ビームス工房レポート:<革靴修理> つま先とヒール編

2021.07.05

こんにちは。


ビームス工房レポートです。

ようやく、修理レポートらしい内容でしょうか。

とある原宿スタッフの私物<F.LLI.GIACOMETTI (フラテッリ ジャコメッティ)>の修理上がり例の紹介です。


レザーシューズで最も痛みが進みやすい、つま先とヒールの修理。

修理前の状態の写真があれば比較できて良かったのですが…仕上がり例のみで恐縮です。







ヒールの削れ具合によりますが、トップリフト(地面との接地面)のみで済む場合と、積み重なっているベース部分も交換する場合とに分かれます。

職人さんが状態に応じて判断されるようですが、今回はベース部分も含めた交換に。








盃チップ部分も似た状態に近づけてくれています。

化粧釘を入れる仕様だと、ヒール交換の基本料金に+¥2,200となります。








そして、つま先









削れた部分を整えた後に、先端部分に新たなパーツを差し込みor外付けして、接着。必要に応じて縫い付けし、余分な部分を研磨して塗装という流れです。


新人の頃に見学に行った別の修理屋さんの職人さんは、元々の外側部分を生かして、間に薄い革のチップを差し込んで縫い付けていました。削れ具合や職人さんによって修理方法は異なるのかもしれません。


という訳で、今回の仕上がりはこのように。






つま先三分&ヒール交換

ヒールの化粧釘有り ¥11,550(税込)〜

ヒールの化粧釘無し ¥9,350(税込)〜


社内的な表現ではAコースです。

個人的にはAコースでも仕上がりは十分キレイに感じますが、より細かな仕上げを希望される方にはBコースもご用意。端的に言うと、修理屋さんが異なる(料金もBコースが上の項目が多いです。)のですが、高級イギリス靴等のブランド靴はBコースがオススメと、ディレクターや修理部門の担当者からは言われております。


ご予算やご自身の拘りに応じて、お決めいただければ幸いです。






裏面はキレイに仕上がりましたが、カカトの内側の滑り直しをしても良かったかもしれませんね。

つま先orヒールのみや、スチール取付やハーフラバー貼り、オールソール交換も可能です。


今回はビームス工房レポートと題しましたが、ビームスでの購入履歴の確認の取れる靴であれば、最寄りのスーツを扱っているビームスのお店でも承り可能ですので、ご相談ください。



それではまた明日…

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KATO