【いつかの散歩】@大阪・南港 ATC

こんにちは。



随分前のこと。


大阪で所要があり時間が空いた休みの午後。

神戸に戻ろうと阪神高速5号湾岸線に乗ろうと思ったその時、

天保山の観覧車が見えて

何となくそっちへ行こうかと...


結局辿り着いたのはATC。

南港に行くなんて中々ないから。



ココはイベントで何度か通ったけど

館内のアナトリウムは今も変わらず、

見上げるもどこか寂しい感じ。



外観は何となくガンダム?っぽい?


サンフラワーも停泊していてちょっと懐かしい。



この時はBANKSY展をやっていた...

ということは1月かなあ?

えらい前のこと書いてるなあ。


でも今は海風も心地よくでいい時期に違いない。










【いつかの散歩】@BEAMS GOLF

少し前の休み...



神戸旧居留地をぶらぶら。



ゴルフには全く興味ないけども

この店の立地や設えが好きで

手前味噌ながらいい店やなあと。



どこかの施設や百貨店の一部でなく、

11年前にここから西南にある

BEAMS HOUSE KOBEがオープンした時の感覚。


あの時は担当者として奔走してたから

思い入れはひとしおだけども

そんな事抜きで街の顔となるいい店が増えればいいと思う。


ゴルフするしない関係なく

お立ち寄りください。









この日の












【いつかの臨店...】

いつかの臨店.




ビームス 神戸で開催のシャツのオーダーイベント。

SNSで告知をすると随分長い付合いのあるお客様から連絡がはいる。


何度かやり取りしているうちに来店いただけるとのことで

時間を決めてお客様を迎える。


四半世紀前から歳は重ねてるけど変わらない距離間。


目的のシャツのオーダーは担当スタッフに委ねて

淡々と順を追って決めて進めていく。


そこにいて何の役にも立たないけども引継ぐことの幸せなこと。

実店舗のリアルな喜び。


お客様にもスタッフにも感謝しかない。


いまのところバーチャルやリモートでは体現できない経験となる。


やっぱり店は大切...


我が街のこと【水道筋読本】

こんにちは。


随分ご無沙汰してしまいました...

花粉にコテンパンにやられ手も足も出ない日が続きます。

ここ20年ほどは所謂花粉症というアレルギーに悩まされています。

“今年からww”という方も周りに多いのですが私の場合は神戸に越してから...


阪神間に位置する神戸は山と海に囲まれたエリアということは

周知頂いているかと思いますが

自然に恵まれた環境は自然と共存という条件が付きまといます。


そして神戸には[坂]という地形との付き合いも必要なのです。


私の住む場所は三宮から東のアーケードと動物園の街。

未だに下町の風情が残る貴重な街です。

もちろん山に繋がる坂もあります。


越してきた時にはまだ残っていた商店街はシャッターのあがる事の無い店は

決して少なくなく細々と受け継ぐ店も月日と共に減っていく、そんな記憶。


ただ何もしないわけもなく同世代や次世代の人たちは街の強みを打ち出し

山に人を呼び、下山時には銭湯に入り、灘五郷の酒蔵直営の大衆居酒屋や

酒や肴の美味しい店に立ち寄って気分良く帰る...

そんな刷り込みをして人を呼ぶ、街を潤す仕掛けをした。

街はそれだけでなく兵庫県立美術館もあればスタジアムもあり

人が集まるコンテンツは揃っているし、また自然と店も増え、

そして人も増え愛着も沸いてくる。

僭越ながら街の面白さをメディアへ紹介したりして勝手に広報担当としていたようなw



我が街の楽しさをギュッと凝縮したフリーマガジンを紹介したい。


【水道筋読本】


内容は大きく4つに分け

「住んでる人」「住んでた人」「通ってる人」「インタヴュー」

其々コラムが載せられ、とても読みごたえがある。


残念ながら現在では入手困難の状態ですが一度我が街にきて空気を感じてください。


これからは桜が見ごろです!

水道筋商店街でお待ちしています(笑)













【いただくというコト⑤】

こんにちは。



年明けて

寒さが際立ったり

暖かくなったり。


大寒迎えるまでに春を感じたりと色々あり。

売場は早くも春物もチラホラ。


食べるものはというと...

やっぱり旬なものを!


この日は牡蠣を食べたいと思いながらも

買い物のタイミングで

いいモノに巡り合わずあきらめて

鶏でグラタンを作る...


もちろん作るのはカミさんw





何年か前に手に入れた湯町窯大皿は

オーブンレンジ可なので、

それ以降グラタンはこれでどどーんと

テーブルに並ぶ。


ほぼ尺に近いサイズのスリップウェア、

飾ってても存在感あるけども

器は料理を盛付けてなんぼで

ガンガン使うのがルール(笑)。


いただくコトは時にダイナミックに!



それが幸せな気持ちに繋がる...つづく





関西ローカル 【Meets Regioanl】②

こんにちは。



新しい年を迎えました。


旧年から緩やかに始めたBLOG。


今年も情報としては必要な方が少ないかもしれませんが

できるだけ丁寧に普段の生活を伝える事が出来ればと。

それが何かしらBEAMSに興味を持って頂けたり

街や人が楽しくなることに繋がればと考えますので

お付き合いのほど宜しくお願いします。


年明けのBLOGは別の内容を考えていたのですが

ローカルのこの情報誌を中心にしようと変更しました。


昨年末から年始にかけ感染者が急激に増加した新型コロナ。

去年の4月のように“自粛”や“休業”のワードが頭の中を駆け巡る...


個人的には規制がかかることで現実の人の繋がりが希薄になるというコト。

今やSNSへシフトしているのは否定はしないけど、

僕らのホームと考える[街場]の灯りが消えていかないかというコトの懸念。


コロナ禍が治まった時に遊べる大切な店がなくなることは悲しい。


数か月前にも紹介した【Meets Regional】誌。

奇しくも年明け一発目のテーマは“街の酒場と考えた!家飲みミーツ。”と

まるでこの事態を予想していたかのような内容。


家飲みの重要性を先読みしていたのか?





内容は?とページ捲ってみたらビブグルマン高評価のトップシェフの店に

編集長自ら門をたたいたり...





以前、梅田の飲食についての座談会でご一緒したテレビや雑誌でおなじみのフードライター女史や

街の仲間で京都・三条のイタリアンの店主も登場したり、

長年続く関西大御所芸人の出演する料理番組に潜入したり...


情報バラエティ番組で論争を巻き起こした〈ポテサラ〉を

これまた星付きの店が作ると...なページも含め、盛沢山。




街の顔である人気のあの店この店や街に詳しく味にうるさい黒帯たちが

家飲みを充実させるために袖まくりで前のめりに誌面から盛り上げているw

関西らしい一面(笑)



内容は実際見て読んで頂きたいのですが、

規制が解けたらあの店この店に行って美味しい酒とごはんで楽しもう!と

街を楽しむべくポジティブなメッセージが含まれているように思えてならない。


美味しいモノ食べましょ!!

そんな時もあったと懐かしんで話せる日は必ずきますから...。










【年の瀬...日暮れ時】

こんにちは。


今日は年内最終出勤日でした。

まだ数日ありますがこの一年振り返ると

僕たちの仕事の仕方もそうですが、

生活の変化のスピードも加速しました。


来年も仲間と刺激しあいながら

いい一年にしたいと梅田の空を見ながら

考える僅かな時間...







【いつかの散歩】 @大阪/海老江

こんにちは。












少し前に歩いた街、大阪・海老江あたり。

梅田からそう遠くない場所にありながら“最近”は余り行くことがなかった。


“最近”と言葉を付けたのは大阪から神戸に通ってた時期があり、

野田で乗り換えをしていた時に時折この街で一人呑んでいたことがある。

それでも偶にというほどの僅かな回数。


この日の目的はトモダチが阪急沿線・淡路駅にあった店を

先月、中海老江に移転したので久々に顔みて話せたらと

梅田からテクテク歩いて行った。


以前の店も駅からぐんぐん歩いた住宅街にポツンとあったけど

今回は[中海老江]というバス亭前の中々渋い場所の雑居ビルの2階にあった。


窓のガラスにサインがなければ行き過ぎてしまいそうな店主らしい物件の選択。




何の店?と聞かれ説明するのは長くなりそうなので

極々短い言葉で私なりの表現をすれば...

増えてきた器と雑貨の店と一線を画した

「沖縄のクラフトと内地のカルチャーをチャンプルしたさあ」

と例えるのがピッタリの店かと。




中々ピンと来ないかもしれないけど、

店主のフィルターを通した沖縄の器や編組品、ガラスの他に

東京を中心としたカルチャーをミックスしていて相反する性格?と思いきや

切り口としてはとても面白いんです、これホント。








店主自身は以前の大阪のストリートファッションを牽引してきた一人と

言っても過言ではなく某ブランドのディレクターも務めた経験もある。


WEBでも販売しているけども実際ここに出向いて店主と話すると

いろんな引き出しがあって関西の“ヒト”や“フク”事情に関しては深く知っている。

もちろん沖縄のネットワークもかなり強い(笑)



※今回購入した真萬さんの7寸皿...もうありませんよw


流行りでなく“こころ”の篭ったモノがココにあります。

『ココロないヒトやモノは消えていく』と店主の声が聞こえてきます。







Kokoro.osaka








【やちむんへの思い】 山田真萬②

こんにちは。


クリスマスの昨夜、みんなが健やかに過ごす間に

街は新年に向かって準備が進んでいたことを

いったいどれだけの人が知っているのだろうか?


いつも通り

いつもの街を歩くと景色が変わる...ドラマティックで不思議。


スケールは違うけど

家でも同じように新しい年を迎える準備が始まる。


拙宅では来年の干支である

この陶板を飾ろうと...


これは12年前の年末、沖縄・読谷村で開催された

陶器市で巡り合った山田真萬さんのモノ。


色鮮やかで力強さにひかれたけども

この時に笑顔で話した真萬さんは穏やかで何とも印象深い。







新しく迎える一年はこの雄々しさを胸に穏やかに過ごしたい。



関西ローカル 【SAVVY】

こんにちは。


少し暖かい聖なる日。


遠慮がちな賑わいを感じるけども

街へ繰り出す人もいれば

大切な家族や仲間と過ごすこと選ぶ人が多そうな今年。

それはそれで大事な時間。


本当は今日の主役になるであろうケーキの話をしたいけど

あいにくぽっちゃりしている割に甘いものは苦手w

そんな僕に意外というか珍しく

焼き菓子のリコメンドをしてほしいと依頼が...



依頼主は関西ではおなじみの情報誌【SAVVY】。

過日紹介した【Meets Regional】と同じ京阪神エルマガジン社で

BEAMSが関西出店以降お世話になっている雑誌の一つ。

街を楽しむ支えとなっている。


実はこの[焼き菓子]特集と先月の[パン]特集を連続で依頼を頂き

必死のパッチでまとめた記憶ww


この雑誌、ページの殆どが足で集めて稼いだ情報という事は十分にわかるし

内容が濃い...ホントにすごいと毎月思う。

僕がこの雑誌と関わるスタッフをリスペクトする理由がそれ。


関西の方は是非最寄りの書店・コンビニで手に取ってご覧ください!



ここから話は紹介した店とお菓子の事を。

産まれも育ちの未だ半分は大阪の僕が

おいしい焼き菓子と思ったのは随分前に頂いた

神戸・某洋菓子屋のマドレーヌとフィナンシェ。

世の中にこんなにおいしいモノがあったのに知らなかった自分を

恥ずかしく思った衝撃な出来事←割と大げさ(笑)


吉本新喜劇の和子おばちゃんなら“おお、かみさまぁ...”と

天を仰いでいたかもしれない。


脱線したので話を戻すと焼き菓子って自分で食べるというよりも

何かしら大切な人に会う際にもっていく手土産としては欠かせない。


流行りには疎いけど何でも、どうでもいいわけではない。

その視点で紹介したのが神戸市内ではないけども

海に近く淡路島に手が届きそうな街、明石にある〈くるみや〉のマドレーヌ。


洋菓子ではポピュラーなマドレーヌではあるけども

他の店と違いあまり焼き色を付けず上品で“色白”、

先代のオーナーがこだわって作った菓子と教わった。


ここの菓子は兵庫県下の果物や素材を使う地産地消のスタイルだけども

その他の細かな部分も素朴でどこか北欧のそれにも繋がる雰囲気を持っていて、

個人的に大好きな冷凍ソフトクリームの包装やショッパーなどの

ロゴやグラフィックもまさしく長く愛される要因に思える。


実際ここは本店のある明石(計3店舗)と唯一のれん分けをした札幌にしか店がない。

昔から明石に住む友人や知人に聞くと地元で洋菓子買うならココと

当たり前のように答えとしてかえってくる

〈くるみや〉に感動するとともに地元住民の方々も誇りにしているような...


焼き菓子、人と人をつなぐモノ。

この一冊にいろんな人の想いが詰まっている...そんなローカルな雑誌。











【偏重嗜好】 L.L.Bean TOTE BAG

こんにちは。


クリスマス、そして年末感ひしひし...

そして自らの棚卸w


BAG整理の時に気づくTOTE BAGの多さ。

でも振り返って頻繁に持つのは極々限られていて

一年通して一緒に外出するのはコレだった。


ガシガシ使ってガンガン洗う。

僕のスタイルにピッタリあう。


今使っているのはカスタムして

新たに買いたして全く別物として使おうかと。

それもありですね。


この底の深さが既にカスタム...やっぱりほしい(笑)


嗜好が偏りすぎとカミさんの溜息が聞こえてきそう。









L.L.Bean × BEAMS / DEEP BOTTOM BOAT&TOTE BAG L

サイズ:L

価格:¥13,500+税

商品番号:11-61-1715-593

【UNKNOWN ASIA 2020】

こんにちは。


今年もあと10日...早いですね。


タイトルの[UNKNOWN ASIA 2020]とは?




大阪発のアーティストに最も近いアートフェアとして2015年にスタート。
今年6年目を迎えますが昨年の実績として
日本、中国、台湾、香港、韓国、タイ、マレーシア、インドネシアなど
10の国と地域から290組のアーティストが集い
過去最高の約1300人もの来場者と200人以上の審査員とレヴュアーによる
ビジネスマッチングなどの場としてアーティストに多くのチャンスを
提供するイベント。

私は2016年からレヴュアーとして参画していますが、
“なにするの?”と言えば出展アーティストの作品が展示されている
ブースを回りコミュニケーションとって気になる?気に入った
アーティストに「いいね」シールを貼って
その中から1名、自分の名を冠にした〈白川 剛 賞〉を選ぶ。

今年は新型コロナウィルスの影響で会場での開催が困難と判断し
初のオンラインで進行することになった。

審査員やレヴュアーは国内外のARTに関わる大御所や
バイヤーやギャラリー関係の専門の方々に加え異業種から数名...
弊社カルチャートディレクターである永井は初回から審査員として
参画している。
私はアートに対しては門外漢なのであくまでも“服”を選ぶ感覚で
専門の方々とは違う視点で作品やアーティストに触れる。

オンライン...事前にリモートでの説明会でシステムは
理解するもののリアルに観る事が出来ないのはどうだろうか?と
不安もありながら審査当日に臨んだ次第。
実際は触れることは出来ないまでも約130名の
アーティストひとりひとりの作品を見ることが出来た上に
必要であればチャットやビデオチャットでコミュニケーションが
とれる現実。確かに時間はかかるけども充実した審査。

無事、私個人のレヴュアー賞を選出しお渡しすることが出来た。

今回は【辻井英里さん】へ。
実際サイトを確認頂きたいのですが、
辻井さんの“青”の色と質感、

その表現が観た瞬間からずっと頭に残っていてそれが決め手。


辻井さんを合わせてこれまで5名のアーティストに方に
レヴュアー賞をお渡ししたけども作風やジャンルは
バラエティーに富んでいて振り返ってみても面白い。
それと他の審査員やレヴュアーの方の賞と重なることもあるけど
後日選択理由を聞いてみてもやっぱり違うのは面白い。
未だに交流があり其々活躍されているのをみて嬉しい気分になる。


※実はアーティストの作品やこれまでのアーカイブがまだ見られますよ!!


次は来年の秋。
今から楽しみでもある。
参加されたアーティスト、運営事務局の方々に感謝とお礼を伝えたい。
ありがとうございました!

余談ですが写真を数枚...

今回は同じレヴュアーである子供の頃からの先輩

PALM GRAPHICS豊田さんと共に

主催であるFM802の本部へ伺いました。

運営の谷口さんと笹貫さんにレクチャー受けながら審査するために。



  左:谷口さん  右:豊田さん



 笹貫さん



審査中の師弟関係の丸めがねのおっちゃん



ひと仕事終えて帰る間際の丸めがねのおっちゃんふたり...



それではまた(笑)



【いつかの散歩】@京都/御池烏丸~御所南

こんにちは。



今ほど寒くない時期に行った京都。


京都は出来るだけ歩いて移動することが自分自身のルール、

碁盤の目の街を歩きながら風情を感じることが気分良く思える。


特に冬場はかなり歩く...


この日は河原町から寺町を歩き、できるだけ人の少ない通りを選んで御池烏丸へ。

六角堂や池坊会館を横目に仲間のいる新風館。


まだじっくり見ていないけども建築、ART、店共にまだまだ楽しめる場所。







仲間の顔見て挨拶をして言葉交わす...

それで目的の半分は達成。



もう一つの目的はココ。

京都のトモダチが独立してオープンした店。


御所南の夷川通富小路角に位置するけど...

わかりづらく主にNAVIしてもらいながら辿るとこの看板





主にも似ているけど本人ではありませんw






この時はまだ商品が揃いきっていなかったけど

だからこその“ゆったり感”。



90年代にストリートや古着、その後にモードやトラッドを見て体現した世代の主は

そこに自転車、音楽、文学と多彩で独自の嗜好をミックスした

“いい塩梅のゆるさ”で値打ちを高めて仲間を増やしている。


此処には商売っ気がギュッとした空気はなく、

むしろトモダチの部屋に遊びに来た錯覚をする感覚に陥る。


きっと誰かが洋服を探しにきて珈琲飲みながら話したり、

差し入れのビールを片手にギター弾きながらぼんやりしてたり

主の懐の居心地よさを感じる光景を見るかもしれない。


リアルな店の原点を垣間見る貴重な場所に思える。


一見さんに敷居が高い?と思われるかもしれないけども

まずは敷居をまたぐところから始めてください。

決して一見さんお断りにはならない(笑)


年中、陽の当たる気分のいい店、

DEWEY(デューイ)と言います。



京都散歩するなら是非!



【いただくというコト ④】


こんにちは。


12月ですね。

ぐっと寒くなりました。

少し前の休みの日、カミさんと話していて
「今日の夜はおでんにしようか?」という話になり、

買物済ませて陽が傾きかけた時間帯から準備にかかる...
と言ってもテキパキ動くのはカミさんで
僕はおでんという言葉で
“ある店”を思い出しながら
棚から器を引っ張りだして眺めていた。


ある店とは広島市内の袋町公園近くにあった
【おでん処 たぬき】のこと。

丁度、いまと同じ時期の出張。

仕事終わり並木通り辺りを歩いているといい出汁の匂い。
スタッフとの食事会には
ホンの少し時間があるので縄暖簾をくぐると
活気があって湯気にいい塩梅の酒と出汁が匂う店内、
ご近所さんらしい家族連れや
仕事帰りの会社員がカウンターに座る。
一見だけども一気にご機嫌になる。

あまり時間がないのと食事が控えてるので軽く、軽くと
言い聞かせながらアテを頼んでビールで始める。
再度軽く、軽くとつぶやきながら時計を確認して
看板メニューのおでんをたのむ...
どれも旨い、旨すぎる。

「また来る」と確信しておあいそしてもらう。
「また来る」思った理由は酒と肴の旨いこともそうだけど
おでんの前に陣取ったオヤジさんの軽快な動きと
調子いい言葉ともう一つはおでんを盛る「器」。

全て7-8寸の小鹿田焼で“刷毛目”や“とび鉋”の皿は
おでんの具とチョイと縁につけたからしがよく似合う。

寒い外から暖かい店に入ると眼鏡が曇り
入り口近くのお客さんとカウンターの中のお姉さんの笑いが。
「つかみはOK」と心の中で思ったかどうかは
もう忘れたけども一気に距離は縮まった事に違いない。

何度か通う内に聞いた話を思い起こせば
オヤジさんは2代目で店自体は終戦間もない1946年にオープン。
その30年後の1976年に先代から引き継ぎ、
その5年後に袋町に移ったと...
ただ何故小鹿田焼なのかは聞けずというか聞かず
ここにきて味の滲みたメニューの旨いアテと
出汁の沁みたおでんでご機嫌に一杯のむ事を楽しむ。
それが礼儀かと都合よく思っていた。

担当が替わった数年後の2016年にオヤジさんの体調を理由に
店が閉まったと後々聞いて寂しくなった。

70年...オヤジさんはそのうちの40年かあ。
もし会えたなら本当に“お疲れさまでした”と
“ご馳走様でした”と“ありがとうございました“と伝えたい。

そんなこと思いながらコレかコレかなあ?

とおもい引っ張り出した2枚の小鹿田の器を眺めてしみじみ...











「器」が繋ぐ人と人。

美味しくいただくことで繋がる話も続きます......




追伸;拙宅のおでんも旨いです(笑)

温故知新...【Sperry TOPSIDER】

こんばんは。


今年は家にいる時間が多いのに中々手付かずのモノも多い。

ずいぶん前に買ったであろう靴。


クローゼットの隅に触れるだけで壊れそうな箱と

箱の無い靴を無造作に詰め込んであるケース。



そろそろ整理をしないと...


ソールが加水分解しているものもあって箱を開ける度に着く溜息が

堪らなくて今年はやめておこうと決めていたけども。


幾つか取り出して劣化の状況確認。

大切なコレは何とか無事でホッと一息。


同じ型を色違いで買うのは他のアイテムもそうだけども

これが一番多いかもしれない。


長い時間は履くと足痛くなるだろなあ...



店頭にBEAMS PLUS別注のSUEDEがあった。
履き心地は断然よさそう...


古いモノの良さも十分理解しながらアップデートした

現在のモノの良さも理解が必要。


引き継がれる“良さ”を知ることも大切。