Les estivantes -Shinonagumo-

島津 悠 2020.05.25



今シーズン International Gallery BEAMS のイメージする「Estivant(エスティヴァント)」は古いフランス語で「夏眠=夏のバカンスに向かうこと」を意味します。暑い休暇を快適に過ごす為の心地よい素材やナチュラルなトーンは、涼やかさだけでなく爽やかで軽やかなムードをスタイルにプラスしてくれます。中でも季節を象徴するようなアイテムが麦わら帽子ではないでしょうか。

この春夏 International Gallery BEAMS が新たにご紹介する<Shinonagumo(シノナグモ)>は、「シンプルで美しく クラシカルなフォルムに 新たな調和をプラスし 日常が豊かになるような 心地よい感覚をもたらすもの」という思いを込めて、伝統的な技法や繊細な手仕事によるものづくりに、モードなエッセンスをプラスして提案しています。



「Lausanne」

なだらかに流れる広いブリムや高くとられたクラウンなど洗練されたシルエットは、優雅な佇まいながらも仰々しくなくカジュアルからエレガントな装いまで幅広くコーディネートしていただけます。




丁寧に仕上げられたフォルムは、横や後ろから見ても美しく、細部にまでエレガンスが宿ります。暑い季節のスタイルに品よくプラスしていただける逸品です。


素材にも大きなこだわりが伺える<Shinonagumo(シノナグモ)>こちらのハットには、素材の状態で5年間寝かせたストローを使用しています。寝かせることで十分な湿度を吸収し、割れにくく丈夫で繊細な色味が映し出されます。長くご愛用いただくことで、日焼けにより個性的な美しい色合いになっていくのも楽しみの一つです。


風に飛ばされにくいようつけられたリボンは、先端の金具がアクセサリーのようなアクセントとなります。愛らしくリボン結びしていただいたり、首にサッと巻いていただいたり、コーディネートに合わせてアレンジしてください。




「Amish lace」

この夏 International Gallery BEAMS のイメージする女性像の一人が、アメリカ人女性画家のジョージア・オキーフ。ゴーストランチで過ごす彼女のワードローブに欠かせないのが、アーミッシュハットです。




デットストックのアンティーク素材をシャープなメンズのフォルムに成形し、モダンに仕上げています。




重厚感のあるトップクランと太いリボンがクラシカルなムード。手作業で繊細に編み上げたレースのブリムが、軽やかな女性らしさをプラスします。




「Jardin」




極細のラフィアを手作業で繊細に編み、こちらもメンズのフォルムに成形することでシャープに仕上げています。深いブリムは、夏の日差しからしっかり守ってくれるはず。丈夫ながらも柔らかな素材感は、帽子自体をクルクルと丸めて持ち歩いていただけますので、夏のお出かけにピッタリなお勧めの一品です。


ニュアンスカラーのグラデーションが風合いを増し、表情豊かに映ります。柔らかな色合いは、夏のスタイリングを爽やかに女性らしく。。。





「Jardin」はブラックもご用意しております。落ち着いたトーンは、グッとモダンな印象に。。。カジュアルなスタイルからモードな装いまで、夏の幅広いスタイルに合わせてコーディネートしていただけます。


こちらの細い革紐は、取り外し可能です。コーディネートに合わせて様々にアレンジしてください。




Shinonagumo(シノナグモ)> 2020年春夏のシーズンテーマは

「湖畔での夏の記憶」


普段目にしない優雅で落ち着いた世界や

帽子を被った大人の女性達に魅了され


そこで目にした休暇を楽しむ人々

柔らかな日差しと雪解け水のひんやりした空気

淡い色彩と色あせたポートレート
(Shinonagumoリリースより)

私は、普段あまり帽子を被らないこともあってか、帽子自体にどこか少し「非日常」を感じます。なんだか映画やファッションポートレートの世界のよう。。。

そんな自分でもShinonagumo(シノナグモ)>の帽子を被ってみると「あれっ素敵なんじゃない!?あの洋服に合わせてみようかしら・・・」と不思議と思えてきます。それはきっと、職人による細やかな技巧とクラシカルながらもモダンな洗練されたデザインが、「非日常」を日常の中にそっと溶け込ませていくからではないでしょうか。



新型コロナウィルス感染拡大防止のため、店舗を4月8日より臨時休業とさせていただいておりましたが、原宿のインターナショナルギャラリー ビームスは本日5月25日より営業を再開させていただくこととなりました。(当面の間 12:00~19:00の短縮営業となります)
お客様におきましては、ご不便をお掛けいたしましたこと、お詫び申し上げます。

不意の2ヵ月近いお休み。。。社会人になってからは初めての経験です。
長いお休みを経て、少しづつ少しづつ新たな日々が動き始めます。

ジョージア・オキーフを表す言葉としてよく用いられるのが「孤高」「孤独」といった言葉です。確かに「女性」の「画家」が夫を亡くし、「荒野」の中で「一人」で生きる姿を想像すると、ぴったりな言葉のようにも感じます。

しかし、彼女が晩年過ごした場所には彼女が求めた全てのものがあったそうです。彼女が愛した荒々しい自然と、彼女が大切にした美意識。。。彼女は正に「自由」だったのではないでしょうか。

情報に溢れ、なんだか等しく忙しなく生きてきたように感じる世界。そんな中で、自分らしいスタイルを生きる姿は美しく映ります。新たな生活様式を迎える日常は、それぞれの速度で動き始めます。

暫くすると東京は梅雨を迎え、雨が上がると晴れ間が広がり暑い季節の訪れ。その時こそは、思いっきり、自分らしく楽しく健やかな夏を過ごせることを願っております。その傍らには素敵な帽子をぜひ。

それまでは、どうぞご無理なく、ご自愛くださいませ。



Shimazu


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■65-41-0153 Lausanne ¥63,800(税込)


■65-41-0152 Amish lace ¥46,200(税込)


■65-41-0154 Jardin ¥30,800(税込)


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