『アイヌ クラフツ 伝統と革新 ―阿寒湖から―』
阿寒湖は北海道東部の釧路空港から車を走らせておよそ1時間、大きな淡水湖には有名な天然記念物のマリモが生育し周りは森と脇にそびえる雄阿寒岳があり壮大な自然を感じられます。温泉も出る。観光地として注目の場所です。
冬はスケートやスキーも含めて寒い時期の阿寒湖も魅力だが、湖面が全面凍結し、厚い氷の上に車を駐車すると聞いて怯んでしまう。逆に春は動物も姿を現し、山に山菜を取りに行ったりとアイヌの当時の暮らしを想像してしまう。阿寒の大きな自然にワクワクします。

湖畔に阿寒湖アイヌコタンというアイヌの集落があります。そこではアイヌ古式舞踏や祭りを上演するシアターやその生活や文化を展示する生活記念館。そしてアイヌ伝統の工芸品などを販売する店が多く立ち並ぶ人気のスポットです。
他にもアイヌ伝統の食事を提供するお店やアイヌの語り部の話を聞きながら阿寒湖を一周する遊覧船、アイヌ語で『ボッケ』という湖畔の泥火山を観察するツアーなどもありアイヌ文化を堪能できます。

アイヌ工芸は様々でまず目に留まるのは刺繍や布を貼った力強い文様のアイヌ着物。特にオヒョウ(ニレ科)の内皮の樹皮繊維を使って織り上げた着物『アットゥシ』は象徴的です。
そしてアイヌ文様を施した木彫の数々といった工芸品。
自然を巧みに活用しながらアイヌの自然観や信仰を表す独自の文様を日常品や神事用の衣類や道具に掘り込み縫い上げる。
途方もない時間をかけて思いを込める仕事がアイヌのものつくりです。そこにはお金では買えられない、気の遠くなる手間や思いの入った品々を見ることができます。

※商品詳細(一部)こちらからご覧になれます。(https://www.beams.co.jp/tag/ltop_1901001_fennica/)
fennicaでは日本各地の民工芸を扱っているが、どこの場所とも異なるものつくりに魅了されアイヌコタンでのプロジェクトを立ち上げ早2年。商品開発にはなんと2年の歳月をかけた。
今回は6名の作家との出会いがあり、ものつくりの本質を逃さずに今の生活に取り入れられる商品を開発、アイヌ文化を知っていただく機会として時間をかけてコラボレーションしました。
作家紹介 https://www.akanainu.jp/karpekuru

それぞれ伝統と作家独自の意匠を混ぜながら制作した刺繍や編み、織り、木彫、彫金など様々な種類の商品をお届けします。今回開発した商品の原型でとなるオリジナルは伝統文化に基づいた用途や意味がありました、用途は違えどその技術を受けつぎ今に伝えていくことにもなります。何よりアイヌ文化を知って楽しんで頂きたいです。
会期中は販売のほかにBギャラリーにてアイヌ文化やコラボレーション商品のアイデアになった貴重の展示があります。また、アイヌ民謡のお披露目ライブやトークショーなどもご用意しています。是非この機会に、お立ち寄りください。
『アイヌ クラフツ 伝統と革新 ―阿寒湖から―』
期間 : フェニカ スタジオ 2019年10月12日(土) ~ 10月20日(日) 11:00〜20:00 (会期中無休)
Bギャラリー 2019年10月12日(土) ~ 10月27日(日) 11:00〜20:00 (会期中無休)
場所 : フェニカ スタジオ/Bギャラリー 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6 ビームス ジャパン 5階
TEL : 03-5368-7300 www.beams.co.jp
SUGIURA