こんにちは。
暑すぎる夏は通り過ぎ、秋の風を感じる夜が続きますね。
帰り道にアイスを食べながらゆっくり散歩するこの時期の夜が好きです。
さて。
現在、写真展を開催している野村佐紀子さんはB GALLERYでは6回目の写真展になります。
世間一般的には野村佐紀子さんを一言で言うと
“荒木経惟の唯一の弟子” “男性ヌードを撮る写真家”と言われがちですが、
私としては野村さんの作品やアートワークを言葉で括るのは出来なくてとても難しい。
B GALLERYでこれまでにご紹介した写真展や写真集をぜひ見ていただき、
私の意見や感想なども交えてご紹介いたします。
皆様に野村佐紀子さんのことを少しでも知っていただければ幸いです。
【野村佐紀子 写真展「愛について」】 2017.12.1ー12.26
写真集「愛について」2017 / ASAMI OKADA PUBLISHING
約20年間のライフワークを綴る写真集。
何年もかけて撮り続けてきた膨大の作品の中から、約100名の男性たちのヌードを主軸とした写真群で、文字は無く約400ページのボリュームある構成。
モノクロの写真、裸体の男性、私が特に印象を強く受けたのは目。
まっすぐに、鋭く見てくる、目。
感情があるのかないか。
見れば見るほどよく分からなくなる。
私は野村佐紀子さんの写真家としての活動の20年間、なにひとつブレていなくて、
写真自体が良い意味で変わっていないところが好きです。
どこのページを捲っても格好良い。完全犯罪です、きっと。
【野村佐紀子 写真展「flower」】2015,2,13-3,4
写真集「flower」2014 / LibroArte
野村佐紀子さんが写し出す花々は時間とともに変化を遂げ、また新しく美しい姿によって私たちが知らない別世界に誘ってくれます。
美しくて綺麗な花だけでは無く、悲しい花もグロテスクな花も、
花ではないものも花に見えたりする。
花の意義も含め自分の世界の見方を変えてくれるかもしれない、そんな写真集だと思いました。
さてさて、今回の写真展は
【野村佐紀子 写真展「火口のふたり」】2019,8,10-9,8
こんな感じです。
明日から上映される映画「火口のふたり」に伴い、
『あの頃の「火口のふたり」』というフォトストーリーブックを先行販売しております。
白石一文さんと野村佐紀子さんの共著となるこちらの本。
小説も映画も見させていただきましたが、登場人物のふたりの会話がとても好きです。
間の取り方、日常の会話、ふたりの関係性だからできる踏み込んだ会話。
その言葉と写真が一冊になっています。

上述しましたが、映画の公開は明日から全国公開となります。
詳しくはこちら。
野村佐紀子 写真展「火口のふたり」は9月8日までの会期です。
ぜひどちらもご来場くださいませ。
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Information
アーティスト・トーク
日時 : 8月31日(土)15:00〜16:00
会場 : B GALLERY ( BEAMS JAPAN 5F)
予約定員制 : 先着30名様
☎︎ 03-5368-7309
ゲスト : 荒井晴彦 (脚本家・監督)
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