『バルカラー』『ステンカラー』違い、からの、ベストの下のボタン外す理由まで。

花井 宗徳 2025.11.06

英国の【貴族階級】は、上から順に

『公爵』→ 『侯爵』→『伯爵』→『子爵』→『男爵』


…親知らずを2本抜いて、体調を崩してしまった

『庶民』の花井です。。。




今日は、フラフラと、洋服の歴史

ただの『妄想』の話。




『イテッ、イテテッ』

『痛いって、もぉー。』

『ちょ、ちょ、まって、まって』

『ゆっくり脱がしてよ〜、もぉ〜、イテ〜、、、』


『いや、そうは言っても、“男爵”』

『早く治療しないと、取り返しが付かなくなっちゃいますよ。』

『さ、脱ぎましょう、はやく』


そーして、クリミア戦争(1850年代)で腕を負傷した、ラグラン男爵は、木製の『義手』となり、


男爵のために、腕を

『覆い隠し』『着脱しやすい』


ラグランスリーブ』が考案された。






時はほどなくして、1850年代


▪️スコットランド(英国)に、

…この『ラグランスリーブ』を、

採用したコートが生まれる。


スコットランドの地名である『バルマカーン』を、そのまんまとって、


※『バルマカーンコート』誕生


特徴は、なんといっても一風、変わった、

こちらの『エリ型』




ボタンを留めて良し。




ボタン開けて良し。

(開けるとボタンが“見えない”仕様)


……つまり、コンバーチブル(両用衿)


コレが、当時の斬新なデザインで、話題を呼び、

バルマカーンコートのカラー…

バルマカーンカラー……

バルマカラー……


…『バルカラー』

この『衿型』を、そう呼ぶことになる。



そして、その『バルカラー』が、

『日本』にも、やってくる。

 

「いやー、なんとも、不思議な衿ですな」

「後ろの衿が高くて、従来のコートよりも立体的な表情だ。はて、これは、、、。」

(勇気を出して…)

「ワット、イズ、ディス?」


『あ〜ん、It is a one-piece collar design with a high back and a low front. If you fasten the first button, it becomes a stand collar and when you remove the button, it becomes a fall collar』


「ちょっと、コイツ、何いってるかわかんない…」「プリーズ スローリー、スローリー」


(海外の人、めんどくさ、なって)

『Stand  and fall collar』


『……ス・テ・ン カラー?』って、言ってる。よ。ね。



さ、と、いうわけで、


『ステンカラー』は、和製語だ

※日本だけ。




その後、ステンカラー文化は、独自の『発展』と『解釈』を広げ、今では、



セットインスリーブとか、、、




『衿腰』高めとか、、、




・高い『スタンドアップ バル』

・低い『レイダウン バル』



『芯地』が入っていて、固めとか、、

(パリッと衿が立つ)




『チンストラップ』が付いたり、、、とかで、


バルマカーンコートから

時代に応じた、変化を遂げ、

『ステンカラー』の解釈は『広義』となる。



なので、今の日本で言う、


▪️左側が…『ステンカラーコート』

(スタイリッシュな凛々しいコート)

MACKINTOSH / DUNKELD ライトメルトン ステンカラーコート
価格:¥149600(税込)
商品番号:21-19-0245-118


▪️右側が…『バルカラーコート』

(クラシカルなゆったりとしたAライン)


MACKINTOSH / BALFIELD ライトメルトン ラグランスリーブ バルカラーコート
価格:¥162800(税込)
商品番号:21-19-0260-118


さて、


このクリミア戦争は、実はもうひとつ。

洋服の歴史を作っている。



「よいしょ、ふっ、ん〜、よいしょ。」

 

『被り式のニットじゃー、負傷した兵士には

可愛いそーだから、前開きのボタンにしてあげたら…』


「ありがとうございます。カーディガン伯爵」


というわけで、

『カーディガン』が誕生した



それ以前にも『前ボタン式』は、漁師用のセーターで存在していたが、


カーディガンは、

『ベスト』をベースに考えられた

とされ、、、(ボタンの数とか)


マナーとして、


【1番下のボタンは外す】


伯爵パワーで、なんとなく『格式』が高いイメージのカーディガン


…スーツスタイル

ベストの代わりに『カーディガン』


では、このベストの、ボタンの1番下。

外すキッカケとなったのは、、、



…庶民派で愛された

『食いしん坊』の、ファッションリーダー

その名は、


▪️エドワード7世(1841-1910)

(ウィンザー公のおじいちゃま)


『恰幅の良い』国王…


晩餐会、ぷくぷくと太り

ベストの1番下は、留まらない。。。


側近たちのざわめき

『おい、全員、今すぐボタンを外せっ』
『はやく、デンマーク朝のかたも見てらっしゃるぞ。さ、はやく』


誰も国王に、

恥をかかせては、イケないのであります。


我が国では、ベストの1番下は外すのが、由緒正しき、貴族のマナーでございます、顔


『アンボタンマナー』の文化が発生した瞬間だ。


(同様に、スーツのフロントも1番下は、留めない。アンボタンマナーが始まり、留めないときが、1番美しく見えるようにテーラーは、仕立てをするようになる。)



ただ、エドワード7世……の『功績』

『かっぷく伝説』は、まだまだ、続く




▪️パンツの『クリース』センターライン


今度は側近が、うっかり


パンツの“たたみ方”を間違えて、

(横たたみと縦たたみ)センターに、折り目が入っちゃった。。。


エドワード7世は

『ま、いんじゃない』で、そのまま着用。


その寛大なハートによって

今では、『クリース』は、当たり前となった。


おかげさまで、


(太っちょでも、短くても)


足が『細くて』『長く』見える(はず)

“ドン”



エドワード7世に感謝です。

よっ、さすが、【かっぷく国王】 


生まれ持った体型に頼らない、、、服の探求

これぞ『エレガンス』



なんだか、久々にブログを書きましたが、

洋服の歴史も、楽しいですね。