リネン・ラヴァー

家城 仁人 2022.07.16

こんにちは。


当店のInternational Gallery BEAMS 担当 家城です。


いきなりですが、


僕は夏のリネン(=麻の一種)が好きです。


ちなみにその想いについては、以前にもブログにしていますので暇があれば是非ご覧ください。(我ながら結構な力作です 笑笑)


さてリネンほど可愛らしくて愛おしい素材というのを僕は知りません。


着ていくと段々仕事終わりのビジネスマンみたいにクタッとしてくるし、人と同じで深く入ったシワは取ろうと思っても簡単に取れません。また凹凸的な素材感がなんとも野暮ったくて憎たらしい。とても可愛い素材です。

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それでは前置きはこの辺にして、




本日は当レーベルがご用意しているリネン素材のアイテムを、当店各スタッフのスタイリングに載せて幾つかご紹介。


まずはウィメンズより、スタッフ古賀


NICHOLAS DALEY / アイリッシュリネン プルオーバーベスト
カラー:オレンジ
サイズ:XS,S,M
価格:¥36,190(税込)
商品番号:23-06-0343-799

エドワード8世並みの柄on柄on柄が古賀らしい着こなし。

いつも全身で洋服を楽しむ古賀を見ていると僕もワクワクします。ファッションモンスター古賀の日々のスタイリングにも是非ご注目ください。


さて《NICHOLAS DALEY》のリネンベストは、アイルランドの高級生地 アイリッシュリネンを使用。この生地は一流ホテルのシーツやタオルに使われていたりもします。

生地フェチのこのブランドらしい贅沢なファブリック使いです。特徴としては粗野な見た目とは裏腹に非常に滑らかで肌触りが最高です。実際ご試着頂くと分かってもらえるかと思います。


次に、僕と同じくInternational Gallery BEAMS担当のスタッフ大前


ROBERTO COLLINA / ノースリーブ Vネックニット
カラー:ナチュラル(オフホワイト)、シナモン(ブラウン)
サイズ:46,48
価格:¥20,020(税込)
商品番号:23-06-0350-994

コットンにリネンがブレンドされているこちらは

コットンのざっくり感にリネンの風合いが加わったとても表情豊かなニットタンクトップです。

ウエストのベルトに特徴があるパンツに対してタックインでコーディネート。

コットン多めのコットンリネン素材は比較的しなやかなのでタックインにも便利です。

夏になると露出多めの大前。

この間は超ロングのニットトップスに超ショート丈のショーツを合わせていて大前ワールド全開でした。かと思いきや次の日にはパリッとネクタイにタイドアップ。

この振り幅こそが非常にファッション的です。

ちなみに合わせているパンツはこちら。

FRANK LEDER / ベルテッドトラウザー
カラー:ライトブラウン
サイズ:XS,S,M
価格:¥50,158(税込)
商品番号:23-23-1450-158


どんどんいきましょう。今度は僕、家城。

FRANK LEDER / ドローストリングス シャツジャケット
カラー:カーキ
サイズ:XS,S,M
価格:¥52,360(税込)
商品番号:23-11-2135-158

こちらはのブルゾンですが、デザイナーズブランドのアイテムらしい面白い仕掛けが。サイドにご注目ください。


サイドにドローコードが付いています。しかも縦に。そのコードをこちらのようにグッと引っ張ると脇の部分にいびつなドレープを入れられるんです。

で、生地がクシャッとなるのですがそこはリネンですから心配無し。

リネン素材であることに意味があるデザインです。

むしろ着るたびに、コードを引っ張るたびに、シワが深くなっていって愛着が湧いていくことでしょう。

デザイナーズブランドってディテール強めのものだと飽きたら段々着なくなることも人によってはあるのかもしれませんが、《FRANK LEDER》の洋服は他とは違います。

経年変化と共にその洋服を長く着たくなるような、1からの生地作りやディテールの仕掛けが施されているのがこちらのブランドの一番の特徴かなと思います。

ファッション感度の高い大人の人が着るべきブランドです。

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さてさてもう少しリネンについて語らせてください。


僕が(夏の)リネンを好きな理由は3つあります。

①洋服に入るシワがノスタルジックな点。

②雨の日が楽しくなる点。

③臭いがつかない点。


①ひとつめに、リネンに入るシワがなんともノスタルジック(=古いものを懐かしむ気持ち、故郷への哀愁)なんですよね。

というのもシワが入ってクタッと生地がくたびれた感じって、なんとなく僕の地元(とても田舎)の、農作業のおじさんやサラリーマンが仕事終わりの夕焼けの下疲れてくたびれている感じであったり、或いは古びた昔からの古民家を連想させ、なんだか懐く熱い気持ちにさせてくれます。

だからすごく好きなんです。

(あ、僕は三重の田舎育ちという説明を忘れてました。)


②ふたつめに、雨の日が楽しくなる点。

普通雨が降ると嫌なことの方が多いと思うのですが、僕にとっては手持ちのリネンスーツを着れるのでむしろ好都合。多少の小雨なら傘もさしません。

その理由は、生き物と同じでリネンにとって水分はとても大事な命の源だからです。

リネンは水分を入れれば入れるほど強度を増す特性があります。

ですからリネン素材の洋服を長く着ようと思ったときに何かしらの方法で水分を入れることが効果的になってきます。

ですからたまにリネンは雨を肯定してくれるのです。


③最後に、臭いがつかないのもリネンの有難い特性。

その理由に関しては、雑学みたいになっちゃうと嫌なので割愛させて頂きます(笑)

気になる方は是非店頭でお話しさせて下さい。


以上。完全にパーソナルな内容の"好き"でした。


でもこのブログを読む前よりリネンに興味湧いてきませんでした?(笑)


リネンなんてたかが洋服の生地だけれど、入ったシワの数の分その人だけの物語が刻まれていきます。


まるで生き物みたいです。


そんな数々の物語を、


全てのリネン・ラヴァーに捧げます。



ビームス梅田 家城


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