そばにいて欲しいんだ<RING JACKET>長いブログ

SHUN 新井 2023.02.12

ご機嫌麗しゅう、銀座店の新井です。



JACKET: ORDER

KNIT:LETROYES

PANTS: INSCRIRE

SHOES: GUIDI


またまたブレザージャケットにボーダーでワイドパンツにヒールブーツ。同じテイストの色違いスタイリングを週5パターンは組むのが最近の日課です。

先日はこんな格好のわたくしにバチバチのドレススーツの案内をしてもらうかメチャクチャ迷ってるお客様がいらっしゃいましたので、久しぶりに二十年のキャリアをフル稼働したパワー全開の接客を頑張りました。見た目はこんなですがそこそこ出来るコなんですよ、僕って。 



そして今月23日〜3月5日の期間で<RING JACKET>オーダー会をこの銀座店で開催です。

※急遽延期や変更になる可能性もございます。


とりあえずおさらいしときましょう。

今やビームスで1番売れるジャケットパターンとなりました、<Brilla  per il  gusto>三つボタン段返りのシングルジャケット。



そしてここ数年は空前のセールスを誇る<BEAMS  F>ハンドラインブレザーのシングルモデルとダブルモデル。



更にはコレもファンがリピートで毎回完売する通好みの<BEAMS F>フィレンツェモデル、シングル及びダブルモデル。




現状既製品展開となる上記5モデルを使ってのパターンオーダーが出来る贅沢な機会。


ジャケットオーダー 130,000+tax〜

スーツオーダー 180,000+tax〜

納期約2ヶ月程

期間2月23日〜3月5日

※中止や変更になる事もございます。


今や世界の<RING JACKET>。イタリアのピッティでも私が行った時は著名イタリアブランドと横並びで出展してました。香港、ソウル、ニューヨークなどなど世界を股にかけオーダーが相次ぎ引っ張りだこ状態。そういった海外セレクトショップでもイタリア名門ブランドと横並びで同じプライス帯で販売してるらしく。日本国内でのネームバリュー、クオリティバリューはもっともっと認められるべきだと。ウチだと創成期からお世話になってますので余りに馴染みがあり過ぎてオーダー価格が少し高めに感じてしまうみたいですが、そのプライスの価値はおおいにあります。

世界中のオーダーを受けて工場キャパは常に埋まってしまってるので、常時ウチでオーダーを入れてもらうのは今後も絶対無理そうですね。常時受付は出来ませんのでこの機会を是非ご利用して欲しい次第です。

そう考えると余計オーダー欲求が高まってしまいますよね。勿論ウチ独自のパターンを使用したオーダーは世界の何処でも不可能ですから。


前回わたくしがオーダーしましたフィレンツェダブルモデル。通年使えるウエイト270グラム、キャバジン綾織り生地のカノニコでジャケット13万円なので値段もまずまず。接着芯のインポート物よりもこっちのが雰囲気は絶対良いですよね。イタリアの血がたぎったブレザーってのも只者では無い感じで面白いと。

襟の雰囲気は勿論の事、何より袖付けがリングさんと直ぐ分かりますよね。



大ぶりなイセとこれでもかって位の立体的な袖付け。可動性は勿論の事、雨降りのドレープがやっぱり只者じゃない笑 

大体着心地や着用時のシルエット重視となると、ハンガーに吊った時の横顔が綺麗では無いのが多いのですが、リングさんはそれも綺麗。



量販店の袖物はハンガーで吊った時の袖の見え方を異常な位気にするんですよね。工場は着心地を二の次のかっちり綺麗だけど着にくい仕上がりにしてしまうんです。直線的なシルエットのがそりゃ直線縫いで効率良く早く大量に生産し易いし。その結果カチカチのロボットスーツの出来上がりです。私もそればかり気にするパタンナーとよくケンカしてました。


パンツも平置きするだけでサイドのシーム付近の立体的な縫製がそれと分かりますよね。この辺も抜かり無し。着なくても腰から尻周りの沿う様なフィット感と着心地の良さが一目で分かります。

本音で言えば私的にウチで欲しいジャケットはと聞かれたら、超絶パターンの<STILE LATINO>のダブルモデルと即答ですが、その次は間違いなく<RING JACKET>です。他のイタリアファクトリーブランドよりも断然それですね。もはやその辺のブランドはそれこそ値段と作りが合ってない様に私は思えて。若輩者の私に褒められてもって感じですが、やはり日本国内での仕立ては抜きん出てると。

そしてやっぱり私が大事だと考えてるのは、どれだけ工場が高級生地の縫製に慣れているかと言う事。特にオーダーの仮縫い無し直縫いで注文して届いた生地をぶっつけ本番で縫う訳ですから。硬いポリエステル混紡のガサガサ生地ばかり縫ってる工場に極上のふわふわ生地の仕事を振ったら、まあ想像通りの出来上がりでした笑 その辺もリングさんはビームス製品だけでも何十年も高級服地と言われる生地の扱いをしていた訳ですから。これは難しいかなぁって生地でも失敗は見た事無いです。

仕上がりのジャケットの立体感がすごく自然で良いんですよね。分かり難いかも知れませんが、硬めのイギリス生地でジャケットを縫った時とか、他の工場では生地の硬さ通りの四角な仕上がりなのに、程良い丸みのある曲線の見栄えと言いますか。

相変わらず長過ぎて飛ばされてしまうので続きはまた来週にしときましょう。


表題はみんな大好きマンチェスター悪童兄弟バンドのどストレートロックバラード。

STAND BY ME

サードアルバムの最初の山場とも言えるこの曲。


rockarchive/OASIS
価格:¥123,200(税込)
商品番号:23-83-0151-950


深い意味だとか解説なんて物ともしないストレートな歌詞と一緒に口ずさんでしまうメロディ。



この先の事なんて誰にも分からない。

だからいつもそばにいて欲しいんだ。



このフレーズを一緒にシャウトするだけでポジティブに前に足を出せるんですよね。モヤモヤした感情を一瞬でかき消して肯定的な姿勢にさせてくれるロックマジック。今となってはこんな曲を作ってくれるロック兄弟はそうそう現れてくれるもんじゃ無かったっス。23年前の来日ライブの時ももっと大切に聴いておけば良かったッス。もう兄弟揃ってのライブが実現しないとは想像出来なかったッス。



そしてずっとそばにいて欲しいと思える<RING JACKET>のオーダージャケット。僕にとってのマスターピース。今度こそ一緒に体感しませんか。




それでは銀座にてオーダー会お待ちしております。



新井