25AW〈BEAMS F〉LINE UP〜スーツ、ジャケット編 ③〜

本重 健吾 2025.05.30

こんにちは!



本重です!




今日は25AW〈BEAMS F〉LINE UP  


 

〜スーツ、ジャケット編 ③〜です。





それではさっそく。




(ご紹介するアイテムは25年秋冬シーズンに展開予定のアイテムです。生産中止や納期遅延などの可能性もございます。予めご了承ください。また、各アイテムについてのお問い合わせにつきましては恐れ入りますが、店舗のメンズドレス担当スタッフまでお願いいたします)






 

「〈BEAMS F〉ハンドメイドライン。ハウンドトゥースのジャケット」


 

「通称フィレンツェモデル。低いゴージラインに柔らかな曲線を描くフロントカット、フロントダーツなしのディテール。伝統的なフィレンツェの空気感を纏い、それを今の時代感で表現した一着。〈RING JACKET〉謹製です」


 

「英国の〈FOX BROTHERS〉のハウンドトゥースは、白黒ではなくグレートーンで構成されており、端正ながら柔らかな奥行きのある上品なルックス。重すぎないほどよいウェイトで、モダンなムードでこなせる一着です」


 

「同じくフィレンツェモデルのブレザー」


 

 

「ダブルには〈FOX BROTHERS〉、シングルには〈ALFRED BROWN〉の生地を載せています。どちらもハリコシのある英国らしい質感で、深みある色出しが魅力的。フィレンツェモデルのクラシックなムードをさらに引き立てた、色褪せない定番のブレザーです」


 

「キャメルブラウンのジャケット。こちらは同じハンドメイドラインですがモデルが異なり、ナポリモデルとなります」


 

「フィレンツェモデルに比べ、やや高めに設定されたゴージラインがモダンな印象の一着。〈LORO PIANA〉社製のウール100%の生地は、しっとりとしたタッチでウェイトも290gとほどよい質感。ブランドらしい美しい色の出し方がポイントで、品のあるラグジュアリームードを纏った仕上がりです


 

「こちらもナポリモデル。〈ARTHUR HARRISON〉の定番のネイビーソリッドを載せています。ボルドーの裏地とのクラシックなコンビネーションも特徴的。サンプルが間に合っていませんが、シングルも展開します」



 

「続いてスーツ。フィレンツェモデルの一着です」


 

「〈BOWER ROEBUCK〉の375gほどのグレーシェパードチェック。ほんのりとグリーンをミックスしたようなグレイッシュなベースのグラデーションパターンが洒落た顔つき。ファッション感のある柄出しですが、柔らかく落ち着いた主張で上品に見せてくれるスーツです。組下にはツーアウトプリーツのベルトレス、サイドアジャスター付きトラウザーズが付属します」


 

FOX BROTHERS〉のヴィンテージストライプ生地を載せたスーツ


 

「渋いグレーブラウンのヘリンボーンベースにボルドーのツインストライプを重ねた、ヘリテージなヴィンテージルックが特徴的。落ち着いた色遣いなので馴染みも良く、タイドアップスタイルからドレスダウンまで様々な装いを愉しめます」


 

「〈WILLIAM HALSTEAD〉のウールモヘアネイビーソリッド。380g〜400gほどのウェイトで、目の詰まった生地感が立体的かつ英国的な品格ある佇まい。こちらの組下はツーアウトプリーツのベルトループ付きです


 

「同じく〈WILLIAM HALSTEAD〉のウールソラーロ。310g〜330gと、春先や秋口にも着用しやすい質感で仕上げられています。ベージュ/レッドのソラーロは一着は持っておきたい定番です


 

〈WILLIAM HALSTEAD〉のウールサキソニー。390gとしっかりとしたウェイトで、ほんのりメランジ感のある質感が特徴的。ブラウンの色出しも深みがあり、落ち着いた主張で映してくれます




 

「6つボタンのダブルブレストスーツ。生地は475gのヘビーウェイトフランネル。こちらは国産の生地を使用しており、今回その織元である三甲テキスタイル様にお越しいただいております


 

「貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。三甲テキスタイルの山口と申します。早速ですが、まずは軽く弊社の特色からご説明させていただきます。三甲テキスタイルは尾州の西の端、水の都とも呼ばれる大垣に拠点を構えており、約110年ほどの歴史を持ちます。紡績から織り、加工、染色まで一貫して行える世界的に見ても数少ないメーカーです。大垣の良質な地下水を使用できることを強みとしており、毛織物生産においては奇跡の立地とされています。昔ながらのシャトル式ションヘル織機を使用しながら最新の機械も導入し、伝統的な技術を大切にしつつ、常にものづくりの質を追求し続けているメーカーです


 

「今回使用していただいているフランネルは、かつて”カレッジフラノ”と呼ばれ、ジャパンメイドのフランネルとしては最高品質とされたもの。これを当時と製法、原料を全く変えずに織り上げたフランネルです。このものづくりを現在可能としているのも弊社のみとされており、他にはない生地となっています。昭和57年の新聞記事にすでに30周年と書かれている通り、多くの方に長く愛されてきたフランネルです


 

「太い原糸を用い、シャトル式のションヘル織機でゆっくりと織り上げるフランネルは、しっかりとしたコシの強さと滑らかなタッチを備え、着込んでいくごとに身体に馴染んでいきます。今回は475gという、通常ではコートに使用することの多いフランネルをスーツとして仕立てていただきました。ヘリテージでクラシックな、洋服好きにはたまらない一着としてお愉しみいただけるはずです」



 

「ありがとうございます。今回、三甲テキスタイル様の生地は〈IGARASHI TROUSERS〉の別注スラックスにも使用しており、こちらは後ほどご説明いたします




 

「こちらはナポリモデルの一着」


 

「グレイッシュなブラウンベースのグレンチェックは〈LORO PIANA〉社製のウールフランネル。しっとりとした滑らかなタッチに加えてコシもあり、上品かつ端正な仕上がり。キリッとしたタイドアップはもちろん、トルソーのようなドレスダウンにもおすすめの一着です」



 

「〈BEAMS F〉。毎シーズン細かな修正を重ねアップデートしていますが、今回も修正点がありますのでご説明します」


 

「まずは肩の部分。より前肩になるよう肩のイセ込み分量を増やしています。これにより肩の前の部分で当たることが少なくなり、フィッティングがより向上します。また、前身幅をわずかに減寸し、袖幅も含めて背側が包み込むように前身頃と後身頃のバランスを調整。巻き込むような肩の見え方にこだわりました。次に袖幅。約0.9cm(一周で1.8cm)太くなるよう修正し、カブリ(袖の付け根の膨らみ)がより出るよう設定しています。さらに、ショルダーラインがナチュラルになるよう、袖山の縫い代割作業も見直し。以前よりも包み込まれたような、丸みを帯びたシルエットへとアップデートしています。サイズ感に変更はありませんが、着心地は向上していると思いますので、ぜひ一度袖を通してみてください。パンツに大きな変更点はありません。それでは〈BEAMS F〉のコレクションをご紹介していきます



 



 

「ジャケット」
















「スーツ。まだサンプルが揃っておらず一部ですが、25年秋冬シーズンもクラシックを存分に愉しんでいただけるコレクションとなっています」



 

「EASY MODEL








 

「シンプルなものはもちろん、ヘリンボーンにチェック、コーデュロイなどヘリテージなものもご用意。こちらはサンプルにつき、既製品では袖にボタンが付いて納品されます」




 

「以上でジャケット&スーツが終了です。ご紹介した他にも〈HUSBANDS〉や〈New&Lingwood〉なども展開予定となっています。ぜひお楽しみにされてください。それでは次にアウターに行きましょう」

ということで次回、25AW〈BEAMS F〉LINE UP〜アウター編〜です。

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本重





 

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