皆さまこんにちは!
こども ビームスのたまのです。
皆さま、
「ランドセルができるまで」の第一弾~第四弾は、
もうご覧いただけましたでしょうか??
まだの方はぜひ合わせてご覧くださいませ♩
過去のブログはこちらから!
↓
そして、
前回の高橋のブログから少し日にちがあいてしまいましたが、
第五弾の今回は、
~クッションや立体的な形について~
です!

大峽ランドセルのこだわりのひとつに、
"毎日使うものだから、丈夫で使いやすく"
とあります。
"丈夫さ"はこれまでのブログからもたくさんお伝えしてきましたが、
今日は、
"使いやすさ"の部分をお伝えしたいと思います!
小さなこどもたちに負担をかけないように、
私たちが気づかないような細かいところにも工夫がなされていました◎
「これ、どこの部分か分かりますか?」
と、工場長の椎谷さんが手に持っているのは…
肩紐部分。
子どもたちは毎日何気なく背負っていますが、
実は中にはしっかりとクッション材が入っていたのです。
たくさんの教科書が入ったランドセルは
決して軽いとは言えず、小さな肩にはとても負荷がかかりますよね。
少しでも柔らかく、持ちやすいようにと。
小柄だと背中でかばんがグラつくことがある為、
ベルトが少しカーブさせてあります。
そうすることで、優しいホールド感でグラつきにくく子どもの体に合う形になったのだそう◎
また、こちらは何か分かりますか?
実は腰側のベルト部分になるんです!
黒い部分だけでも十分柔らかいのですが、
更にその下には白いクッション材が。
脇腹に直接当たる部分だから、
脇腹部分にベルトが食い込んで痛い思いをしないように、
こちらにも中にはクッション材が入っているのですね。
さて、お次は
背中の部分。
腰部分には3cm、
肩部分には2cmの厚みのクッション材が入れられています。
厚みをかえているのもポイントだそう。
凹凸をつくることで、背中に沿わせ前かがみにならなくても重心が腰に来るように。
そうすると、肩にかかる負担が減り、より軽く感じるのだそう。
そして、この凹凸のお陰でムレにくいという利点も!
背中にこもった熱を外逃す道(みぞ)が出来たのです。
「クッション材の上にこんな感じで革を被せていくんですよ。」
と、椎谷さんが実践してくださったこちらの革…
何と、
"本革"を使用しているのです。
背中に当たる面が本革なのも
オオバランドセルのこだわりポイント!
表面は本革でも、
背中面は無駄がないクラリーノが使われるランドセルも多いようです。
が!
オオバランドセルは、
レザーモデルだけでなくクラリーノモデルも背中面は全て本革を使用。
子どもたちの背中に直接触れる部分だからこそ、
快適性を追求すると、熱がこもりにくい本革にこだわったのだと。
ちなみに、
右の革にうっすら丸が描いてあるのがわかりますか?
実は丸の中には本当に小さな傷があるのです。
写真では全くわかりませんね。
それぐらい些細なきず。
小さな傷や汚れも見落とさず、完璧なものを届けたいからこそ検品も丁寧で念入りでした。
立体的に貼る作業も見せていただきました。
革を立体的に貼るのはとても大変なんだそうです。

なぜなら、
革がかたすぎても、柔らかすぎてもしわになってしまうから。

綺麗な状態に仕上げるには、
革にある程度のかたさがあり、柔軟性も必要なんですね。
つまり、
このようにしわ一つなくつるっとした表面にする為に、
とても良い革を使っていることが分かります!
この立体的な高さがあるからポケット部分にも物が入れやすく、取り出しやすいんですよね。
「ちょうどこちら、こども ビームスさんのオーダー分ですよ!」
と声をかけられ目を向けた先には…
縫製を待っている、
グレーのランドセルたちが並んでいました◎
"こども ビームスのランドセル"
ちゃんと分かって作ってくださっているのもまた嬉しいですよね!
そしてこちら、
見ていただくと分かりますが、
"台形"になっているのです!
背中に当たる部分だけ大きく、
フタに向かって幅が従来のサイズに狭まる"台形"にすることで、
見た目のコンパクトさは変えることなく、
A4サイズもすっぽり入れやすい仕様に。
子どもたちが6年間毎日使うものだから、
ちょっとしたわずらわしさも大きな負担になってしまいます。
そんなわずらわしさをなくし、
少しでも使いやすく毎日を快適に。
大峽ランドセルには、そんな思いや優しさが沢山込められていました。
では、今回はこの辺で。
第六弾の高橋のブログもお楽しみに!
次回につづきます。