モノクロ映画みたいな服。

家城 仁人 2022.08.03

こんにちは。

当店のInternational Gallery BEAMS 担当 家城です。


いきなりですが。


僕は映画鑑賞が好きで非常に幅広く色々な映画を観ます。(ジャンルから年代まで様々)


その中でも好きなジャンルの一つがモノクロ映画。


で、なんで好きなのかということについて。


モノクロなので白と黒にしか見えないと思うのですが、実際にスクリーンの中の役者が淡い色や明るい色の洋服を着ていたら同じモノクロでも黒がグレー寄りの少し薄い感じに見えたりするし、一方で役者が濃い色(黒とかネイビーとか)の洋服を着ていたら、モノクロの黒がより濃く見えたりします。


ですから、この洋服や或いは役者の肌の色は何色なんだろう?と想像しながら観れるという訳です。

ある一定の部分からは視聴者の想像力にお任せしますよ。という余白がとても好きなのです。


また同じ黒でも、ツルッとフォーマルチックな滑らかな黒ではなくて、モノクロ映画の昔ながらの画質悪さ故のザラッとした質感も堪らなく愛おしく思います。


で、それは洋服でも同じで。


色々な意味で力強さを保有する黒という色の洋服を安易に取り入れるのが僕は少し苦手(というか不得意)なのですが、


今にも僕達を飲み込みそうなブラックホールの様に真っ黒な黒ではなくて、モノクロ映画みたいに想像力を掻き立ててくるチャコールグレー気味の少し薄い黒は好きです。


且つ映画のざらっとした質感みたいに生地に凹凸感があると尚更良い。


例えばブラックスエードとか。ブラックリネンとか。


これらはモノクロ映画っぽくてとてもチャーミングな黒だなあと思います。

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という訳で前置きが長くなりましたが、本日はモノクロ映画みたいな洋服をご紹介。



まずはこちら。

QUATTROCCHI / ゴートスエード ノーラペル ジャケット
カラー:ブラック、キャメル、ダークブラウン
サイズ:42,44,46,48,50
価格:¥63,800(税込)
商品番号:23-16-0772-330

スタッフ大前の羽織るブラックスエードのノーカラージャケット。

ブラックスエードってスエードなので勿論起毛しているのですが、それだけに着込んでいって毛流れが一定で無くなり色ムラができてきた時に所々グレーになるんですよね。


それによって、冷たくこちらを睨む黒が一変。チャーミングでモノクロ映画的奥行きのある黒に変身。これなら僕でも黒を取り入れられそう。

また腰に巻いた黒表革レザーのラップスカートで、スエード→表革と黒の中に奥行きをつけている組み合わせも、スクリーンの中のモノクロ映画を見ているみたいで素敵です。

ノーカラージャケットであるこちらは好きなようになんでもインして頂ける為日々の装いに幅を持たせてくれます。

また通年のジャケットですから秋口に向けて是非ご検討ください。


さて、次はこちら。


TA CA Si / カットオフ リネンジャケット
カラー:ブラック、ベージュ
サイズ:S,M,L
価格:¥26,400(税込)
商品番号:23-16-0885-262

僕が着ているのはブラックリネンのジャケット。

黒でありながらリネンの乾いた凹凸感が、モノクロ映画のざらっとした画質みたいで好きです。

フォーマルな黒から遠い位置にある黒という意味でも日々の装いに取り入れやすく思います。


そんなこちらは断ち切り(=切りっぱなし)のデザイン。

断ち切りの褪せた感じもまたモノクロ映画の少し古びた感じで良いです。(無理矢理な感じもしますが本当にそう思ってます。笑)

粗野なジャケットに対して、敢えてシルキーなパンツやメタリックなサンダルを合わせて対比のついたドラマチックなコーディネートにしてみました。


それもまた一興。


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今。


昔ながらのモノクロ映画を放映しているミニシアターと言われる小さな映画館がどんどんと閉館していっている状況です。


色々な世の中の流れが相まって、手軽に家や携帯で観れるサブサプリクション(通称サブスク)が主流となったことも今のこの状況を加速させていることでしょう。


勿論僕だってサブスクを活用して映画を観るのですが、時としてこの映画は絶対にスクリーンで観ないと気が済まない!というタイミングがあります。


で、わざわざ休みの日の予定を2〜3時間ほどこじ開けて映画館に向かう。


そんな時、暗闇の中で映像を映し出すそのスクリーンはいつだって僕達を迎え入れてくれます。


同様に。


なんでも買おうと思えばオンラインサイトで洋服が買えるこの時代ですが、時折これはお店で見てみたいな!と誰かが思った時に、


そんな人たちを迎え入れられるよう心してお店に立つ様にして参ります。


オンラインの画像ではただの黒にしか見えなかったその洋服が、実際にお店で見たら、モノクロ映画みたいに少しグレー気味のチャーミングな黒だった。ということもあるかもしれません。



ビームス 梅田 家城

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