【ビフォアアフター】お直し備忘録

小林 俊 2023.11.07

こんばんは小林です。


とあるリサイクルショップで激安で購入した80年代のジャケット。



英国Wain shiellの生地を使用したジャパンメイドのオーダージャケット。

お金持ちのおじいちゃんのジャケットでしょうか。このまま捨てられるにはあまりにも勿体無いと思い、お直しして着る事にしました。




この方に採寸してもらいました。

ミスタービームスこと伊藤です。

「えっと、ここは8ツメ、ここはグルリで3ツメ、、、」とノーメジャーでパパパッと採寸。

まさにゴッドハンド


ても、正直不安でした。

パットも入っていて、身幅もブカブカ、袖幅も大きい。

修理代も高くつきますし、ここまでして失敗したら嫌だなぁと



袖幅1周で3cm

身幅8cm

細かいお直しもありますが、ザックリいうとこの2点。




手の込んだディテールが多いオーダージャケットは現状の仕上げにすると、思ったより修理代が高くつくケースがあります。


「星留め」という小さい縫糸で仕上げるディテールでしたが、通常のステッチにしコストを抑えました。




袖幅は3cmも詰めるとボタンホールを作り直す。という事でしたが、アキミセの為セーフ。

本切羽だと3cmツメは難しそうでした。



という事で、仕上がり待つ事、3週間ほど。

料金も余裕で1万超え。




良い感じに仕上がってきました。

ちなみに、相当汚れていたので修理後は小林流のホームクリーニングで汚れを落としてアイロンでラペルを復活。



とても良い雰囲気に仕上がりました。

そして、久々に見ると生地格好良いなぁ



パットは抜かずに、英国スタイルで。


 


ゴージの傾斜も時代を感じます。

ネイビー×ブラウンのチェックは色々なコーディネートに合わせられます。




という事で早速コーディネートしました。



ニットベストをレイヤードした秋冬のブリティッシュスタイル。

ジャケットのシルエットはかなり現代的に仕上がりました。




全体的にクラシックなシルエットにすることでバランスをとっています。

ブラウンのグラデーションが上品に見えると思います。




昔のジャケット、お父さんのジャケット。

捨てるには勿体無い良い生地、良い仕立てなら、修理して着られます。


ただ、イメージどおり仕上がらないケースもあるので、その辺りはご了承頂いた上で、スタッフもしっかりと相談に乗らせて頂きます。




是非ご参考にして頂ければと思います。


また報告します!

それではご覧頂きありがとうございました。



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