こんにちは!
ビームス ジャパン4階、
トーキョー カルチャート by ビームスの下園です。
今回は佐賀県神埼町尾崎西分地区で700年(!)以上の歴史があると言われている、
『尾崎人形』についてご紹介いたします。
尾崎人形は、全国の陶磁器の中でも古くから伝統の残しており、
伝承によると元寇(げんこう)の時代に捕虜になった蒙古軍の兵隊が、
人形を模した笛をつくり、遠い祖国を偲んで吹き鳴らしたのがはじまりだそうです。
尾崎焼の人形作りは、一時途絶えた時期もあったそうですが、
1990年頃「尾崎焼保存会」を立ち上げ、人形専用の窯を築き、尾崎人形だけが復活します。
その後に伝統を引き継いだのが、現在の唯一の作り手である高柳政廣さん、
そして制作や販売をお手伝いされている『佐賀一品堂』の城島正樹さんのお二人で活動されています。
尾崎人形は本来、子どもの健康を願う御守りとして作られていたそうで、
土が持つ虫下しの効用を、子どもが吹くことで取り込めるように土笛となったそうです。
土鈴は古くから魔除とされ、人形を振るところころと音が鳴ります。
代表的な鳩笛は、地元で親しみを込め「ててっぷう」と呼ばれているそうです。
丸みを帯びた愛らしいフォルム、ゆるい表情。
ひとつずつ手作業で絵付けをされているので、手作りならではの風合いを楽しむことができます。
わたしのおすすめは「ムツゴロウ」です!


お座りポーズな「ネコ」は土鈴になっています。
ビームス 別注の「お相撲さん」は
富士山とゆる〜い日本の文字があしらわれています。
制作背景などを知るとより尾崎人形の魅力が増しますね。
贈り物などにもおすすめです。
オンラインストアからもご購入できます!
下園