【第35話。ビームス 梅田のスタッフ紹介その12、尾崎 友祐】

赤松 優一 2024.02.28

気温が上がって下がって上がって下がって上がって上がって下がって。



不愉快です。



娘の保育園でインフルエンザ、コロナが爆誕しておりいよいよ娘も発熱。



我が家は家族全員がコロナ未経験な事もあり、ある種の覚悟もしましたがなんとか陰性のよう。



解熱もはじまり何とか事なきを得た赤松家。



皆様いかがお過ごしでしょうか。



こんばんは。ビームス 梅田、赤松でございます。




どうなっておるのだこの2月。



インナーを着て汗をかいたり

インナーを脱いで凍えたりを繰り返す日々でございます。




そして巷では出会いと別れの季節。



ビームス 梅田でも人事異動になり散り散りになる人たちがおり

何とも言い難い気持ちで過ごしておりますこんにち。



ギリギリ紹介が間に合いました。



ビームス 梅田のスタッフ紹介シリーズ、第12弾はこちら



【異様な安定感を見せつけるビームス 梅田のスーパーヒーロー、あなた本当に20代?尾崎 友祐】








休憩中にて嫌々被写体になる尾崎。




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サブマネージャー業にレイアウト業に大忙しの彼でございますが彼との出会いもビームス 梅田に働き始めるより少し前になります。



第一回で登場した浅田編でも触れましたが

私は元々ビームスでよくお買い物をしており

当時は浅田によく対応してもらっておりました。



そんな浅田が異動になり。



当時は店頭に立っていた、現在オフィス勤務の山崎と話すようになりましたが彼もまた異動になり。



最後に紹介してもらったのがこの尾崎でございます。



そして一度彼から買い物をし、少し仲良くなりそうな兆しを感じ始めた矢先、二度目の接触時に



「すいません、異動になりました」と知らされ。



何故か仲良くなるスタッフが次々と異動になるという、もうここまで来ると



【赤松と仲良くなったら異動にさせられる】



と思わざるを得ないくらい誰もいなくなってしまう事態になった事がございました。





それからしばらくしてアパレルを志しビームスに面接に赴くと面接官が尾崎というスーパーミラクル。



本日は宜しくお願い致しますより先に



「おおおおお、おっ久しぶりですぅぅうう!?」



とまさか彼が面接官として登場してくるとは思わない39歳赤松は急速にフラッシュバックしてくる尾崎との思い出


この人、人事に関わるような年齢の人やっけ?という自分の記憶違いかどうかを確認する作業


面接の緊張



この三拍子が相まった状態を0.3秒で駆け抜けた為

思考回路がショートし面接へのエネルギーの7割をここで消費するハメになります。



私からすれば仲の良かった店員さんなので当然覚えておりましたが、今思えば尾崎からすれば山ほどくるお客さんの1人に過ぎない私をよく覚えていたものだなと。


そんな事を思い一度尋ねてみた所



「いや絶対忘れないでしょその見た目は」



といささか食い気味で言われ、改めて自分を客観視する良き機会にもなりました。






そんな尾崎。


おざき。


ozaki。


OZAKI。


なんだか矢沢みたいで良い感じです。




そんなOZAKI。




20代という若さでビームスを駆け上がる若き龍として名を馳せており、私が入社した時点ではお店の統括補佐として活躍。



かたや第3回登場の三反田同様、お店のレイアウトを担うお仕事も兼任しており激務真っ只中の彼でございますが


本人は至ってナチュラル。



何の気なしにふわっと話す事が異様に核心をついてくると申しますか



【通らないとわからない事】



みたいな事が既に色々整っているなと感じる次第。





この会社にきてびっくりした事の一つに


自分より若い世代に立派だなと思う人が何人もいるという事がございます。



立派だなというと偉そうかもわかりませんが

自分が彼らと同じ年齢の時には絶対無理、

なんだったら今でもちょっと無理

ていうか何なんお前ら整い過ぎててちょっと怖いねんけど



くらい思う訳でございます。



服屋にありがちな個性うんぬんの話ではなく、

働く人間として、社会人として、みたいな所がです。



いわゆる「人の上に立つ」みたいな仕事は

やりながら色々頭を打って何年もかけてその形を整えていく事がほとんどのように思いますが



尾崎に限らず私が感銘を受ける先輩たちはもう既にその工程が済んでいるというか、異様な落ち着きを放っており。



私は相手が社会的に若いとか偉いとかがあまり重要ではありません。


これはこれで多分あんまり良くないのでしょうが、偉いから仲良くなっとこうとか、若いから大した事ないだろうみたいな感覚があまりなく先日もご一緒してくれた先輩に


「僕なんかと飲んでもあんまりっすよ」


的な事を言われましたがあんまりピンときません。


俺が誰と飲みたいなんか俺が決めるがなと思うわけです。




ウチの職場ではありませんが



圧倒的に好き嫌いだけで物事を判断するような経営者は山ほど見てきましたし、

役職者の保身打算の犠牲になった優秀な若い人も山ほど見てきました。

仲間内の足の引っ張り合い、貶め合い。

人間の汚い部分はまぁまぁ見てきた方だと思います。



そんな私の結論は

会社の上下関係や偉い偉くないというのは、あくまでその組織の指示系統を遵守するためのものであり、人間の価値を判断するものではなないというもの。


会社がなくなりゃたかだか人間一人、お前なんか何でもないぞと思うわけです。




誤解のないように再度伝えておきますが


昔話と価値観の話であり、ビームスの事ではありません。




会社がなくなる前提は言い過ぎですしもちろんこの価値観だけで済むほど単純なものではありませんが


上下関係を履き違えた人間の元に権限が集まってしまうと極めて歪な状況を生み出してしまい、

そこから良いものが生まれている所を見た事は一度もありません。



会社で仕事である以上、儲かる儲からないの話が噛んでくるので一概に言い切る事もかないませんが



そういった所で働く人たちは仕事うんぬんより、その人に嫌われないようにする事を1番頑張っていたように見え、あまりにも精神的に不健康な日々を過ごしているように見えておりました。


私は私で何をそんなに媚びへつらう事があるのかとこれはこれで逆方面に尖りすぎており


当時は強気で過ごしておりましたが、今思えば

当時の思い出は怒りばかりで何とも寂しい過ごし方だったなと思うばかりでございます。




こんないきさつで持って過ごしてきた時期があるからこそ尾崎を見ておりますとそういった所がもう既に整っているというか、達観している、いやし過ぎていると感じ


会社の立場的な事を抜いた、40歳のリアルなリアクションをお届けするならば入社間もない頃の私の彼への感想は



「こいつホンマに29か?」



であったくらい、結構衝撃の出会いでした。


もうほんとうっかりただの40歳になってしまうくらい衝撃でした。



そしてこの達観具合が腑に落ちず色々質問攻めにした事もありましたが彼は本当に29でした。




要は




この会社の初めての上司があなたでよかった。




でございます。




40人程の組織の中で人格者が複数人いるというのは極めて稀な事で、

大変恵まれた事です。


そもそも職場でこのような出会いがあるのは決して確率の高いことではありませんし


なにより外からは選べないからです。



他所の店舗がどうかはわかりかねますがこの店舗に当たったのは本当に幸運だったなと心から思います。




お客様あてのブログという大前提の関係で敬称略なためなんだかよくわからない状況になってきましたが



尾崎。


尾崎よ。


嗚呼、尾崎。




短い間でしたが本当にありがとうございました。




こんなメッセージを送りつつも

彼とは会うたびに

【尾崎の異動を私がゴネ続けている】

というショートコントを繰り広げており



「だから異動したらあかんっつーの」


「だから早く切り上げてむしろ早く出て行くっつーの」



と最終的には



【むしろ早く異動したい】



みたいになっている尾崎でございましたとさ。





尾崎は異動してしまいますが仕事内容に加えて、まだまだ良き先輩たちにも恵まれておりますのでこの先も楽しんで学び、勤めていきたいと思います。



さようなら尾崎。



お前の事、ぜってー忘れねぇかんな。



(異動先はビームス 梅田から徒歩8分、むしろ尾崎はJRユーザーなので毎日ビームス 梅田前を通過)




第12回、尾崎 編  おしまい。