時刻は深夜一時。
ALL NIGHT BEAMS PLUSの時間です!!

先日、BEAMS PLUSチームで新潟県五泉市のニットフェスへお邪魔しました!

(集合写真がないのでランチの時の写真で…)
ということで、
本日ご紹介するのは、
BEAMS PLUSの
made in "五泉"シリーズ。
BEAMS PLUSのニット製品はスコットランドや中国などアイテムの特性に合わせて様々な産地で生産されています。
その中でも"五泉ニット"シリーズは、
国産ニットの名産地である「新潟県 五泉市」で製造されている高品質なニットのシリーズです。
メイドインジャパンの少量生産のため販売店舗は限られた数店舗となっていますが、品質の高さからお客様はもちろんスタッフにも好評です。
五泉という名前を聞いたことがある方は少ないかもしれませんが、名だたるファッションブランドも実はここで生産していたりするんです。
早速今シーズンの五泉ニットをご紹介!
と、いきたいところですがその前に…7月、11月の2回に渡って実際に工場を見学させていただいたので、そちらのお話から。
made in "五泉"のCraftsmanship
訪れたのはBEAMS PLUSのニット製造を行ってくださっている株式会社ナック様。

順番にご紹介させていただきます〜!
【糸】
まずは編地になる前の、"糸"の状態から。
"Book"と呼ばれる糸の見本を見て、生産するニットに合う糸を選んでいきます。

※ありえないくらい量があります。

【編み】
コチラの編み機で編んでいきます。
どんなニットにするかによって、様々な編地・ゲージがあるので、それに合わせたプログラムをしていきます。


いきなり服の形で上がって来るわけではなく、胴・腕などパーツごとに編み上がって来ます。
その後、組み立てるように縫製していきます。
(ホールガーメント=一体成型もありますが、今回は通常の工程をご紹介。)
【風合い出し】
ここからがこちらの株式会社ナック様が得意とする"風合い出し"の作業です。
洗い加工をかけて生地の風合いを増す作業。
他のニット工場からも依頼されるくらいナック様の加工技術は高度です。
ちなみにこれが洗う前。

畦編みのフンワリした風合い。
このままでも全然良い感じ。着心地良さそうです。
が…今回はこちらの機械で洗い加工をしていきます。

そうすると…
こうなります。

本当に同じモノ!?ってくらいの変化で、
みんなお〜!ってなりました。

使われている糸や製品に合わせて加工を使い分けて、ベストな風合いが出るように調整しています。
そこには長年の蓄積と経験が必要で、この糸なら何℃で、何分、何回洗うかを判断します。
海外の工場で何千何万着と作る工場にはなかなかできない繊細な作業です。
【成形】
編み上がったパーツを丁寧にスチーム、アイロン。
編み機から出た状態だとどうしてもバラツキが出るため、縫製しやすいようにパーツごとに成形します。

こうすることで製品として仕上がった際に誤差が出ないようにしています。
そのまま縫製してもいいらしいのですが、この一手間で製品になったときのクオリティが変わるそうです。
日本の工場ならではの細やかな仕事です。
【縫製】

そして縫製。1点1点丁寧に縫っていきます。
ベテランの方は本当に素早く縫っていてカッコよかったです。
ここもやはり海外工場との差が出るところ。早さだけでなく丁寧さも大事にしているため、仕上がった製品の個体差なども無く均一に仕上がります。
当たり前ではなく、一着ごとに人の手が入っているのが感じられました。
【加工】
先ほどの風合い出し同様、ニットの魅力を高める加工を掛けていきます。

様々な加工がありますが、今回はこちらの"チーゼル"という植物を使ってニットを掻いて起毛させていきます。
そしてこのチーゼルが登場したことにより、この日1日私の名前はチーゼルとなりました。

このチーゼルをたくさんセットしたナック様渾身のDIわ…
ではなく特注マシーンを使って…

ニットを搔いていきます。

(BEAMS PLUS製品です。)
※
上が加工後
下が加工前

こちらもとんでもない変化。
風合い出しの際には編地の状態で洗い加工していましたが、
縫製前のパーツごとにこの加工をすると組み上げた際の起毛感にバラツキが出るため、
製品になってから1点1点手作業で加工をしています。

全員で体験させていただきました。

(そしてスタッフがやった分は最後にしっかり手直し。笑)

やはりプロは違います。
【仕上げ・検品】
できあがった製品にアイロンを掛けて指定寸法に調整したり、製造過程のシワを取っていきます。
そして最後はしっかりと検品。

こちらも1点1点丁寧に手作業。
我々が工場見学に行った日にたまたま??BEAMS PLUSのニットの検品作業をしてくださっていました。
(細かな心遣いに感動です。)
さて、ここまで見ていただいたように、徹底した品質管理のもと製品が作られています。
糸の選定〜編み上げ〜仕上げまで、すべての工程において徹底した品質管理が行われることで、高い品質が保証されています。
スチーム成形、縫製のミシン、最後の検品、洗い加工、起毛加工etc...と、
"人の手"がここまで入っているのかと驚きました。
編むのはマシンかもしれませんが、"五泉でしかできないこと"があるのも確か。
何かとハンドメイドが良しとされていますが、ここまでで紹介したような"手仕事"といっても過言ではない多くの工程を経て生産されている五泉ニット。
made in Japan、made in 五泉の品質の高さはこういった各工場のクラフツマンシップに裏打ちされています。
BEAMSに限らず、服に限らず、普段使っている"モノ"にどんな背景があるかしっかり考えて使うことが大事ですね。
普段何気なく手にしているアイテムの一つ一つにこういった背景があることを改めて知る貴重な経験でした。
と、いうことで、
お店に戻ってみんなに着てもらいました!!


Cardigan Stretch Mohair
カラー:GREY,BLACK,D.BROWN,ORANGE,GREEN,NAVY
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥50,600(税込)
商品番号:38-15-0156-156


Cardigan Stripe Cotton Shaggy
カラー:BLACK,BEIGE,BROWN
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥44,000(税込)
商品番号:38-15-0200-156


Crew Stretch Mohair
カラー:S,M,L,XL
サイズ:GREY,BLACK,D.BROWN,ORANGE,GREEN,NAVY
価格:¥41,800(税込)
商品番号:38-15-0157-156

みんなで見学に行った時のニット。
"風合い出し"が活きた素晴らしいアイテムが入荷しております。
さて今週はこのへんで終わります。
made in 五泉のニットの魅力は伝わりましたでしょうか?
めちゃくちゃ長くなってしまうので、正直結構飛ばした部分もあります。残りは店頭でお話させていただいたり、今後もこちらやBEAMS PLUSからどんどん発信させていただければと思います!
ちなみに…BEAMS PLUSの五泉ニットにはこのマークが付いています。

こちらは五泉ニットである証。五泉ニット工業協同組合のロゴマークです。
五泉の"五"が由来となっています。
それでは今週はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。