余白の美ーSAYAKA DAVIS-

Takeuchi Honami 2016.10.15

「余白の美」をブランドコンセプトに掲げ、日常に寄り添う本質の美を追求する<SAYAKA DAVIS(サヤカデイヴィス)>。



今季のコレクションは、リー・ミラーという一人の美しい女性がミューズとなり作り上げられました。20世紀前半を生きた彼女は、写真家、モデル、女優と幾つもの顔を持っていました。その生き様は冒険心に溢れたもので、写真ひとつをとってもファッションフォトから戦争写真までと、経歴は多岐に渡ります。彼女の美しさは、その容姿からだけではなく、経験の豊かさや強さといった内面からも滲み出ているのかもしれません。


<SAYAKA DAVIS>では、リー・ミラーが生きた1920年代の女性達のファッションを今に落とし込むことでそのテーマをより深く追求しています。それに加えて曲線美やドレープ、上質な素材に拘ることで、フェミニンな美しさを表現しました。



肌触りの良いモヘアのニットはパフスリーブになっており、腕もとにたゆむ柔らかな質感が優しげな雰囲気。袖丈と着丈はやや短めで、収まりの良いコンパクトなシルエットに仕上げられています。


飾り編みがどこか懐かしげなニットは、スカーフを巻いた様な襟元のデザインが印象的です。肉厚な素材でふっくらとした丸みを持たせながらも、幅広のリブが全体のシルエットを引き締めています。


今や旬のファッションアイテムのひとつとなっているジャンプスーツは、1920年代にパラシュート部隊員の制服として着用されていたことからその名が付いたと言います。そのルーツは猛々しいものですが、深いVネックやウエストのなめらかなシェイプといったディティールが加わることでフェミニンでエレガントな印象です。


そのインナーとして合わせているのはドレープの美しいシルクブラウス。先程ご紹介した飾り編みのニットと同様に、襟元にはスカーフの様なデザインが施されておりコーディネートに程よいアクセントを加えてくれます。



艶やかな光沢が美しいベルベットを贅沢に使い、身体を動かす度にしなやかに揺れるたっぷりとしたトラウザーです。

タックが入ったウエストを共布のベルトで絞り上げることで生地の重なりが生まれ、素材を活かした表情豊かな一着になっています。


他にもご紹介しきれない商品が多々ございますが、どのアイテムからも一貫して感じられるのは、媚びる事のない女性らしさです。飾り立てるのではなく、敢えてシンプルに仕上げたからこそ生まれる洗練された女性らしさ。その可愛いとも妖艶とも表現し難い女性らしさからは、リー・ミラーを始めとし、その時代を生きた女性達の強く美しい生き様が垣間見えるかの様です。


Takeuchi

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掲載アイテム

■65-15-0595 クロップドパフスリーブニット ¥49,680(税込)

■65-15-0596 スカーフカラーニット ¥49,680(税込)

■65-17-0047 フロントジップジャンプスーツ ¥84,240(税込)

■65-11-0400 スカーフカラーブラウス ¥73,440(税込)

■65-23-0337 ベルベットトラウザー ¥76,680(税込)