時代は移りゆく＜RING JACKET＞長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。

とうとう来たる週末に開催となります＜RING JACKET＞23AWオーダー会。

JACKET: RING ORDER

SHIRT: BEAMS F

TIE: ATELIER.NEWWELL

PANTS: BERNARD ZINS

開催前なのに猛暑の中気合い入れてタイドアップしちゃいましたし。

＜RING JACKET＞ORDER FAIR 8/25〜9/3

ビームス銀座　/ ビームスハウス梅田

オーダープライス

ジャケット:¥220,000(税込)〜スーツ:¥297,000(税込)〜シングルチェスターコート:¥297,000(税込)〜ポロコート:386,100(税込)〜

※変更になる可能性もございます。

お電話などでお問い合わせも毎日沢山頂いてますが、皆様聞き間違いみたいに聞き直すのはプライスが前回よりもスタートプライスが7〜10万程上がっている事。流石にびっくりされているお客様が多いですね。最初はスタッフも驚いてましたが、他のイタリア高級サルトの今のプライスが10年前と倍以上になったのを考えると慣れてきました。

軒並み全ての物価が上がり、何処も人手不足に悩まされている経済状況。国際化が促進して外貨獲得をしていかないと立ちゆかない日本の中で、国内最高峰テーラーファクトリーというブランドは世界をターゲットに闘って行くべき。日本人ならではの技術と、様々な世界の文化を取り入れた感性を武器にイタリアサルトと肩を並べて遜色のないクオリティと言えるものですから、プライス設定もそれ相応にあるべきなんですよ。

それにこれからの時代に向けて世界基準に合わせていかないと、作る人も売る人も存在して成長していけない状況にまで変化していってるんですよね。

最早経済格差は日本でも避けられない必然の理。日本国内でも筆頭となるファクトリーとセレクトショップである我々が世界に向けて闘っていく上で、ちゃんと価格設定を勇気を持って変えていくのが役割で有り使命とも思えるんです。

先日も弊社の先輩が台湾での＜beams F＞などのビームスドレスクロージングの展開開始になるので、原宿でスーツを新調してくれてました。サルトビームスの事業企画があるので不可能でしたが、チャンスが有れば僕を台湾のドレススタッフで参加させて下さいってお願いしちゃいましたし。いやー若ければ絶対にスタッフとして台湾赴任してみたかった。それを皮切りに韓国とか香港とかの海外出店ドレス部隊で。

まずはアジアに向けてビームスドレスクロージングを進出、開拓していくなんて男のロマンがあり過ぎておっさん胸がトキメキます。

今の所サルトビームス事業案はこの冬には実現進行出来る見込みとなっておりますので、直しも併せて海外に向けていつかは動いていけたら最高です。

実は2016年には企画時代にいち早くアウトレットでクロージング商品の展開を台湾でしてまして、その際に視察とかで行ってましたが、台湾とか韓国とかアジア諸国での展開は絶対にやるべきだし、可能性を相当に感じます。

昨年末から銀座はビックリするくらいの海外旅行者の来店の波。1日のご案内が全部英語だったなんて日もあるくらい。随分と気前が良いなーって思ってたらそりゃあそうですよね。日本の平均年収の下手したら倍以上となってる訳で、諸外国の方々は。為替も考えると尚更です。

お盆中に香港の方が＜RING JACKET＞製のジャケットを購入してくれましたが、お盆期間で何処もお直し工房が国内はやってないって説明した際には、香港にも直し屋さんはあるけど、高いし日本ほど上手くないからやっぱり安心出来る日本国内で直し上げしてもらいたかったってお話でした。これまたサルトビームスに向けてのモチベーションに変わりましたし、日本の技術と感性が認められてるんだなって感じる良い事例でしたね。

これから益々にウチのオリジナルブランドの海外向け卸とか海外出店が重要になっていくのは前述の通り。

だからこそ世界基準に合わせて我々の価格もその世界的立ち位置に合わせた設定をしていかないといけないんです。

参考プライス

ジャケットプライス:¥220,000(税込)〜

スーツプライス:¥296,000(税込)〜

上記がスタート価格で生地により上振れ致します。秋冬の生地値を踏まえるとジャケット単品で25〜30万、スーツで34〜40万円位がハマるプライス感ですかね。

※最新生地プライス確定後にもう少し上がる可能性がございます

仕立てが最高でしたら生地が最高級といかなくても仕上がりで相当良いのはカノニコ愛用者の僕が実証済み。世界最大と言える生地メーカーですから大体のマーチャントの高級生地もOEMで作っちゃってますのでクオリティは申し分無し。特にここ最近は色柄も最高級ミルに負けないバリエーション。使いやすい生地は大体抑えてくれてる懐の深〜い生地屋さんです。

デイリーの使い易さとか耐久性とか考えたらホント丁度良いんです。

次回もし数年後に開催されるとしたら30万レベルがスタートプライスになりそうで今回作っとかなきゃ後悔しそうで悩みに悩んでしまってます。あと1週間で決断をしなければ。この時間がやっぱり最高に楽しい時間なのですがね。

歳月を重ねる毎に円熟が増して価値が世界的に上昇しつつある＜RING JACKET＞。そしてビームスでしか扱う事の出来ない我々の感性を具現化したエクスクルーシブパターンモデルを使用出来るパターンオーダーもこのビームスオーダー会のみ。

一緒に楽しみましょう、この贅沢な仕立て服をめぐる冒険を。

表題は64年発表の初期のディラン巨匠の大名曲。

The Times They Are a-Changin'