ご機嫌いかがでしょうか、銀座の新井です

JACKET: RINGJACKET ORDER
PANTS: INSCRIRE
SHOES: CROWN
やっとスタイリングを撮れるバックがキレイな立ち位置見つけました笑
相変わらずブレザーとお客様から究極の外しとお褒めを頂きましたスウェットパンツのスタイリング。いったい何着ブレザーとスウェットパンツを買い続けることやら。まだまだ全く飽きてませんが。
最近は毎月1,2回はライブに通うこの頃。自分の好きな音を大音量で生で聴ける時間がこんなにも感情を豊かにしてくるのかと年甲斐もなく夢中になっちゃってます。
もはやクラシックからジャズからロックからアイドルまでなんでも御座れ。ようやく海外のアーティストも来日するツアーが増えてきたので暇があればチケット情報を漁ってますし。
学生の頃はとにかくライブ空間に身を置きたいが為に暇があればライブスタッフのバイトをしてました。融通効かせてもらって音楽系ライブには片っ端から声掛けてもらえた1999〜2001年の期間は東京に来る洋楽ライブは殆ど立ち会ってたんじゃないかって位。それにしてもあの頃はまだチケット購入がネット予約してなんて無い時代だったので発売日前日の夜から朝の開店時間までチケットカウンターの所で徹夜して並ぶという笑
路上で仲間達と酒を交わしながらワイワイと一晩過ごす時間はそれはそれで良い青春の時間でした。
ライブに行く様になったのは高校生の頃でしたが、その時は丁度ブリティッシュロックが世界的に人気でCD屋に行くとレコメンドコーナーは殆どイギリスの若いバンドのジャケットでびっしり。
大学になんとか滑り込んで東京で一人暮らしとなってからはバイトも兼ねて毎週の様にライブに行ける環境で最高。
実際にライブに行ってみたらスタジオ録音と生音でこんなにも身体に響く体感の違いにビビりました。感動の比じゃないすよ。あの空間の高揚感、一体感、心臓に響く音の振動は他の何にも変えられない時間。
何かで読みましたがライブ体験をしている人の寿命は8,9年長くなるみたいです。生命にとって精神の解放ってそれだけ重要なんでしょう。
同様に僕の精神の解放と言える今後のライフワークと位置付けた新規お直し事業企画、サルトビームス。とうとうお偉いさん方の承認を得られ今期より始業する運びとなりました。今の所準備で年内は忙殺されそうですが、年明けごろには銀座店の片隅に作った工房で皆様のお買上げ頂いた服を縫い上げる事が出来そう。
もう既に世界中の主要なアパレル会社は2次流通や廃棄素材のリサイクルやリメイクと、大量生産大量販売大量廃棄という今までの資源を無駄に食い尽くすサイクルから脱却する取り組みをどんどん推進して行ってます。
アフターコロナに浮かれてリバウンド景気ばかり気を取られてまたむやみやたらに仕入れを起こして売れ残りを値下げ販売なんてやってる場合じゃないんすよ、実際。
当面は基本であり直し内容の大半になるパンツの裾上げやウエスト調整とかジャケットの袖上げですが、本格的に稼働していった先にはミシンを扱える技術を最大限に活かしてリメイクとかサンプル縫製とかビスポークオーダーとかやれる事、やりたい事は無限大に拡がってます。待ち時間を利用した音楽カフェバーとかあったら最高だしなー。
最近も遠方のお客様が観劇で銀座に来られた際にドレスアップされた服装がとても素敵でしたが、なかなかオシャレをする機会とか場がないってお話をされてましたし。それは僕も大納得。そんなんですよ、もっと社交を拡げるドレスアップして行ける場所があるともっともっと紳士のお洒落の嗜みが楽しくなる筈なんです。
ウチの若手達が今月には浅草辺りで背広散歩ってイベント起こしてドレスアップしてオフ会をしようとしてるのも本当に共感出来ます。
https://instagram.com/sebiro_sanpo?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
とりあえず僕用にブレザー散歩も次回開催を関係者の皆さんお願い致します。もっとわがままを言うなら昔のアメリカ映画さながらのドレスアップして集う大人のダンスパーティーなんてのも開催して欲しくて止みません。
学生の頃の文化祭って最高の思い出。大人になってからも同じ様な体験したいって願っちゃうのは誰しもがあると思うんですよね。
サルトビームス事業を通じてそんな場所を沢山作れたらって。やっぱり歳を重ねていっても服をめぐる僕の冒険と探究心は終わるどころかどんどん拡がっていくばかり。この駄文を読んでくれてる皆様もどうか一緒にお付き合い頂ける事を願うばかりです。
表題は81年発表のボウイ卿とフレディ女王様による共同曲。
under pressure
演者が登場しない過去の映像作品を散りばめて編集されたミュージックビデオは彼がこの21世紀にきっと伝えたかったメッセージの様で何度観ても彼らの演奏する音楽と共に心に訴えかけてる気がしてなりません。
生き方を変える勇気を
これが僕らの最後のダンス
そしてこれが圧力の中で生きる僕たち
ビームスの中で僕が起案責任者として事業を作っていく事になった衣服補正縫製の内製化事業。今まで安心して依頼をしてきた外注工房様もこの数年の目まぐるしい経済状況によりこれまで通りの運営が持続困難になりつつあるという時代の流れ。
ビームスドレスクロージングという確固たるファンの皆様の為、何より洋服に夢中で働く我々ビームススタッフの為にもこの事業を作り上げていく事が絶対に必要なんです。
そんなにやりたきゃ独立して自分でやれば良いじゃんって言う人もいるでしょう。自分だけで好きにやれば人間関係のストレスも少なく気ままにやれるかも知れません。ここ数年は何度も悩んだ時は有りましたが、やっぱり好きな屋号の会社でその取り巻く環境のお客様や仲間達と一緒にやる事が1番のモチベーションだと思うんです。それっぽい事を過去にやりましたが、結局1人だと刺激が少なくて成長も止まってしまう気がしちゃいましたし。何よりおしゃべりな私はひとりで黙々とやるのはつまらないし寂しい。笑
会社の為なのは勿論ですが、同様にお客様と仲間達の為に喜んでもらえる事こそがビームスに踏みとどまり自分の引退までのライフワークとして取り組む使命と勝手に自負してます。
僕のラストダンスはここにあるんです。
それでは近い未来のお直し工房でお会いしましょうね。
音付きインスタも宜しくお願いします
https://www.instagram.com/shunARAI_beams/