こんばんは。
先日のNaoとのお別れブログ、
<黒染め> ありがとうNao:淡いブルーから黒へ K(KUROZOME REWEAR FROM KYOTO) 編
はご覧いただけましたか?
原宿にあるビームス工房では、全国のビームスでは唯一、100年以上の歴史をもつ京都の黒染め専門工房、京都紋付による黒染めを窓口として承っております。
私がまだビームス工房を担当中にNaoから相談を受けて、淡いデニム地が部分的に日焼けしてしまって色が抜けてしまったコートを黒染めに出してビフォーアフターを紹介するという内容でした。
今回のブログは、黒染めに関しての補足も兼ねた仕上がり品の紹介です。
まずは、私がサンプルとして提供したジャケット2着。
元々は、ブラウンとホワイトのシアサッカーストライプだったのですが、長期間カーテン脇に掛けていたら、見事に半身近く色が日焼けで抜けました…
しっかり深い黒に染まっています。
前回も触れましたが、現代ではハイブランド、安物とかは問わず、縫い糸は化繊の糸が一般的でして、化繊は基本的には染まらない為、ステッチの色が残ります。
黒染めで染めることができる生地は、基本的に天然素材の混率が半分以上のもの。コットンやリネン、ウールなどが100%に近いと深い黒になり、化繊の割合が増えてくると、グレー寄りな淡い染まり方になります。生地により異なりますが、目安としてはそのようなイメージです。
もう1着は絣(カスリ)のストライプでグリーンやネイビー系の多色使いでしたが、こちらも同様に日焼け…
こちらもしっかりと染まってくれました。
ジャケット類で注意する点は、高温で黒染めするので縮みが出やすい点と、ミシンでしっかりと縫われていない、まつり縫いや手縫いの箇所(裾裏地など)がほつれたり、破けたりするリスクがある点です。
私の私物も少し縮んだ気がするのと、裏地は一部破けたりしておりました。
そういうのも含めて変化をお楽しみいただければ…と思いますが、その点、カジュアルなパンツや、Tシャツ、スエットなどは縮み以外のリスクは少ないかと。
こちらはワークパンツ。
こういうのが一番安心感はあります。
原宿のビームス工房ではこういう仕上がりサンプルをご覧いただけます。
Naoの私物コートを紹介した黒染め初回ブログも改めてチェックしていただければ幸いです。

一度自宅で洗ったようですが、色落ちもなくて驚いたと言っておりました。
後染め品て雰囲気は良いのですが、色移りや色落ちがリスクとしては有りますからね…
流石、100年以上の歴史を誇る老舗の技術です。
黒染めに関しては、ビームス公式HPで以前特集が組まれておりました。
最後は、前回と同じ結び方になりますが…季節の変わり目などに、前のシーズンの服を久しぶりに見て、
黄ばんでる…
シミができてる…
なんだかもう着ないかも…
と思われたことはありませんか?
そういう時に「黒染め」いかがでしょうか?
実際に黒染めを申込む際の手順ですが
①専用のQRコードを読み取っていただくか
専用サイトに直接アクセスしていただき、アイテム、ケアのオプションを選択
②個人情報を入力し、オンライン決済
③京都紋付様へ送付
④仕上がり後、ご自宅に配送
です。
①②はビームス工房へ行かなくてもオンライン上で可能
③の送付は、①②が完了していれば、直接ご自宅などから京都紋付様へ送付も可能ですし、ビームス工房へ持込みされる場合は送料330円で送付可能です。
お気を付けいただきたいのは、ビームス工房以外のビームス店舗へご来店されての黒染めの申込みや、ビームス工房への送付依頼は全てお断りしております。当店へお持込みいただいても、受付不可です。
私や長谷部であればアドバイスは可能ですが、受付や送付はお断りさせていただきます。オペレーションの都合上申し訳ございません。
原宿のビームス工房へご依頼いただくか、先程のサイトからお申込みください。
それではまた明日お会いしましょう。
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KATO