『アイヌ クラフツ 伝統と革新-阿寒湖から-』これまでのこと

菊地 2019.10.10

みなさまこんにちは。


今日はわたくしから、いよいよ今週末に迫ったイベントのご紹介をさせてください。

商品の紹介は引き続き、徳永からご紹介させてくださいね。

ここからは少し阿寒の様子をご紹介したいと思います。


わたしが阿寒に行った6月の様子。曇りでしたがそれもまたよし。

澄んだ空気が美味しく、東京では味わえないゆっくりとした時間が流れておりました。。また行きたい。


というわたしの感想は置いておいて。

なぜ阿寒の様子を伝えたいかといいますと、、今回は何を隠そうなんと2年もの年月(!)をかけて作家さん達と商品開発をしてきたのでこれらの商品たちがどのようにして東京までやってきたのか、ぜひ少しでも知っていただければ嬉しいと思い立ったのです。


どうぞお付き合いください。

阿寒湖アイヌコタンにエリスと北村が通い始めたのは2017年10月。

何人かの作り手さんをご紹介頂き、商品を眺め、お付き合いを決めたのが今回の6名でした。

まず、木工作家の瀧口健吾さん。




オーストラリアで高校時代を過ごし、卒業後も木工の勉強などで滞在していたため、

英語が話せるという点で、エリスとも問題なくコミュニケーションが取れている様子。

売れそうなものや、流行を追っている感じがしないモノづくりに惹かれたエリスと北村。


今回も難しいリクエストをしていきます、、。
白老のアイヌ民芸博物館の入り口でお出迎えをしてくれるこちらの熊。



熊の木彫りと言えば四つん這いになり鮭を銜えている絵を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

それではありきたり。他にない熊の木彫りを一緒に目指しました。



<瀧口健吾 木彫りの熊>
価格:¥23,000+税
商品番号:66-99-4616-468


健吾さんはもともと熊を掘ったことはなく、試行錯誤しながら応えてくださいました。




その途中で仕上がった座った熊はお父様の熊がお店から出てきて、それを参考に作ったそう。今回は3体の木彫りの熊が仕上がりました。それぞれ違った味わいの木彫りの熊をぜひ店頭でご覧ください。その表情に、、つい足が止まるはず。。


その健吾さんの作品でもう1つのオススメはチシポ(針入れ)です!



昔、針はとても貴重なものであり衣類を塗ったり刺繍をするアイヌの人々にとって欠かせないものだったそう。

その針をなくさないよう、布の内側に刺し、木の筒で被せる形が生まれます。こちらは健吾さんが木を彫り、お母さまが刺繍部分を仕上げてくれました。

鞄にキーホルダーのように付けたり、ネックレスにしてみたりと現代の生活でもアイヌの伝統を楽しんでもらえたら嬉しいです。

<瀧口健吾 チシポ(針入れ)>
価格:¥9,000+税
商品番号:66-99-4632-468


こちらは彫金作家のAgueさんこと下倉洋之さん。



高い技術を持つAgueさんは細かいディティールがとても得意。



こちらがAgueさんが元々つくられているデザイン。アイヌ文様も入ってとても素敵ですね。

そんなAgueさんにもまたまた難しいリクエストを、、。


もう少し抽象化してもらうことで価格を抑え、デザインが好きな方にも手が届くものにしたい!と。



こちらも蠟でかたどったリングを制作し、話し合いながら進行していきます。

熊の毛並みをもう少し減らし、角を面取り風に、、など。



そして出来上がったのがこちら!とてもよく仕上がり、自信作です。

そしてなんと制作の過程で、柚木沙弥郎さんにデザインしていただいた<fennica>のツバメロゴも作っていただきました。

こんなスペシャルになるとは想像してませんでした、、。


<Ague 熊の手リング>
価格:¥27,100+税
商品番号:66-42-0356-425


というわけで、このツバメはペンダントにも登場!



アイヌ文様の中に柚木さんのツバメが飛んでいます。

シルバーアクセサリーは普段しないわ、という方にもぜひ見て頂きたいです。

女性は特に難しいかもしれませんが、身に着けやすいようにサイズを小さくしたり、丸型にしたりと工夫したものもあります。ぜひ店頭でご覧ください!

男性にはぜひ熊の手リングにチャレンジいただいたいですね。サイズは18号と20号をご用意してお待ちしております。

お次は刺繍作家の鰹屋エリカさん。



阿寒湖のアイヌコタンには刺繍や木工品を取り扱うお土産店が沢山並んでいます。
その中でも北村とエリスはエリカさんの色やデザインの感覚が素敵だと直感したそう。



自然の中が大好きなエリカさん。一針一針自然を感じながら集中して気持ちを込めて仕事を進めている姿がとても印象的でした。






今回特別にお願いしたのが、アイヌの伝統的な着物をイメージして制作したRockey Mountainのコートのテープ部分への刺繍です。40年代のヴィンテージテープにアイヌ文様の『アイウシ』を刺繍してもらいました。
なんといってもテープが分厚くて硬い。。指が痛い、、とつぶやきながらも一生懸命針を刺してくれました。この渾身の力作をぜひお店で見ていただきたいと思っています。



<鰹屋エリカ×ROCKEY MOUNTAIN オホーツクライナーコート>
価格:¥88,000+税
商品番号:66-19-0478-950


刺繍コートの他には、巾着もご用意。



こちらはフクロウや花、葉など自然をモチーフにしたデザイン。細かいチェーンステッチのような刺繍が美しく、、洋服好きの人にきっと響くはず、と思っています。

そろそろ文章が長いな、、と感じている方もいらっしゃるのでないでしょうか。

このあたりでやめておきますね。。


SNSといえば写真と少しの文章、というのが流行の中、長々と書いたブログにお付き合いいただいた皆様、ありがとうございます。

今回のプロジェクトはアイヌのデザインの美しさを商品を通してお伝えしたいのはもちろんですが、多くの方にアイヌの文化と歴史にも興味を持っていただきたいという気持ちがあります。わたし自身も今回を機に色々勉強させて頂きました。そんなきっかけになれれば嬉しく思います。

というわけで、3名しかご紹介できませんでした。もし、難しいリクエストの旅の続きを気にしてくださる方がいらしたら、次回を楽しみにお待ちください!



『アイヌ クラフツ  伝統と革新 ―阿寒湖から―』 

期間 : フェニカ スタジオ 2019年10月12日(土) ~ 10月20日(日) 11:00〜20:00 (会期中無休)

     Bギャラリー 2019年10月12日(土) ~ 10月27日(日) 11:00〜20:00 (会期中無休)

場所 : フェニカ スタジオ/Bギャラリー 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6 ビームス ジャパン 5階

TEL : 03-5368-7300  www.beams.co.jp


Kikuchi Yuri