この時間は、私のと偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。
こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第191回目はこちら
『セルピコ』(1973)
監督:シドニー・ルメット
出演:アル・パチーノ / ジョン・ランドルフ / ジャック・キーホー / ビフ・マクガイア / トニー・ラバーツ / コーネリア・シャープ
あらすじ:
子供の頃から憧れていた警察官になったセルピコ。しかし現状は彼が憧れていた警察官とは違うものだった……
1970年代にニューヨーク市警の汚職を告発した実在の人物の伝記映画です。
当時のニューヨーク市警は犯罪者から賄賂を貰う事で様々な犯罪を見逃していたらしく、相当治安が悪く特に地下鉄は本当に危なかったようです。
そんなニューヨーク市警の中で賄賂を取らずに警官としての職務を全うしようとしていた「マイケル・セルピコ」ですが、当時の警官の中では相当異質だった事が劇中でも描かれています。
制服を着た警察官も私服の刑事達も金額の多寡は違えどみんな同じ様に賄賂を受け取っている中で、賄賂を受け取らないセルピコの事を当然、警戒する様になりますし、徐々に嫌がらせすらする様になってきます。
また頼みにしていた上層部も評判を気にするあまり動こうとしません
みんなが行っている悪い事をせず自分一人で正しい事を行い続けるという事は、現実では本当に勇気がいる事ですし難しい事だと思います。ましてや犯罪に関わる事が多い警察官であればどさくさに紛れて殺されてしまう可能性も大いにあったと思います。
劇中ではその正義を貫く気持ちと殺されるかもしれないという恐怖をアル・パチーノが見事に演じていると思います。
この映画の前年の1972年に『ゴッドファーザー』、この作品の次の年の1974年に『ゴッドファーザーⅡ』に主演してあのマイケル・コルレオーネを演じ、しかも同じ人物が演じているのかとは思えないくらいの変わり方で本当に役者としての凄みを見せつけられる思いです。
セルピコがどうなるのかは是非、ご自身で確かめて頂きたいと思います。
ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。
やはり気になるのはセルピコの刑事らしからぬヒッピーの様な衣装ではないでしょうか?
制服組の時から私服を着る事にこだわっていて劇中では「警察官の制服やあまりにも刑事然とした恰好では街に溶け込めない。」といってほとんど私服で、しかもヒッピーの様な格好をしています。
他の私服警官たちもジャケットをメインに思い思いの格好はしているのですが、どうして彼だけヒッピーなのかと考えた時に1970年代という時代もありますがヒッピーという文化自体がカウンターカルチャーであり、今のシステムへの反発という意味でこの様な衣装になったのではないかと思いました。(実際のセルピコがこの様な恰好をしていただけなのかもしれませんが……)
暗黙の了解でみんなが行っている賄賂というルールに反発し、自分だけはそこに染まらない異質な存在というのを表現するのにとてもピッタリな衣装ではないでしょうか?
誰がどんな物を着ているかをちょっと気にしながら観て頂くのも面白いと思います。
それではBEAMS PLUSのアイテム紹介です。
今週はこちらです。
ビームス プラス / N-3B ダウン ジャケット
カラー:ブラック、オリーブ、ネイビー
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥52,800(税込)
商品番号:38-18-0373-139
こちらはフライトジャケットの中でもヘビーゾーンと言われる極寒地用のフライトジャケットで1950年代のモデルをベースに現代で着用しやすい様にアップデートさせたモデルです。
フロントはダブルジップで冷たい空気が入ってこない様に前立てもしっかり付いてます。チェスト部分の本来であれば酸素マスクのホースを固定する為のタブは隠しポケットにして細かい物を入れられる様にしています。
身幅はゆとりを持たせて重ね着をしやすい様になっていますし、表地は光沢のあるヘビーナイロンツイルを使用しているので見た目の重厚感はしっかりあります。しかし中には綿ではなく650フィルパワーのフェザーダウンを使用しているので軽量で暖かく街の中で扱いやすいダウンジャケットに仕上がっております。
軍物としても定番のモデルであり、街中での着やすさを追求したジャケットですので、フライトジャケットをお探しの方にも着やすいダウンジャケットをお探しの方にも大いにお勧め出来るアイテムです。
こちらは既に入荷していますので、お近くの店舗で実際に試着をしてみて下さい。
それでは『ゼルピコ』お楽しみ下さい。
コヴ