こんばんは!伊藤です。

さて、2025年秋冬NAKAMURA NOTE、ラストは<カラー編>です。
前回までのブログもそうですが、できるだけ今季のサンプル品からイメージに近いものの写真をピックアップしていきますが、一部文章に完全にはあっていないものもありますのであらかじめご了承ください。
それでは早速いきましょう!

Brown...
今シーズンの展示で、圧倒的に多く見られたカラーがブラウンでした。 中でも特に目立ったのは、濃く深みのあるチョコレートブラウン。 この色味を打ち出しているブランドが非常に多く、トレンドカラーとしての明確な存在感を放っていました。

淡いブラウンは少なく、ミディアム〜ダークトーンが中心。 展示会場でも、サプライヤー側から「今年はブラウン推しです」といった声が多く聞かれ、各ブランドがこの色をキーに据えていることが伝わってきます。

ブラウンの展開はニット、スーツ、ジャケットなど多岐にわたり、ドレス系のブランドからも積極的な提案が見られました。 カテゴリを問わずブラウンが共通して押されているのは、今季の特徴のひとつと言えるでしょう。
アイテムとしてもこのトーンのアイテムは非常に多くラインナップされていた印象です。

Camel...

今シーズン、キャメルのアイテムが多く登場していていました。 先に挙げた薄いブラウンが少なかった代わりに、ラグジュアリーな雰囲気を持つ色としてキャメルが注目されていた印象です。
これまでは、ブラウン系や白系と組み合わせるような定番のコーディネートが中心でしたが、今季特に目立ったのがネイビーやグレーといった寒色系とのコーディネート。 あたたかみのあるキャメルを、引き締まった色調と組み合わせることで、上品さと都会的な洗練が共存したスタイリングが多く見受けられました。
Natural & Light Beige...

サプライヤーからも、「今季はこの色を打ち出している」という声が複数聞かれたように、以前から続くウィンターホワイトの延長として、生成りに近いナチュラルトーンが各ブランドから多く提案されていました。
展示会場のどこを見ても、ナチュラルからベージュへ、そしてキャメルへとつながるトーンのスタイリングが非常に目立っていました。
アイテム数も多く取り揃えているのが写真を見ていただいてわかりやすいかと思います。真っ白ほど強い色ではないので気恥ずかしくなく、着こなしのハードルが低いというのも流行っているポイントの1つなのでしょうね。

Grayish Blue...

今シーズン、グレッシュなブルーの展開が多く見られました。スモーキーブルーとも呼ばれる呼ばれるような、ライトブルーにほんのりグレーを混ぜたような色味が中心です。

春夏に見られたスモーキーパステルの流れが引き継がれる形で、定番のブルーにも柔らかさと曖昧さを加えたトーンが広く展開されている印象です。
ライトブルーにグレーを重ねたような落ち着いたニュアンスのブルーは、強い主張を避けながらも、確かな存在感を持った色として今季のスタイリングに多く取り入れられていました。

ここ最近増えてきたいわゆるニュアンスカラーという類のものですが、その中でもメンズの最もベーシックなカラーであるネイビーと同系色で相性の良いため、すでに手元にあるアイテムと合わせてトーンオントーンのコーディネートを組みやすいため、コーディネートに取り入れていただきやすのもポイントです。
個人的に特に今季おすすめしたいカラーです。
Green...
昨年から続く〈グリーン〉の流れは、今シーズンさらに広がりを見せています。 展開される色味の幅が広く、グレイッシュなスモーキーグリーンから、やや蛍光色を思わせる鮮やかなグリーンまで、多彩なバリエーションが目立ちました。 特に、ライトブルー同様に少しグレーを混ぜたような柔らかいトーンのグリーンが多く見られ、落ち着いた印象を与えるスタイリングに取り入れやすいカラーとして提案されています。
一方で、以前は多く見られた濃いオリーブ系のグリーンはやや減少傾向。 代わって、ミディアムトーンから明るめのグリーンが主流となってきており、色調の変化が今季の特徴のひとつとなっています。

Bordeaux...
今シーズン、赤系カラーの中で特に多く見られたのがボルドーです。 全体の打ち出しカラーの中でも比較的難易度の高い色でありながら、多くのブランドが積極的にこのトーンを提案していました。
中でも、落ち着いたトーンを基調とするラグジュアリーブランド各社がこのボルドーを際立たせていたのが印象的でした。

レッドの派手さは起こしながらも大人らしい落ち着きも感じられるボルドー。難しい色ですが着こなすと格好良いアイテム。<BEAMS F>のトルソーコーディネートのうちの2体にも採用されていることからも注目のカラーであるのは間違いないですね。要チェックです。

Gray...

今回もグレーのバリエーションは非常に豊富でした。
特に多かったのはライトグレーで、その次にミディアムグレー、そして最後にチャコールグレーと続いてます。
このグレートーンでまとめたワントーンコーディネートも、非常に多く見られました。

サプライヤーの打ち出しだけでなく、来場者のコーディネートにおいても、グレー系トーンで統一したスタイルが目立っていました。
いわゆるトーン・オン・トーンのコーディネートの中でも、グレーを基調としたスタイルは割と簡単で比較的取り入れやすく、汎用性も高いことから、特に多く提案されていた印象です。

Navy...
今シーズン、多くのブランドや来場者のスタイリングで目立ったのが、ネイビーを基調としたワントーンのコーディネートでした。
特に、素材や色のトーンに変化をつけて構成された“全身ネイビー”のスタイルが、広く打ち出されていたのが印象的です。

この着こなしは、かつて「黒は着ない」というスタンスを打ち出し、ネイビーだけで全身をまとめていたスタイルを思い起こさせます。 当時、洋服好きの間で“あの頃のネイビースタイル”が一種の憧れとして語られていたこともあり、今の流れに重なる部分も感じられました。
また、海外ブランドのルックなどでも、ネイビーを軸にしたコーディネートが多く見られ、“全身黒”ではなく、グレーやネイビーで構成するワントーンスタイルが注目されている様子です。
先ほどまで何度も登場しているクワイエット・ラグジュアリーというキーワードの延長線上としても、ネイビーの存在感が再び評価されている印象を受けました。

ネイビーの個人的におすすめなのが、グレイッシュブルーの時にも書きましたが、メンズファッションにおいて最もベーシックな色であるということ。
このシーズンの気分でネイビーのアイテムを購入したとして、それが流行りや気分で着用しづらくなってしまうなんてことが起きづらいことです。こういうベーシクカラーがトレンドにきた時は、その色のアイテムを買い足すチャンスとしてお買い物を計画していただければと思います。

Orange...

今シーズンは、スモーキーな色味やワントーンでまとめるスタイリングが主流となる中で、オレンジは比較的鮮やかなトーンとして目を引く存在でした。

明るめのグリーンと並び、今回の展示で見られた数少ない彩度の高いカラーとして登場しており、ポイント使いでオレンジを取り入れているスタイルが多く見受けられました。 また、アイテム単体としても、オレンジを主役にした提案がいくつか展開されていたのが印象的です。 全体的に落ち着いたトーンが多い中で、アクセントとして取り入れられるオレンジは、スタイリングに程よい個性と存在感を添える色として注目されています。
今季展開予定のアイテムにオレンジは少ない印象でしたが、ネクタイやマフラーなどの小物から取り入れていただくと新鮮な気分で楽しんでいただけるかと思います。
といった感じで2025年秋冬NAKAMURA NOTEの内容は以上です。
実は私がしっかりNAKAMURA NOTEを横断して紹介するのは今回が初めて。初の試みで不慣れな場所もありましたが次回以降改善してより楽しんでいただけるコンテンツとしていきたいと思います。
というわけで明日からはいよいよアイテム紹介です。
明日からはアイテムごとの詳細もつけていきますので本格的にお買い物計画の参考になるかと思います。
引き続きチェックお願いいたします。
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伊藤 大貴