夜更かしの皆さま、こんばんは。
木曜日深夜担当のカリスマYANAIです。

帰国後、先週今週は特に展示会、2026年春夏別注の打ち合わせにより・・・気付いたら週末。
今週末は・・・
BEAMS PLUS Instagramでも公開されましたが

MOTO、KOVALAMからBEAMS PLUS別注のレザーサンダルが同時リリース。
クラフトマンシップという言葉が相応しい両ブランド。
量産を得意とするブランドではなく、あくまでもこつこつと丁寧にもの作りをする両ブランドが手がけるレザーサンダル…
カテゴリーとしては同じかもしれませんが、スタイルが全く別物の別注アイテム。
まずはMOTO×BEAMS PLUSの『CROSS STRAR SANDAL』から。
デザイナー本池氏によるスペシャルな一足がリリースされます。

つっかけタイプの上品なレザーサンダル。
特徴的なデザインは甲にかかるアッパーがレザーのバスケット編みとなった上品な仕様。

ソールと甲のストラップのみのレザーサンダル。
シンプルかつ無駄のないディテールに、このクロスされたバスケット編みの装飾がとても上品なルックスに。
足入れは単純に甲に引っかけ、ぐっと足を突っ込むだけ。そんな無駄のないディテールにわざわざレザーの装飾を施しているのがとにかく洒落てます。

クロスされたレザーを見てみると…
やはりレザーのカッティングの端は綺麗に加工され、全体感はとても美しいまとまりです。
ソールにはレザーソール&ビブラムのコンビネーション。足の重心がかかる箇所、いわゆる足に負担がくる部分には厚み抑えたビブラムを貼り、都会の地面でもクッションを感じさせてくれる履き心地に。

アッパーの装飾に対し、ソールの厚みを抑えた上に気の利いたビブラムソール。
ちゃんとクラフトマンシップを感じさせる作りはやはり素晴らしいの一言。
レザーサンダルの中では一番脱着しやすく、モーション少なくして履けるスマートな一足。
早速、ビームス プラス 原宿の名物STAFF KUWATAが着用。
軽快かつカジュアルなこなしのブレザースタイル。
本来だとレザーシューズを合わせるところを、より軽快な抜け感を出す為にレザーサンダルをチョイス。
足元が変わるだけで、清涼感がぐっと増します。
かといって決して足元のバランスが悪くなるわけではなく、このCROSS STRAP SANDALで上品な見た目に。
サンダルのラフさは残しつつ、この上品な見え方はきっとお好きな方は多いはず。
そう言えば、このサンダル、エイジングサンプルがありまして…
手前のエイジングサンプルと奥の新品の状態を比較すると
色が濃くなり、艶が増し、履き込むほどにエレガントになってます。
このレザーについて…
企画考案者のスイーツ佐久間から
『アッパー部分に使用したレザーは、MOTOのショップでも常にラインナップされているバケッタ製法で鞣されたイタリアンカウレザー、通称マットバケッタレザーをチョイスさせてもらいました。
その理由としては、自分が実際にそのレザーを長年愛用しており、サンダルとの相性を考慮してリクエストしました。
革の厚みも十分にあるので、裏地なしの1枚で仕上げています。革の側面も非常に美しく、力強さのなかに見え隠れする上品さが魅力です。
最初は表面がやや起毛しているので霧がかったような曇った表情ですが、使い込むごとに霧が晴れたかのようなツヤ感と、表面加工による傷やシミが目立ちにくいという特徴があります。』
実際にこのレザーのアイテムを使用し、それをサンダルに落とし込むという考え方。
エイジングのこのストーリーは・・・やはり実際に履いて、試した方だけが見える景色。
対してお次はこちら。
KOVALAM×BEAMS PLUS 『X-STRAP SANDAL』
MOTOとは対象的に、スマートと言うよりもレザーシューズの様な形成されたフォルム。
実は1950年代に英国のシューズメーカーからリリースされてたモデルをベースに、今回はKOVALAMに別注依頼をかけました。
この複雑な構造や通常のサンダルとは違う革使い、KOVALAMデザイナーの砂原氏も最初は『どう作って良いのか分からない…』状態だったとの事。

MOTOと対比するとソールの厚みやアッパーの革使いは無骨なフォルム。
当時のモデルは革は一枚使い。
原型となるオリジナルを踏襲し、サンプルを確認していく段階で『ホールドされるフィッティング』『ソールとアッパーのバランス』が一枚革だとどうしても理想なものにならず、打ち合わせの中でレザーの二枚使いに変更。
アッパーの形がしっかりと形成され、何よりもフィッティングが格段と良くなりました。

ソールには砂原氏が『クッション性と耐久性』のバランスを図り、特注で製作依頼をしたビブラムソール。
レザーサンダルのあの踏み込みの硬さやソールの減りが改善されています。
こう見るとMOTOは無駄を感じさせないエレガントなデザイン、フォルム、
KOVALAMはギア感強めの漢らしいルックスに。


サンダルとレザーシューズ、
どちらの解釈でも着用が楽しめそうです。
日本の気候を考えれば・・・ソックス等と合わせ、11月のコーディネートに差し込んでも面白そう。
今年はこのNEWモデルをしっかり履き込んでいこうと思います。
まだまだお伝えしたいポイントが多いですが…より細かく知りたい方は
デザイナー砂原氏をゲストに招いた『プラジオ』と
両モデルについて紹介したビームス プラス 原宿のInstagram LIVEのアーカイブをご覧下さい。
夏はまだまだ長いです。
足元のバリエーションの一つとして、今年は是非レザーサンダルを取り入れてみてください。
決して大衆的でもなければ、大量生産・消耗品的な物ではないクラフトマンシップを感じさせてくれるはずです。
カリスマYANAI