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琉球ガラス・紅型・ローカルフード-OKINAWAN MARKET 2025-

2/21(金)より開催している『OKINAWAN MARKET 2025』も本日が最終日となりました。

イベントに並ぶ品々はやちむんだけではありません。今回のブログでは紅型や琉球張子、琉球ガラス、ローカルフード、洋服まで、多岐に渡る沖縄のクラフトをご紹介いたします。


<紅型工房べにきち>吉田誠子さんは2010年に工房を構えられました。多彩な自然や生き物に囲まれた瀬底島で、それらを紅型を通して生き生きと表現されています。

紅型パネルはご好評につき残り僅か。新たにお目見えのウミウシカクレエビはまだご覧いただけますよ。













愛らしい表情に心掴まれる<琉球玩具製作所こくら>の琉球張子。琉球玩具作りの第一人者で那覇市無形文化財保持者であった祖父 古倉保文さんから中村真理子さんが受け継ぎ、一つひとつ丁寧に作られています。

今年も唐獅子と鯛乗り童子がご好評ですぐに完売。舞踏人形、鳩、ダルマをご覧いただけます。





こちらは2018年うるま市に工房を構えた<白鴉再生硝子器製作所>鈴木紳司さんが作り出す琉球ガラス。2年前の在店も強く印象に残っていますが、その時にも話されていた“手仕事だからこそ表現できる揺らぎのある表情”が魅力です。

お子様でも握り易いようにと作られたクビレグラスは、新たに大きなサイズも登場です。









創業73年を迎える<奥原硝子製造所>からも久々に琉球ガラスをご用意できました。イタリアのピッチャーを模したペリカンピッチャーは、注ぎ口が氷などを留めるストッパーとして機能する名品。広口コップも高台があり持ち易い形です。









こちらも久々のご紹介となります、Yoshinoさんが手掛ける宜野湾市の<JOIA DE LEQUIO>。琉球ガラスの伝統技法を活かしたジュエリーを生み出しています。金をアクセントにあしらったガラスの球体は、地球や沖縄の海を思わせます。









沖縄の地で生み出されるWEARも取り揃えました。代表的なアイテム、バルーンスカートのフォルムが目を惹く<PICTURES>、琉球藍復活のため自社栽培の琉球藍を用いたプロダクトを作る<琉球藍研究所>より<LEQUIO>のWEAR。目に楽しい色柄が並びます。







沖縄で採れる海泥クレイ、クチャの素材を活かしたプロダクトを生み出す<THE KUCHA>も昨年に続いてご紹介。

『OKINAWAN MARKET 2025』で初お目見えとなるエッセンシャルオイルの香り“SANNIN”は、ペパーミント、ラベンダー、沖縄産月桃をブレンドした爽やかな香りです。精油、ロールオンフレグランス、石鹸をご用意しました。









沖縄から届いたローカルフード。 『OKINAWAN MARKET』でのご紹介も定番となった旨味たっぷりイエスタデイ辣油や、わしたポークにタコライス、黒糖柿ピーや沖縄ならではのコンディメントまて幅広くご覧いただけます。











沖縄各地から選りすぐりの手仕事を揃えている『OKINAWAN MARKET 2025』。沖縄の風吹くfennica STUDIOでのお買い物で、料理の時間やおでかけの時間が楽しくなるはずです。

ぜひご来店お待ちしております。


初日夜に行ったインスタライブでは、イベントに並ぶ手仕事の数々をディレクター 菊地、バイヤー 藤田とともにご紹介いたしました。


アーカイブを残しておりますので、ぜひご覧ください。▶︎こちら(約45分の長さです)



『OKINAWAN MARKET 2025』
会期:2/21(金)-3/2(日)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO

イベントに並ぶ商品は、会期中お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。お問い合わせは[☎︎03-5368-7304]へお電話ください。

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『OKINAWAN MARKET 2025』に並ぶ品々は店頭でのみご覧になれるものも多いため、画像リンク先でフォローしていただくと情報チェックが便利です!

▼<fennica>レーベルページ




Mori



ブログ内に記載の価格は、記事公開時のものであり、変更する可能性がございます。

世界の民藝-日本とイランのガラス-

原宿にて開催中の『世界の民藝』も早いもので今週末まで。そしていよいよ神戸の開催が迫ってまいりましたね!神戸がお近くの皆さま、もうしばしお待ちくださいませ。

今回は夏の日差しを浴びてきらきらと輝く日本とイランのガラスをご紹介。


イランの手吹きガラス


爽やかな色目、落ちた影が涼しげですね。

手吹きガラスの歴史は古く、古代オリエントから続いています。奈良 正倉院の宝物ペルシア伝来の白瑠璃碗などもその一つで、イランのガラスはペルシアの流れを汲んだ手法で生み出されています。



ボタンやベルト、鎖などの装飾が特徴の一つ。機能性も兼ねていて、ボタンは手にした時の滑り止めであったり、ベルトは蓋をして外れないよう紐を括るためガラスの紐を螺旋状に巻きつけたことの名残だそう。







大らかな作りにより形が不揃いというのもご愛嬌。気に入ったフォルムや手馴染みの良いものをお選びいただければと思います。


因みにこちら左手に置いたピッチャーはメキシコのガラス。イランの技法はヨーロッパ、スペイン、メキシコへと渡っていくのですが、特徴的なボタンの装飾が受け継がれていますね。


秋田県大仙市<星耕硝子>


作り手の伊藤嘉輝さんは倉敷ガラス創始者の小谷真三さんに憧れ、小谷さんの仕事ぶりを手本として日常に溶け込むガラス作りをされています。イランや後に紹介する沖縄も含め多くは分業で製作されますが、小谷さん同様に伊藤さんもお一人で全ての工程を行います。


今にも溶け出しそうな滑らかで有機的な造形が美しいですね。




そしてなんと言ってもこの色に惹かれます。紫緑青の独特な深い色目は、黒いガラスを掛け合わせることで生まれるのだそう。モール(ひねり)が入ったグラスは手前と奥で格子状に重なり、動かすとゆらめく姿はゆっくり眺めていたくなります。


沖縄県那覇市<奥原硝子製造所>

<奥原硝子製造所>からは定番のペリカンピッチャーが届きました。イタリアの水差しを見本に作られたこちらは、ペリカンのくちばしのように伸びた注ぎ口が特徴。


先を窄めることで氷や、サングリアを入れた際には果物が流れ出ないようストッパーとしての役目を果たします。大らかな造形はただ置くだけでも存在感がありますね。


同じ手吹きガラスでも表情は様々。それぞれに個性がありますね。

急な暑さに参ってしまいそうですが、涼しげなガラスを食卓やインテリアに取り入れて、遅くやってきた夏を乗り越えたいものです。




『世界の民藝』
◼︎International Gallery BEAMS 2階(原宿)…原宿地区駐車場サービスについて
会期:7/31(金)-8/9(日)OPEN 12:00-20:00 ※短縮営業 
◼︎BEAMS KOBE(神戸)
会期:8/7(金)-8/16(日)OPEN 11:00-21:00

※お問い合わせは上記の2店舗で承ります!



Mori