皆様、おはようこざいます。
まだまだ「か行」が苦手な3歳の息子が、何かを指差して、「ここと、ここと、ここ。」と言いたかったのでしょうが、「ととと、ととと、とと。」になってしまい、一瞬理解できなかったドレス担当、川口でございます。
今回は、ネイビーやグレイの人気を凌ぐ、あの色のスーツです。





〈Brilla per il gusto(ブリッラ ペル イル グスト)〉のダークグリーンのスーツです。グリーン系スーツの店頭展開数は、ネイビーやグレイに比べて圧倒的に少ないのですが、必ず完売する為、ポテンシャルの高さが窺えます。ダークグリーン表記ですが、チャコールグレイにも見える落ち着いた雰囲気とソリッドの生地が、コーディネートの幅を広げてくれます。
CROCKETT&JONES / 別注 BRIMSTONE カーフ バタフライローファー
カラー:ブラック
サイズ:5〜9H
価格:¥87,000+税
商品番号:21-32-0164-502


ホワイトやサックスブルーのシャツと合わせれば、ビジネスシーンに順応できる深いグリーンなのですが、先述の通り、チャコールグレイにも見える事からグレイベースのクレリックシャツにしました。シャツのストライプの色がホワイトとネイビーの為、ネイビーベースにグリーンっぽいブルーのジャカード小紋が全体のカラーリングをまとめます。
Brilla per il gusto / ダブルストライプ クレリック ワイドカラーシャツ
カラー:グレイ
サイズ:37〜43
価格:¥16,000+税
商品番号:24-11-1935-306
Drake’s / 小紋柄 ジャカード ネクタイ
カラー:ネイビー
価格:¥14,000+税
商品番号:21-55-0437-087
MUNGAI / リネン チーフ
カラー:サックスブルー
価格:¥4,000+税
商品番号:21-47-0847-367

Ermenegildo ZegnaのTRAVELLER(トラベラー)は、その名の通り、移動や出張の多いビジネスマンに向けてのコレクションです。シワになりにくく、またシワになっても回復の早い特性があります。秋冬商品ですが、肉厚というよりは軽量でしっとりしたタッチは高級そのもので、長いシーズンでの活躍が期待されます。
今回のスーツは、サイズ46です。
是非、ご検討下さいませ。
次回も楽しみにしていただけると幸いです。
川口























































〈TAGLIATORE(タリアトーレ)〉の6つボタンダブルブレストスーツです。GEORGET(ジョーゼット)織りの高級感、繊細な光沢と肌触りは、ブラックでダブルブレストというフォーマルな仕様に乗って、更に高貴と気品に溢れています。また、今回は秋冬品としてのご紹介ですが、本来は通年でお召しになれますので、半裏背抜きという仕様と相まって、あらゆる場面で活躍すると思います。本当はブライダルやパーティーシーンに最適…と言いたいところですが、それが叶わない現実故に、ビジネスシーンでの活用をイメージしました。ブラックスーツをビジネスシーンで着るのは日本人だけ…みたいな皮肉とも取れる話はよく聞く話ですが、ならばブラックスーツをビジネスシーンでカッコ良く着られるのは日本人だけ、と言われるようになれば良いだけの話です。
GEORGETの生地感、伝わりますでしょうか。シャツは、以前の〈BARBA(バルバ)〉のグレイ×ネイビーのサンドストライプクレリックカラーシャツですが、ネクタイがポイントです。ブラックをベースにランダムに散りばめられたホワイトのドット柄が何ともポップで愛嬌があり、堅い堅いブラックのダブルブレストスーツをまろやかに和らげます。しかも、真っ白のドットではなく少し陰影をつけたジャカード織りという拘りが憎いです。格式張ったものだけが英国式ではなく、ドット柄のようなポップなものも英国のもう1つの顔なのです。

〈BEAMS F(ビームスF)〉のコットン60%ウール40%のスーツです。最大の特徴は、腰のパッチポケットにあります。広義ではコットンスーツの部類に属するスーツの為、ウールスーツよりはやや砕けた印象ですが、一般にビジネススーツとしてお召しになっても全く問題ありません。そして、カラーからラペル、裾にかけてのステッチにも特徴があります。コバステッチと呼ばれるそのステッチは、一般には際から2㎜。今回のスーツは際から6㎜に施されている為、ステッチが強く際立ち、カジュアルでスポーティーなディテールが生地感とマッチしています。
前述の通りであればアウトプリーツが妥当ですが、英国仕様に倣って2インプリーツを採用したパンツです。イタリア製の生地ですが、重みとツイルの織りが英国製ばりの雰囲気を醸し出しています。太ももから裾にかけて優しく緩めのテーパードラインは、現代のパンツシルエットを踏襲しながら、更には生地の特性からナチュラルストレッチが効き、運動を快適にサポートします。

パンツだけ替えてみました。今回はベージュのコットンパンツですが、グレイのウールパンツ、その他チェック系のパンツなどなど、ネイビーのパッチポケットジャケットの高い汎用性が窺えます。


〈BEAMS F(ビームスF)〉のチェンジポケットを配したスーツです。来年で40歳を迎える私ですら懐かしさを覚える今回の生地は、DORMEUIL(ドーメル)社の英国製SPORTEX VINTAGE(スポーテックス ヴィンテージ)という生地です。DORMEUILが懐かしいという訳ではなく、この織り柄が20代前半の記憶に私を導いてくれました。今シーズンのキーワードである“プレーントーン”を代表するマイクロハウンドトゥースは、まさに遠目に無地と言えます。決して構築的なスーツではないのに、生地だけの力で自立しているかのような濃密で重厚、そして現代的懐古、とでも言うのでしょうか。是非、懐かしむ世代の方にも、若い世代の方にも、一度は袖を通していただきたいスーツです。


今回の生地に相応しく2インプリーツサイドアジャスターモデルのサルトリアディテールを採用しています。股上がやや深く、従来のものよりやや太いシルエットが特徴のクラシカルなパンツです。


〈Brilla per il gusto(ブリッラ ペル イル グスト)〉の3ピーススーツです。店内の暖色な光では、ほぼチャコールグレイにしか見えないほど、個性的に振り過ぎない落ち着きを払っています。加えて3ピーススーツという紳士的要素が、カジュアル的要素の強いオリーブを一気に格上げ、クラシックなグレンチェックで完全に詰みました。
パンツ単品でも使い勝手が良さそうなのは、やはり“オリーブ”のなせる業と言えます。2アウトプリーツの優しく包み込まれるような腰回りとややゆとりのあるシルエットが、大人の男性の心の余裕とリンクする、と思っているのは私だけかもしれませんが、パンツのシルエットには、そんな心模様が映し出されている気がしています。私情はさておき、時代感を捉えた美しいシルエットです。


〈TAGLIATORE(タリアトーレ)〉のハウンドトゥースのスーツです。2020春夏に引き続き、英国を感じるハウンドトゥースのようなクラシックな柄は、王道にしてトレンド、トレンドにして王道を突き進みます。秋冬のキーワードである“プレーントーン”は、簡単に言えば、無地ライクに見える細かい柄物、とご理解いただき、今回のスーツは遠からずとも近からず。眼鏡をかけて視力0.8の私が5メートル離れて見ると、ようやく無地っぽく見える程度の良い塩梅です。

