナラした後もうっすらと心の中に残り続けていてその後も気になってしまう。

リアルすぎても面白くないし、突飛なことしすぎてても大袈裟すぎるし、なんだかちょうど良いブランドです。

他にもまだまだございますので日を追って紹介させて頂きます。

一旦サヨナラしてまた会おう。

店頭で拝見して頂けると幸いです。


ビームス 梅田 家城

(※価格は時期によって変動する可能性がございます。)

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