<fennica>では、新宿にて『アイヌ クラフツ-貝澤徹と若き作り手達-』を開催中ですが、あわせてご覧いただきたい“アイヌ クラフツ”がございます。
アイヌ工芸作家 木村多栄子さんと彫金作家 下倉洋之さんとのコラボレーションで製作することができた“ポンサラニプ”です。
<木村多栄子 × Ague × fennica>ポンサラニプ/オヒョウ
カラー:ウタサ,アイウシモレウ
価格:¥39,600(税込)
商品番号:56-61-0277-466
<木村多栄子 × Ague × fennica>ポンサラニプ/ヘンプ
カラー:ウタサ,アイウシモレウ
価格:¥22,000(税込)
商品番号:56-61-0276-466
アイヌの人々が山菜などの収穫物や作業道具の持ち運びに使っていた伝統的な民具“サラニプ”=編み袋。この民具をもとにスマートフォンが入る、小さな(=“ポン”)ポシェット、“ポンサラニプ”を製作していただきました。
5年前<fennica>で特別にオーダーしたトートの形に続く新たなポシェット。その際と同様、アイヌ文化を継承しながらも、その時々の生活スタイルにフィットするサラニプを表現していただきました。
素材は、右側がオヒョウ、左側はヘンプです。
『アイヌ クラフツ-貝澤徹と若き作り手達-』にて展示している北海道の伝統工芸品「二風谷アットゥㇱ」でも用いられ、サラニプの代表的な材であるオヒョウ。
通気性に優れ、水に強く丈夫な素材あることから、江戸時代には本州との重要な交易品とされていました。原料であるオヒョウの樹皮の内皮の調達から糸になるまでには途方もない工程を要します。
ショルダーには木村さんが所有していた藍色の古い着物からあつらえた紐を。
ヘンプは、手で撚ることで不揃いな太さとなり有機的な表情です。オヒョウの風合いに近づけながらも、オヒョウに比べ素材の調達のし易さがあり、より多くの方へお届けできる素材です。
こちらはショルダーまでヘンプで、染まった糸が混じり合う三つ編み紐に。
そして、アクセントに取り付けたコンチョは<Ague>下倉洋之さんによるもの。
“ウタサ”は、“ウ”=互いに/“タサ”=交わるを意味する十文字。
“アイウㇱモレウ”は、“アイ”=刺/“ウㇱ”〜がつく/“モ”=静か/“レウ”=曲がる…と、棘がついた渦巻きを意味する文様です。下倉さんの手仕事による細やかな彫り目から、一つひとつに力強さを感じます。
こちらが木村多栄子さん。
北海道浦河町でアイヌの祖母と母から伝統的な歌や踊り、手仕事を教わりながら育った木村さん。高校卒業後は札幌から兵庫、アメリカと渡り歩いた末、白老郡にてアイヌ文化の伝承者育成事業1期生に。現在は旭川チカップニ・アイヌ民族文化保存会の一員としてイベントや学校訪問などで歌や踊りも披露されています。
木村さんには昨年、お馴染み神戸の帽子ブランド<cableami>のウールベレーにアイヌ文様を刺繍するスペシャルアイテムも製作していただきました。
昨年は写真のNAVYをご紹介しご好評でしたが、今年はBLACKとOLIVEを準備しており、ただいまご予約承り中です。
【予約】<cableami × 木村多栄子 × fennica>アイヌ刺繍ベレー
カラー:BLACK,OLIVE
サイズ:M,L
価格:¥19,800(税込)
商品番号:56-41-0053-734
*10月下旬入荷予定
刺繍でも“アイウㇱモレウ”を基本としたモチーフを施していただきました。
今年のカラー、BLACKとOLIVEでもGRAYの刺繍糸の組み合わせでご紹介予定。昨年のNAVYと違ったコントラストを楽しみにお待ちいただけたら幸いです。
そして、『アイヌ クラフツ-貝澤徹と若き作り手達-』の会期は明日9/8(日)まで。ぜひこの機会にお立ち寄りください。
『アイヌ クラフツ-貝澤徹と若き作り手達-』
会期:8/30(金)-9/8(日)
場所: BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO
Mori
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