おすすめの名作カバーオールジャケットです。

丹羽 望 2023.08.17



皆様こんばんは。

8/16(水)深夜25時

オールナイト ビームス プラスの時間です。





先日の休み、Instagramに全く知らない

ギャラリーの告知が。よく見ると

私が敬愛するUKアーティスト達の画像が。

過去に彼らの催したライブ等の

ポスターやフライヤーがびっしりと

展示されている様子。その場所は

何と我が店舗から一駅。

これは気になります。昼休憩を勝手に

3時間もらい一っ飛びしたい感じ...



さて

今回はこちらです。

POST OVERALLSの新作。






38180475082POST OVERALLS / No.1 Jacket Vintage Moleskin Indigo
カラー:インディゴ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥50,600(税込)
商品番号:38-18-0475-08238180475082


改めて...

このブランドはデザイナー大淵氏が

1993年に創業しました。当時アメリカで

生活しながら、デザイン〜生産も当然

アメリカで行うという、他に類を見ない

物作りを続けました。その後、日本に

生活拠点を戻し、新たに日本生産で

こだわりを追求し、今年の秋冬シーズン

で遂に30周年を迎えました。

これは凄い事だと思います。

1人のデザイナーで30年続く...しかも

不変のコンセプトです。驚異と敬意しか

ありません。



さてそんなアニバーサリーシーズン。

1993年当時の初期モデル復刻の一環

として発表された一つがこちら。


大淵氏のクリエイションの中で

エッセンシャルなアイテムである

レイルローダージャケット。


ご本人のブログ等から拝見すると...

1910〜20年代の米国ワークウェアは

未だユーロ圏の影響を残しながら

徐々にアメリカらしくなる兆候が

見えそうに...そんな魅力があるそうです。

そんな個性にフォーカスしたウェアは

1990年前後には市場に全く存在せず。

ある意味アメリカの宝物である筈なのに

誰も顧みなかった様です。

そんな状況の中、1993年にブランドは

走り始めました。


今作はそんなメモリアルな第1作モデルを

復刻した物になります。


鉄道員のウェアをヒントにしたデザイン。

先ず目を惹くのが、3パッチポケット。


3パッチ...どこかで耳にした様な?

そうです。アメリカントラディショナルな

ジャケットと合い通ずるディテール。

テーラードとワークの中間地点的な

ユニークな発想だと思います。

作業着にエレガントな残り香が感じられ

大変魅力的ですね。

勿論、当時のアメリカの人々はそこ迄は

計算せず、考え得るアイデアに基づいて

天然に生産していただけだと思います。

で、その魅力に気づいた大渕氏の慧眼が

POST OVERALLSのクリエイション

そのものなのでは?と私は思います。


話を戻して、ポケットについて。


アイコニックな左胸の多角形ポケット。

懐中時計を横向きに収納する独自の

開き方。で、向かって右側はステッチで

仕切り、ペン挿し仕様に。


両サイドはホームベース型ポケット。





その他のディテールを。


ラペル部分は

台襟の中央位置のボタンを省略して

必要な際は奥に延長したストラップで

しっかり留めるディテールです。

いわゆるチンストラップですね。


独自の開き加減が魅力的な首周りに。


カフスは優雅な曲線を描くステッチが

目を惹きます。


そしてシンプルに1個のボタン仕様。

(後々の鉄道用以外のジャケットの

カフスは2個ボタンに。)


ボタンは真っ黒にペイントされ

独自の存在感です。

徐々に黒色が剥がれ“変進開花”が

楽しみです。


実はチェンジボタン仕様です。





サイジングやフィット感等は

再アレンジされました。



POST OVERALLSのInstagramでは

4種類の生地バリエーションを訴求して

いてインパクト大でした。全てが魅力的

ですが、私達はこちらを選びました。


コットンモールスキンです。しかも

インディゴ染めなので、私達好みな

色調の移ろいを楽しむ事が出来ます。


手につきそうな青みが嬉しい。

モールスキンとカバーオール型の

組み合わせはユーロ圏のウェア的な

面白さが感じられるのも良いですね。

ここ数年の大渕氏のクリエイションとも

リンクしていると思います。



正にアメリカンとユーロの良いところが

上手く合わさっている一着。

是非おすすめ致します。



私の

最近の...recently...


冒頭の続きです。

そのギャラリーは代々木公園駅すぐ前の

GRAND GALLERYさん。


“ALL YOU NEED IS DUB”展


音楽プロデューサー井出 靖さんが

蒐集したポスターやフライヤーが

ずらりと展示されていました。

しかもテーマがUKのDUB〜RAGGAE系

中心。昔から絶大なる影響を受け続けた

私にとって兎に角行くしかない!!展示。


敬愛するLKJ(Linton Kwesi Johnson)

お宝ポスター達...


この中に私の買った“ブツ”が

隠れています。


会場には何と井出さんご本人が。

たくさんのDUB話をさせて頂きました。

額装された切り抜きや井出さんの著作を

ゲットし、気づいたら2時間程経過。

昼休みでは無理でした。



私の

最近の...recently...その②


実はこの日は渋谷エリアを回遊

していました。


やしま円山町さん




それから

松濤美術館さん


“ボーダーレス・ドールズ展”


オキドキさん




そして

冒頭のGRAND GALLERYさん

なかなか濃い目の渋谷時間でした。



以上、今週もおつきあい頂き

誠にありがとうございました。

毎日の極端な気候の変動には

お気をつけてお過ごしください。

では、また来週。



ビームス プラス 原宿

丹羽 望





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