ピーター・ドイグ

現在、東京国立近代美術館にて開催されているピーター・ドイグ展に行ってきました。


まずはピーター・ドイグとはどのような作家なのか簡単にご紹介したいと思います。

彼はスコットランドで生まれ、ロンドンで絵画の勉強をしました。その後、自身の育った地でもあるトリ二ダーゴ・トバコというカリブ海に浮かぶ島国に拠点を移し、活動しています。


彼の作品の特徴は絵画に拘っているという点だと思います。

現代アートでは多くの作品がマルチメディア化していっていると感じます。

デジタルな手法、映像やインスタレーションなどの作品が多く生み出されているなかで、絵画という視覚情報のみの表現をストイックに続けるという点が非常に面白く、彼を一流の作家たらしめているのではないでしょうか。


彼の作品の画面をみると、多くの絵画の伝統と、現代の風景のアンバランスな感覚を覚えると思います。

モネやルノワールらの作品を想起させるような色彩のなかに、パトカーや送電線といった現代の風景が落とし込まれている。

このアンバランスな感覚こそが彼の画家としての真骨頂ではないかなと思いました。



不思議な感覚をもたらしてくれる彼の作品はゆっくりとみることがおすすめです。

私は作品に引き込まれて、いつのまにかベンチにすわってボーっと彼の作品をながめていました。


そんな引き込まれる作品が数々展示されているので是非訪ねてみてください。

Herbie Hancock

Pilgrim Surf+Supplyのお店では、オーナーのクリスが選んだレコードをプレイしています。



今回は数多くあるレコードの中からHerbie Hancockの「Head Hunters」という一枚をご紹介します。




Herbie Hancockはシカゴ出身のジャズアーティストです。

アメリカのなかでもシカゴはジャズやブルースが非常に有名で、特有のスタイルを確立するほど盛んな街です。

そんな音楽の街で育ったHerbie Hancockは非常に革新的なジャズのプレイこそ彼の真骨頂ではないかなと思います。

初期の彼の作品を聞くとモダンジャズのスタンダードと言える、非常に優等生的な音楽でした。

しかし、マイルスディヴィスのグループから離れると突如フュージョンジャズの先駆けともいえるそれまで誰もやったことのないような音楽を始めるのです。




現代ではオルタナティブミュージックなんて呼ばれていますが、この源流としてHerbie Hancockを挙げる事が出来るでしょう。

1973年のアルバム「Head Hunters」のなかで彼はジャズ・ロック・ファンクの3つのジャンルの要素を混ざ合わせ、一枚のレコードに纏めあげたのです。

ファンクというと泥臭く、かなり癖のある音楽という印象を受ける方も多いのではないでしょうか。

このアルバムではファンクのグルーブを感じさせながらも、スッキリと整理したという印象を受けます。

ジャズのクールさとファンクのグルーブを掛け合わせた非常に面白い作品です。



この作品の中に収録されている「Watermelon Man」という曲が一番印象深い一曲です。

初めてHerbie Hancockの作品で耳にしたのがこの曲でした。

当時はジャズに殆ど興味がなく、面白さもわかっていませんでした。しかし、この曲だけは気に入り、よく聞いていました。

彼の音楽のジャンルに捕らわれない作曲、プレイは、ジャズになじみのない人でも楽しめるとおもいます。

RASH WETSUITS CUSTOM ORDER EVENT

先々週からの続きです



9/18に情報解禁となった、RASH WETSUITS CUSTOM ORDER EVENT。今年で早5年目を迎える事が出来ました。これもひとえに、いつも楽しみにしてくださっているお客様あってこそのイベントだと実感しています。皆さまにはこの場をお借り致しまして、深く感謝申し上げます。本当にいつもありがとうございます。


本題に入る前に少し裏話を。この写真のモデルはPilgrim Surf+Supply STAFFのTakara Okamura。彼女もまたRASH WETSUITS愛好家の1人でもあり、デカ波にも臆する事無く果敢に突っ込む、生粋のロングボーダーでもあります。そして、自分自身が地黒肌である事を絶対に認めないタイプです。湘南方面でお見かけした方は、ぜひ話しかけてみてください。彼女が愛用しているRASH WETSUITSはこちらのロングスプリング(通称ロンスプ)。 前開きのロンスプは女性ならではの利便性があり、人気の型です。Pilgrim Surf+Supplyの店頭にもございますので、ロンスプをお探しの女性の方に是非おすすめしたいアイテムです。※もっと詳しく彼女の事を知りたい方はぜひこちらのLINKもご覧になってみてください。 また話が逸れましたが、そろそろ戻します。


今回は皆様に分かりやすくお伝え出来るよう、素材の説明もふんだんに盛り込ませていただきました。

こちらのATHLETEは個人的に昨年のオーダー会でフルオーダーをさせていただき(4mm ALLのセミドライ)、千葉北の真冬を快適にサーフィンさせてもらいました。「真冬でもスキンは必要無い。これまでの常識を覆し、圧倒的な着心地を約束するセミドライ」※この文言はRASH WETSUITSのinstagramから引用

この言葉が嘘でないことを、自分自身の肌で実感することが出来ました。ここ数年のオーダーイベントでも最もご好評いただいている素材が、こちらのATHLETEです。


真冬にスキンは必要無いと言いつつも、保温性に優れたスキン素材の新たな開発にも着手したRASH WETSUITS.CO。40年以上続くWETSUITSカンパニーとして、一切の抜かりはありません。やっぱりWETSUITSはスキン(ラバー)でないと、という方もどうぞご安心ください。昨年新たに開発された新素材BEASTが、皆さまの快適なサーフィンライフを全力でサポート致します。


通常ラインナップのジャージ素材(同金額でスキンへ変更可能)のオーダーもお受け致します。冬のWETSUITSだけでは無く、夏用WETSUITSのオーダーも受け付けておりますので、その際は遠慮無くスタッフまでお申しつけください。


まだサーフィンをはじめたばかりでそこまで本格的なWETSUITSを作るのはちょっと、、、といった不安がある方や、これからはじめたい!と意気込む方におすすめなのが、このS-AIRというジャージ素材。かと言って、素材があまり良くないと思っているのならば、それは大きな間違いです。そこはRASH WETSUITS.CO、この素材でも後悔はさせない十分な機能性を発揮してくれます。


そして今回は、6月にオープンしたばかりのPilgrim Surf+Supply KYOTOでの開催も、渋谷店の一週間後に開催する事が決定致しました。

これまで渋谷までご来店いただけなかった西日本在住のお客様にも、改めてこの場で告知させていただきます。


RASH CUSTOM ORDER EVENT VOL.5


開催期間

2020年10月3日(土)・4日(日)

Pilgrim Surf+Supply

所在地東京都渋谷区神南1-14-7

電話番号03-5459-1690


開催期間
2020年10月10日(土)・11日(日)
Pilgrim Surf+Supply KYOTO
所在地京都府京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館1階
電話番号075-708-6632


京都でのオーダー会につきましては、わたくし五十嵐も2日間お店立ちさせていただきます。

西日本の皆さまとお会い出来ることを、非常に楽しみにしておりますので、ぜひお越しください。

皆さまのご来店、心よりお待ち申し上げます。



それではまた次回





名作LitmusというSURF MOVIE

先週からの続きです。


今日はオープンから約5年間、Pilgrim Surf+Supply Shibuyaの正面入口を入ってすぐ右の柱から毎日お店を見守ってくれている、こちらの作品について少しお話をさせていただこうと思います。


この写真を見ただけでピンときた方、かなりのLitmusフリークですね。

そうです。この作品は今もなお多くのサーファーから支持を集め続けている名作「Litmus(リトマス)」の表紙にもなった、Derek hynd(デレク・ハインド)さんのライディング映像を元に製作されたものなんです。


映画Litmusは1996年(日本では1997年)に発表された伝説のサーフムービー。

作者はAndrew Kidman(アンドリュー・キッドマン)さんです。

Andrew Kidmanさんと言えば、今年日本でもついに公開になった(WEB限定)SDSS(Self Discovery for Social Survival)でディレクターとして参加したクリス(Pilgrim Surf+Supply)とも親交が深く、クリスの作品であるSDSSにも深く携わっています。※こちらの詳細に関しましては、後日改めてご紹介させていただきたいと思います。昨今ではEllis Ericson(エリス・エリクソン)との共作で話題沸騰のEdge of Dreamの製作を手がけ、昨年エリスと共に来日されていた事が大きな話題を呼びました。我々Pilgrim Surf+Supplyにも入荷したEdge Boardも早速大きな反響を呼んでいます。


2016年の秋頃に個人的にニューヨークへ遊びに行った時、SDSSの撮影の為にクリスがこれからアイスランドに行く直前、偶然アンドリュー・キッドマンさんに直接お会いさせていただく機会がありました。クリスはアンドリュー・キッドマンさんに私の事を紹介してくれ、私もクリスからアンドリューさんを紹介してもらって握手までさせてもらって。。。今振り返ると物凄い方とお会いしてたんだな、、、って思うのですが、当時の私はアンドリューさんのお顔を存じ上げておらず(instagramやLitmusもチェックいたのにもかかわらず)、、、後で物凄い後悔をした覚えがあります。。。また話が逸れてしまいすみません。


こちらがDerek Hyndさんご本人。

Pilgrim Surf+SupplyのTeam Hoodyをジャケットのインナーとして着用していただいております。


デレク・ハインドさんを語れば、ここでは書ききれないくらいの文字数になってしまうので今回はやめておきますが、この方のサーフィンはとにかく物凄いです。気になる方はぜひLitmusのサーフムービーをチェックしてみてください。今Litmusを観ても1990'sにこんなサーフィンをしている人がいたのかと思うと、ゾッとしてしまいます。もちろん私はLitmusをサーフバイブルの1つとして大切にしている1人でもありますが。


リビングレジェンド。この言葉はデレク・ハインドさんにぴったりな言葉だと私は思っています。


Pilgrim Surf+Supply Shibuyaにご来店された際は、ぜひ帰り際に入口横のこの作品もチェックしてみてください。




それではまた次回




彫刻とミニマリズム

Pilgrim Surf+Supplyの20FWのコレクションにはそれぞれインスピレーションを受けたアーティストたちがいます。

そのアーティストたちの中から、今回はConstantin Brâncuşi(コンスタンティン・ブランクーシ)という彫刻家をピックアップしてご紹介します。

(ちなみにインスピレーションを受けたアーティストの一人でもあるBarbara Hepworthの紹介は山吉さんのブログをぜひご覧ください。)


ブランクーシはルーマニアの彫刻家でそのミニマルな造形が特徴のアーティストです。

彼の有名な作品である「接吻」というタイトルのついた彫刻を見ていただければ一目瞭然かと思います。



この彫刻は東京、京橋にあるアーティゾン美術館のコレクションに所蔵されています。


一見、人間の愛情という複雑なテーマを彫刻にしたとはおもえない簡素な構造をしています。

しかし、継ぎ目のない、一つの塊として二人の人間が表現されています。この簡潔な造形から愛という概念のエッセンスを伝えようとする作者の意思がひしひしと感じれます。



こちらの写真はパリにあるブランクーシのアトリエの中の様子です。

二枚目の写真の台の上に配置されている、細長い造形は「空間の鳥」という彼の代表作です。

これは鳥の持つ「飛ぶ」という能力・機能を表現しようとしたという作品です。ミニマルに様々な要素をそぎ落とすことで、流線形の美しいフォルムが現れた非常に面白い作品です。


このように、簡素な造形の中に、伝えたいメッセージのエッセンスを詰め込むということに関して、彼の右に出るものはそうそういないのではないでしょうか。

そんなコンスタンティン・ブランクーシに着想を得た素敵な洋服がお店には揃っているので、是非遊びにいらしてください。


木工アーティスト“高山英樹”



こんにちは。





今回は店内を彩る什器のご紹介です。






入口を入ってすぐ右手に構えるスタッキングテーブル。


(※Grand Open前の写真です)


こちらは益子の木造作家、高山英樹さんがPilgrim Surf+Supply KYOTOのためだけに作ってくださった世界にひとつだけの什器です。自店の顔と言っても過言ではないでしょう。


濃い木材の作品が多い高山さんですが、今回はディレクター泉との縁もあり、特別に店内の雰囲気に合わせた淡い色の木材を使用してくださいました。




柱を囲むように360度、空間を贅沢に使います。



(※只今打ち出し中のVANSのレイアウトです)



よく見ると、テーブルの脚に高山さんの遊び心が伺えます。


一部、脚の表情を変え、馴染みながらも個性溢れるテーブルに。

個人的には、Pilgrim Surf+SupplyのAW20コレクションのインスピレーションにもなった、コンスタンティン・ブランクーシの作品を連想させられるようなデザインや、だんだんと多面体になっていく脚がお気に入りのポイントです。

また、古材を組み合わせ、手作業で磨きあげられた作品は、温かみと緩やかなフォルムがとても魅力的。木目も美しいです。






高山英樹

世界各国を旅しながら東京を拠点にファッション業界で働く。手先が器用でなんでも作れる彼は、徐々にデパートのディスプレイやオブジェの制作を頼まれるように。そして、気づけば、家具や内装もお願いしたいという話が増え、それが木工作家・高山英樹の原点になります。





益子は芸術家が移り住んできた歴史があり、今もアーティストや芸術家が各自のペースで暮らす土地。高山さんもそのひとりです。



彼の作品の特徴は“触り心地”

「昔、洋服を作っていたころは、肌触りを大切にしていて、今もその感覚で木を削って磨いて家具を作っている。日本の文化の中でも特に触感という概念がすごく日本独特で重要だったんじゃないか。今、世界に日本の食や工芸が広まっているのは、世界の人たちも『触り心地が気持ちものは気持ちいい』と気づいたから。」

とあるインタビューで語っていました。



確かに、触れてみるとその滑らかさに驚かされます。


Pilgrim Surf+SupplyのJOURNALページにも高山さんのインタビューが掲載されていますので興味のある方は是非。ディレクター泉との出会いや、高山さんの仕事に対する想い、生き方などが描かれています。↓

https://pilgrimsurfsupply.jp/journal/vol16/






また、このスタッキングテーブルのレイアウトも見応えあるものになっておりますので、店頭で見て触れてみてください。

Pilgrim Surf+supply KYOTOのTwitterでも定期的にレイアウトを更新しています。是非ご覧ください!↓

https://mobile.twitter.com/PSSkyoto/?utm_source=shop&utm_medium=pilgrimpr&utm_campaign=20200416

JOE FALCONEとROCKAWAY BEACHにて【後編】

前編からの続きです。


ROCKAWAY BEACHでの波乗り後、JOEのシェイプルームにて(グリフィンは今回、JOEのシェイプルームを借りてシェイプしています)。


入ったオーダーのシェイプをするグリフィンの生シェイプを間近で堪能。


不思議なもので、シェイプしているところは何故かずっと見ていられます。グリフィンも10代からシェイプを初めた生粋のハンドシェイパーです。JOEもグリフィンもみんな本当に器用にボードをサクサク完成させていきます。「お前もシェイプしろよ」ってグリフィンもJOEも私に何回も言ってきたので、機会があればぜひ一度挑戦してみたいものです。


サーフィンから帰ってきても、シャワーも浴びずに1時間くらいずっとWETSUITS姿でグリフィンと波乗りの話をし続けるJOE。グリフィンのシェイプが一向に進みません(笑)


やっとこグリフィンのシェイプが1本終わったところで、JOEの実家でみんなでご飯を食べようと、家に招き入れてくれました。


JOEの実家にいるポロ♂。入った時一瞬この強そうな風貌にビックリしましたが、大人しくてとてもキュートな性格でした。


JOEがポロにちょっかい出して軽く怒らせて、じゃれあう二人。とっても仲良しです。


その後帰り道、JOEが「今飼っている犬にも会っていくか?」と言ってくれたので、急遽JOEの家にお邪魔することに。


このダイニングテーブルはJOEの自作。もらってきた木材で作ったらしいのですが、クオリティーがかなり高めでした。


ライトの付け方といい、とにかく画になるダイニングルーム。


そしてJOEの愛犬、ジュノ♀の登場。かなりの人見知りちゃんで、はじめはずっとJOEのそばを離れようとせず、私は少し警戒されているような気がしていました。


でもJOEがジュノに「大丈夫だからジュノ、あいさつして」みたいな事を言ってくれてから徐々に打ち解けてくれました。帰り際には初めの警戒心が嘘のように溶けて、自分の足にくっついてくるまでになったジュノ。この横目でチラッと見てくる感じ、たまりません。


最後は「ジュノの散歩がてら駅まで送ってやるよ」ということで、陽の暮れた雨道をテクテク歩きます。JOEとはこれがニューヨークトリップでの最後に会う機会となり、「またニューヨークか日本で会おう」という約束と、このスペシャルな旅での感謝を伝えて、退散。



ジュノは小さい時、捨て犬でした。


ガリガリに痩せ細り、人間に対し、警戒心しか抱くことが出来なかった子犬をJOEとレオノラ(JOEの奥さん)が発見した時、JOEとレオノラはすぐに引き取る事を決意。それがジュノでした。JOEとレオノラが愛情たっぷりに育てたジュノは、今ではとても元気に、JOEの家族の一員としてとても幸せに暮らしています。


JOE FALCONE SURFBOARDをじっくり見た事がある方はご存知かもしれません。


ボトム側のテール部分にあるこのRBNYの文字は、JOEが生まれ育ち、今もなおシェイプをし続けている「ROCAWAY BEACH NEW YORK」の頭文字から取ったもの。これはJOEの直筆で全てのボードに墨入れされています。自分自身初のROCKAWAY BEACHを経験してみて思った事は、JOEはとにかく良い奴だったという事です。色々考えて書こうかと思っていましたが、ただその一言に尽きるのかなと今では思っています。とにかくよく喋って、よく笑って、周囲に対して優しくて、サーフィンが大好きで、楽しい事が好きで、家族を愛している。ただの子供じゃないかと突っ込まれても致し方ない部分もありますが(笑)、それが自分の知るJOE FALCONEそのものなのです。JOEのサーフボードを買っていただいた方はもちろん、そうでない方にも私は皆さんにJOE FALCONEという人物を紹介したいと思っています。JOEと実際に会って話をすれば、どんなサーフボードを作っているのかがきっと分かると思うから。いつかそんな機会をこの日本のPilgrim Surf+Supplyで作れたらなー、なんて密かに小さな夢を抱いています。





それではまた次回




Barbara Hepworth


はじめまして。



Pilgrim Surf+Supply KYOTOの山吉あかねと申します。

この度、Pilgrim Surf+Supplyのblogを担当することになりました。blogを書くのは初めてで不慣れな点も多いかと思いますが、少しでもPilgrim Surf+Supplyのことを知っていただけるツールのひとつになれると嬉しいです。これからよろしくお願い致します!




京都は気温39℃を記録し、初めての京都の暑さを身をもって痛感しているところ、、、暑い暑いと夏を満喫する間もなく先日、店内早くも2020 Autumn/Winterが立ち上がりました。




今回はこだわりが沢山詰まった、Pilgrim Surf+Supply独自のモノづくりについてお伝えできたらいいなと思っております。














早速ですが、Pilgrim Surf+Supplyでは毎シーズン、注目するアーティストを数名挙げ、そこからインスピレーションを受けたモノづくりを行っています。




今回、2020AWシーズンの注目アーティストのひとりに“バーバラ・ヘップワース”という女性彫刻家がいます。





“Barbara Hepworth”(1903-75)

20世紀イギリスを代表する彫刻家のひとり。彼女の作品は、大理石、もく座、ブロンズといった異なる素材を扱いながらも、どの作品も曲線が美しく、繊細に描かれているのが特徴です。また度々見られる貫通した穴は、作品に透き通りを感じさせられるだけでなく、周囲との調和を効果的に表現しており、観ていると穏やかな気持ちにさせてくれます。




店内もこの通り、バーバラの彫刻作品からインスピレーションを得たレイアウトに。






さらに、そのバーバラの作品からモノに落とし込んだのが今回の〈CLINQ〉との別注。




〈CLINQ〉は2012年ドイツ(ベルリン)でスタートし、機能的でコンテンポラリーなデザインが人気を博すヘアジュエリーブランド。伝統的な素材使いと手作業による成形にこだわって生産されています。



そのバーバラの彫刻を元にPilgrim Surf+Supplyがオーダーした特別なデザインを2つご紹介します。



まず1つ目は《Jocelyn》


単品使いはもちろん、少し小ぶりな作りのため重ね付けもおすすめ。こなれ感のあるヘアスタイルを演出してくれます。



2つ目は《Barbara》



こちらはカーブが緩やかなタイプでひとつで存在感たっぷり。上下どちらのフォルムもかわいいです。



滑らかな曲線美と柔らかなフォルムが女性らしさと存在感を放っています。CLINQらしい洗練されたデザインがとても素敵です。




少し視点を変えて、お洋服に。

網目の荒いニットなどにブローチとして楽しんでいただくのも上級者ならではのアレンジではないでしょうか。スタイリングのさりげないポイントとしておすすめです。




是非色々なアレンジを楽しんでみてください。




最後まで読んで下さり、ありがとうございました。ではまたお会いしましょう。

LESS PLASTIC IS FANTASTIC

こんにちは。Pilgrim Surf+SupplyのSEKIです。


暑い日が続いてますね。皆さま、熱中症にはくれぐれも注意して下さい。

僕は新たにボトルを新調して、熱中症対策しております。


Simple Hydrationこちらは、パンツのウエストに挟んだり、ウエストのバンドに挟んで使用するタイプです。1番手軽に使えるので、気に入っています。


それでは本題に入りたいと思います。今回は、ゴミ問題について話したいと思います。

僕は3月中旬に東京から京都に引越しました。知らない土地に来たときは、付近の探索や道を覚えるために、まずランニングをします。そこで感じたのが、京都の素敵な街並みや、自然の中にも沢山のゴミが落ちているということです。観光地なので訪れる人が多く、生活のある場所にはゴミが出てしまうのだと実感しました。


(普段走っている、桂川沿い)


Pilgrim Surf+Supplyでも、7/1よりショッピングバッグの有料化が始まりました。


(詳細は画像をタップ)


少しでもゴミを無くしたい。そんな想いでスタートしました。実際始まってみると、今まで以上にマイバッグを持ち歩いている方が多くなっている印象です。最近は、皆様の多種多様なマイバッグを拝見するのが楽しみで、商品企画の参考にもさせていただいております。


もちろんPilgrim Surf+Supplyでも、”Packable bag”の商品を販売しております。


「LESS PLASTIC IS FANTASTIC」

オーナーのクリスからのメッセージです。ストレートだけど、韻を踏んでいるところが良いですよね。



内側のポケットに収納すると、コンパクトになるので持ち歩きも便利です。


大きな問題なので、早期解決はできません。でも僕達、一人一人の意識変化で、少しづつ環境問題の改善に繋がることを願います。僕も今後ゴミ拾いをしながらの、ランニングもやってみたいと思います。


SEKI

JOE FALCONEとROCKAWAY BEACHにて【前編】

先々週からの続きです。


LONG BEACHでの楽しいセッションから2日後(2018年11月6日)、

帰国まで残すところあと2日に迫ってきた中、JOEから「明日サーフィンしようぜ」との連絡が。


もちろん二つ返事でOKと答え、翌朝6時にJOEの家に集合。1人旅の時に自分が気を付けている事は、あまりスケジュールを入れ過ぎない事。何か誘いを受けた時にサッと動けた方が個人的に何かと都合が良かったり、そこで思いもよらぬ出会いがあったりするものです。なので私は基本ノープランで行動するのが好きだったりします。


BROOKLYNにあるJOEの自宅からROCKAWAY BEACHまでは車で約20分くらい走ると着きます。

JOEの車のフロントガラスの亀裂が気になったので聞いてみたら、「ロングボード乗っけて急ブレーキかけたら割れた」との事。

このままで大丈夫?って聞いたら、「雨も入ってこないし直さなくても大丈夫」って言うから大丈夫なのは大丈夫なのでしょうが、ちょっと心配ですよね。。。


ROCKAWAYで生まれ育ったJOEは、サーフィンをはじめたのもシェイプをはじめたのもここROCKAWAY BEACH。

JOEとまわりの仲間がずっと守り続けているシークレットポイントや、子供の時よく遊んだ場所(廃墟)など、波チェックがてら色々案内してくれました。JOEの車はFJクルーザーで、クリスもJOEも車はTOYOTAが一番良いみたいです。以前はTOYOTA TACOMAを2台乗り続けていたみたいなんですが、JOEの奥さんがこれがいいってなって、今はFJクルーザーに乗っています。クリスも然りJOEも然り、だいたいニューヨークではオールテレーンタイヤを履かせるのが主流なんでしょうか。雪が多いニューヨークではスタッドレスタイヤは必要不可欠ですし、東京と変わらないくらい暑い夏にわざわざタイヤを交換するより、年中はかせてOKなオールテレーンタイヤなら交換もしないで済む。という合理的な考えなんだと思います。オールテレーンタイヤは燃費が悪くなるので私は履かせませんが、ガソリンを世界一消費するアメリカではガソリン代が日本よりもかなり安いので、タイヤ交換の手間を考えればオールテレーンタイヤの方が確かに楽ですしね。とても実用的な使い方だと思いました。話が逸れてすみません。


そうこうしているうちに小腹が減ってきて、JOEが「何か食べたいものあるか?」と聞いてきたので、私はもちろん「ベーグルで!」と即答。JOEが「オーケー。この街一番のベーグル屋に連れて行ってやるよ(笑)」と連れてきてくれたのがこちら。JOEが子供の時からずっと通っているベーグル屋さんだそう。お客さんもスタッフもみんなJOEと仲良しみたいで、JOEがドアマンみたいに近所のお客さんを先にお店に入れてあげるこの光景を見て、なんだかホッコリしました。


頼んだのはもちろん「ベーコンチーズエッグ」。この旅でいくつかのベーグル屋を回ったり、結構日本人にはオススメされる「サーモンクリームチーズ」とか色々試しましたが、やっぱりこの「ベーコンチーズエッグ」が個人的に一番安定感ある王道メニューでした。


肝心の波は、この間のロングビーチセッションよりクオリティーはやや落ちてますが、全然出来ます(またしても人が少なくて最高)。

波もロケーションも日本の千葉九十九里にちょっと似たような雰囲気もあり、アウェイ感をそこまで感じずに楽しくサーフィンをさせてもらいました。


JOEとROCKAWAY BEACHを車で走っていると、対向車がJOEに向かってクラクションを鳴らして窓から手を出したり(もちろん知り合いです)、JOEの車を見つけてはこっちに向かって手を振ってきたり、歩いていると捕まって長話をしたり、本当にJOEはROCKAWAYのみんなに愛されているなーと実感。こうやって波乗りの準備にさしかかろうかという時も何人ものJOEのサーフボードを乗っている人が通りかかったり、「HEY JOE!」という声が聞こえるとそこでまた立ち話がスタートしたり。。。こうしているうちに時間はどんどん過ぎて行き、このまま本当に波乗りは出来るのか!?と一瞬思ったくらいみんなに呼び止められるJOEがいました。その後、みっちり3時間ほど一緒にサーフィンさせてもらいましたが。




後編に続く





空間と美

先日、森美術館に行ってきました。


現在、森美術館では「STARS展」というとんでもない展示をやっています。

なにがとんでもないかと言うと、出展しているメンツが現代アートのヒーローたちだということです。 

出展しているのは、草間彌生、李兎煥(リ・ウーファン)、宮島達男、村上隆、奈良美智、杉本博司の6人です。


さながら、現代アート界のアベンジャーズといったメンツが集まっています。

全員がアートの世界で非常に名高く、大きな流行を生み出した巨匠たちです。



私が最も感銘を受け、考えさせられたのはリ・ウーファンによる展示でした。

彼は現代日本アートの世界で大きな潮流となった「もの派」を主導した人物です。


60年代後半から70年代前半までに自然物と人工物を組み合わせて作品を制作したアーティストのグループが「もの派」と呼ばれるようになり、大きな流れとなりました。


 


彼らの興味は何かを創造することにはなく、再構築し、「もの」と「もの」の間の関係性に焦点を当てた作品を多く制作することにありました。


日本語の「もの」という言葉が指し示す意味の範囲は非常に広大です。「もの」という言葉で物体、状況、事柄など様々な表現をすることができます。

この「もの」という言葉が持つ日本の独自性を表象したアート潮流であるといえるのではないでしょうか。


もの派の作品では、アーティストの制作したオブジェや絵画だけでなく、それを展示している会場や鑑賞しているオーディエンスまでも含めて、一つの作品として成立するといった、関係性に焦点を当てた作品が多いことが特徴です。




オーディエンスとオブジェとの関係性を含めた展示なので自分が作品のなかに含まれているという面白さが「もの派」の展示にはあると思います。

自分が作品の一部なので、作品をどのように解釈するか、どのように鑑賞するかは非常に自由です。


作品とオーディエンスの間に存在していた壁を破壊する「もの派」のアートは見ていて非常に爽快であると同時に一体感を感じれるとSTARS展の会場で思いました。


今回主に紹介したリ・ウーファンの作品以外にもそれぞれのアーティストに強烈な個性を感じれる展示となっていました。

一つの展覧会にこんなに多くの現代アートの巨人たちが出展することはなかなかないと思います。もしかしたら今後、今回の展覧会のメンツが同じ場所で作品を展示することはないかもしれません。

まだ行かれていない方は是非!オススメです!!



民藝

前回のブログでデザインに革新をもたらしたバウハウスという集団・ムーブメントをご紹介しました。

今回のブログでは日本のデザインやアートに目を向けてみようと思います。


柳宗悦という日本の芸術界に大きなうねりをもたらした人物をご存知でしょうか。

かなり有名で、日本が世界に誇る思想家なので、ご存知の方も多いと思います。


柳宗悦は1900年代初頭に活躍した思想家であり、美学家です。彼の活動で大きな影響を後世に与えたものが民藝運動と呼ばれるムーブメントを創出したということではないでしょうか。


(柳宗悦は数多くの西洋美術を日本に紹介したという多大なる功績も残していますが、今回は民藝運動の指導者としての柳宗悦に集中します。)


まず、民藝とは何を指し示す言葉なのかということから考えることで運動の全体像をつかめると思います。

民藝という言葉は柳宗悦が生み出した言葉だとされています。


当時、華美な装飾を施した実際には使用されない工芸品が美の象徴として扱われていました。

しかし、宗悦は実際の生活に根付いていないこれらの作品ではなく、日々の生活で使用される工芸品にこそ美が宿ると考えました。

この考え方から後者の工芸品を民藝と名付け、新たな美の価値観を提示しました。


(こちらは日本の民藝では無いですが、ルワンダでハンドメイドされる器です。渋谷のお店にあります。)

民藝は日常に美を浸透させる運動と言い換えることができるのではないでしょうか。美術と生活は切り離されて考えられることが多いように思います。

しかし、美術や美は専門的な知識が特に無くても、触れ合えるものであるということを柳宗悦は私に教えてくれました。



民藝に対する世間の関心は近年、再燃の兆しを見せております。

職人による手仕事で生み出された物を美しいと感じることのできる感性は大量生産・大量消費が当たり前の現代において非常に重要な考え方ではないでしょうか。


ある日のLONG BEACH(NEW YORK)

先週からの続きです。


2018年の10月下旬、クリスとジョー(JOE FALCONE)と波乗りに行く約束をしていたので、この日の波が良いということで朝6時にPilgrim Surf+Supply前に集合。

クリスのピックアップトラック(TOYOTA TUNDRA)でニューヨークにあるLONG BEACHへと向かいます。


1時間ほど車を走らせ、LONG BEACHに到着。いくつかのポイントを巡り、入念に波をチェックするクリス。

この日は風もピタリでLONG BEACHは何処も平均的にファンサーフ模様。


かなり良い感じでウネリが入ってきてます。サイズはコンスタントに胸〜肩、たまのセットで頭くらいの波がキレイに入ってきていました。

途中ジョー達と合流し、いざ入水。

それにしてもこの日は日曜日だったにもかかわらず、LONG BEACHは本当にサーファーが少ない。関東近郊であれば、確実に混雑は避けられない波のクオリティーなのに、本当に羨ましい限りです。。。


ボードを持って渡米していなかった自分は、ジョーがシェイプし終わったばかりの自前のMICRO WING FISH 5,7"を貸してくれました。「お前はオレの5,7“のFISHを持ってるから、これなら行けるだろ?」と。

しかもまだ1回も乗っていない新品のボードを快く貸してくれて、ジョーは改めて良い奴なんだなぁと実感。こういうマインドは自分も見習いたいとそう思いました。

クリスも自分もジョーも、ウエットスーツはもちろんRASH WETSUITSです。


10月下旬のLONG BEACHは、だいたい12月頭くらいの千葉北と同じくらいの水温でしょうか。

みなブーツだけ履いてましたが、個人的にはいらなかったかなっていうくらいの水温です。11月以降は雪が降って気温がグッと下がるみたいなので、この時期ならば自分もまだ余裕があります。ニューヨークは真冬になると−16°まで気温が下がり、時には海が軽く凍るとか凍らないとか、、、クリスは「Frozen wave is so fun!! HaHa」なんて言ってましたが、自分は正直絶対に入りたくありません。


ニューヨークの波は結構掘れてくるポイントが多いので、速い波に対するテイクオフの良い練習になります。

グリグリに巻いてくる波にそこまで慣れていない自分には、これがいっぱいっぱいです。


クリスは、ANDREINIのグライダー 11,1"で誰よりも多くテイクオフしていました。掘れる前に乗る。速い波に対して、理に叶った流石のボードチョイスだと思います。ニューヨークのサーフシーンを牽引してきたと言っても過言ではない、クリスならではの経験が光るライディング。事実、頭サイズくらいある何本ものセットを一番多く捕まえていました。ニューヨークの波を知り尽くしている熟練の職人のような気配を漂わせます。


この日のジョーは同時まだテスト中だったALBATROSSTWIN PIN 6,11")をチョイス(2020年現在、こちらのALBATROSSは日本でも取扱いがスタートしました。本国アメリカでは、このTWIN PINボードが現在流行中。個人的にも今一番気になるボードの1つ)。

グラブレールのお手本のようなスタイルです。


この日の数日前にウィリアムズバーグのPilgrm Surf+Supplyでオーダー会をやっていたこともあり、

その為に来ていたサンフランシスコのシェイパーGriffin Stepanek(グリフィン・ステパニック)も一緒に入水。

グリフィンはジョーの家に置いてあったマンダラの5,6"くらいのボードをフィンレスで。

途中クルクル回ったり(フィンが無いとサーフボードが安定しないので、後ろがクルクル滑ってしまいます。グリフィンはそれをあえて利用してボードを回しているのです。)、チューブに入ったり、日本ではなかなかお目にかかれない素晴らしいフィンレスサーフを拝見させてもらいました。


ジョーのネイバーフッド(近所に住んでいる幼馴染)のローレンスも参戦。

写真のローレンス、ジョーのシングルフィン(7,5"くらい)でバンバンチューブライディングをキメてました。

ローレンスはジョーのサーフボードを10本所有しているヘビーユーザーで、普段から波乗り三昧の生活を送っているそう。

なんとも羨ましい生活です。波乗りの実力もずば抜けて上手でした。それにしてもみんなサーフィンが本当に上手い。特にチューブのくぐり方は日本人と比べるとかなり慣れているというか、入り方や体勢など、かなり勉強になりました。


みな良い波に乗ってご満悦の表情。そして誰もリーシュコードを付けないでサーフィンしてました(日本では板を流してしまうことによって不快に思われるサーファーも数多くいらっしゃいますので、場合によっては危険性も高まるため基本付けておいた方が正直良いと思います。リーシュを付けないでサーフィンをする時は、人のいない海でまずは練習しましょう。)

初めてのLONG BEACHで本当に楽しいセッションでした。暖かく迎え入れてくれたニューヨークのみんなには、とにかく感謝しかありません。


その後、一路ベーグル屋へ。

クリスとジョーが普段から行っているオススメのベーグル屋さんです。


初めて食べたベーコンチーズベーグルにただただ感動。波乗り後のご飯はとにかく美味しいとはよく聞く話ですが、この日に食べたベーグルの美味しさは忘れられません。

この日から帰国までの数日間、毎日どこかのタイミングでベーグルを食べ続けました。日本にもニューヨークのローカルベーグル屋があればいいのにと何度思ったことか。

※ちなみにこの1個のベーグルで、日本のハンバーガー2つ分くらいの量があります。


ベーグル屋でのオフショット。後ろに停めてあるクリスのタンドラがめちゃくちゃカッコイイです(日本では大き過ぎて逆に不便そうですが、アメリカの道路は広くて良いですよね)。

写真を撮っていただいた、@kemmy_film さんも一緒です。


その後解散した後、クリスとたまたま行われていたニューヨークマラソンを観に行ったり、1人でブラブラしたり、こんな感じで最高の1日を過ごせました。ニューヨークはただ街をブラブラしていても楽しいし、楽しくサーフィンが出来るポイントも多くあります。また自由に行ける日をただただ待つばかりです。



それではまた次回





RASH WETSUITS.CO

先々週からの続きです


今回はPilgrim Surf+Supplyにてオープン当初からお取引をさせていただいている、RASH WETSUITS.COについて少しお話をさせていただきたいと思います。


RASHさん(※以下省略)と私の出会いは、Pilgrim Surf+Supplyのオープン時(2015年10月1日)までに遡ります。オープン前に我々Pilgrim Surf+Supplyスタッフ一同に、ウエットスーツの採寸に関する勉強会を開催していただいたのがきっかけです。それまで私はウエットスーツに関する知識はゼロに近い状態で、何故ならば今まで使ってきたウエットスーツは全てアウトレット売場で”とにかく安いもの”を探して着ては数年で破れて、またアウトレットで新調して、、、の繰り返しだったからです。お恥ずかしい話ながら、それまでウエットスーツに正直あまり興味を持っていなかったというのが本音です。Pilgrim Surf+SupplyではじめてチームRASHの皆さまのお話を伺っていくうちに、すぐに欲しくなって冬用セミドライを初めてフルオーダーしたのが全てのはじまりでした。


それがこちらのセミドライ(5mm x 3.5mm裏起毛ノンジップタイプ)


それは忘れもしない2015年12月19日の千葉サンライズポイント。この日は水温が12℃~14℃くらい(銭湯の水風呂がだいたい18℃くらいなので、冬の海水温は物凄く冷たいです。さらに1月2月3月は海水温が10℃を下回る日もあるのが千葉北の常なので、やっぱりサーファーは冬になると減ります。)で大体のサーファーがサーフブーツを履いてサーフィンしていた事を記憶しています。私はRASHさんから事前にこのウエットスーツの暖かさについていくつか質問をしていて、「茨城の真冬でも大丈夫」と伺っていたので、半ば半信半疑でノーブーツでいざ入水。はじめは「水温下がって冷たいなぁ」なんて思いながらパドルアウトしていると、いつもと違う感覚に気付きました。「あれ?全然寒くない・・・」「今日は日差しがあるから暖かいんだなぁ」なんて思いながらサーフィンをしていると、一緒にいた友人が沖に出た後もずっと「寒い寒い」と体を震わせていました。その姿を見て、「これは間違いなくウエットスーツが暖かいんだ」とそこではじめてRASH WETSUITSの素晴らしさを痛感しました。今までのウエットスーツは時が経つと、首回りや脇の下などがウエットスーツで擦れてしまい、ワセリンを塗ったりして痛みを緩和していました(これが本当に痛い)。RASHさんに切り替えてからは、ワセリンは一度も使った事がありません。完全に不要です。今まであった「擦れ」とは、すぐにおさらば出来た事が何よりも嬉しかった事を鮮明に覚えています。


冷たい水の中でも暑いくらいに暖かく、そして何よりも柔らかい。着ている事も忘れてしまうような、紛れも無く今までで最高のウエットスーツ、それがRASH WETSUITSなのです。


今ではセミドライ、3.5mmフルスーツ、ロングジョン、ロングタッパーを1年で回しながら着用しているので、真冬でも私は何の心配も無く、千葉北でもサーフィンしています。なんなら夏は人が多いので、正直冬よりサーフィンに行く頻度は少なめです。混雑がとにかく苦手なので、、、


そんなRASHさんが今年、皆さまにとって素晴らしいイベントをご用意してくださいました。


なんと、1年を通して全てのお客様を対象にした、オーダー無料フェアを開催しているのです。

既に店頭に来ていただいた数名のお客様には、フルオーダーを頂戴しておりますが、ここで改めてお知らせさせていただきます。


実際Pilgrim Surf+SupplyでRASH WETSUITSをご購入いただいたうちの大半の方が、リピーターとして違う型のウエットスーツをお求めに来られます。

私ももちろんそのリピーターのうちの1人ですが、1度着たらやめられません。それがRASH WETSUITSなのです。


RASH WETSUITS for Pilgrim Surf+SupplyのWETSUITSに関しましては、こちらからご確認いただけますので、是非この機会にご確認ください。不明点はPilgrim Surf+Supplyまでお電話いただければと思います。



それではまた次回




BAUHAUS

今回はバウハウスについてのお話をしようと思っております。


バウハウス(Bauhaus)とは現代の建築、プロダクトデザインの礎を築いたと言える偉大な集団であり、ムーヴメントです。

そもそもは、第一次世界大戦後の1919年にドイツに設立された建築・デザイン学校がバウハウスでした。

バウハウスの教育は二つの段階に分けられ、行われていました。まず学生たちは予備教育と呼ばれる理念や表現について学ぶコースを修めます。その後、工房に入り、マイスターと呼ばれる教員たちのもとで、実践的な技術を学ぶというシステムをバウハウスは築き上げました。

また、ワシリー・カンディンスキーやパウル・クレーなどの芸術家を講師として迎えるなど、大きな影響力を持つ教育機関であり、同時に造形芸術を主としたアートの醸造場となっていたのです。


実は現代社会の中にあるものでバウハウスのデザインそのものや、それを踏襲したものは多数あります。それほどまでに日常生活の中にバウハウスのデザインは浸透しています。


例えばウルムスツールと呼ばれるものです。これはバウハウスの理念を継承したウルム造形大学という学校の教員であった

マックス・ビルというアーティストが学生たちの為にデザインしたものです。

ちなみにお店のフィッティングルームにはウルムスツールが置いてあります。



このウルムスツールはデザイン性に富むだけでなく、十徳ナイフのように様々な機能をもっています。まさにマルチツールですね。

まず、スツールと名に冠しているのでもちろん腰を下ろして作業や休憩することができます。座るだけでなく、物を置く為のサイドテーブルとしても利用できます。さらに上下を逆さに持つと、持ち手のついたマガジンラックとして収納しながら、運搬することができます。




このミニマルな機能美こそがバウハウスのデザインの真骨頂でしょう。


他にもバウハウス関連のデザインは現代の私たちの生活に溶け込んでいます。

気になる方は是非バウハウスについて調べてみてください。


都内近郊にお住いの方は東京ステーションギャラリーで現在開催中のバウハウスにフォーカスした企画展もおすすめです。


次回はバウハウスとほぼ同時に日本にて起こった民藝運動についてのブログをアップします。

ドイツと日本という非常に離れた土地で同時にほとんど同時に起こった文化運動は意外にも多くの共通点を持ちます。


ぜひお楽しみに!

短編のススメ

久々に本棚からレイモンド・カーヴァーの「大聖堂」を引っ張り出して読んでみたので、今回はこのアメリカが生んだ大作家についてのお話しをしようと思います。


レイモンド・カーヴァーはアメリカでは最も有名な現代作家の一人としてよく挙げられます。アメリカで短編小説の名手と言えば、カーヴァーかヘミングウェイの名前が真っ先に出てくるのではないでしょうか。




彼は自身の作品の中では多くを語らないスタイルを貫いています。しかし、簡素な内容によって読者である私たちをより強く小説の世界の中に引き込み、多くの印象やイメージを抱かせることに彼は成功したのです。彼の独特な小説のスタイルはミニマリズム文学と呼ばれています。


(ちなみに、ウルトラマリンという詩集もオススメです。


「大聖堂」に収録されている短編で最も好きなものは「ささやかだけれど、役にたつこと」という短編です。この短編では悲しみや人生の翳りを見つめ、それでも生きる人間のしたたかさが描かれています。孤独を単に悪いものとして捉えるのではなく、どのように向き合い、共存するかという難題に挑んだ作品です。



彼の作品には明るいハッピーエンディングを迎えるものは多くありません。それよりも、何も起こらぬ日常を切り取ったようなものがほとんどです。ストーリーとしての起承転結がないものも中には存在します。


彼の作品は西洋絵画のようなものだと私は思います。ミレーの「落穂拾い」のように日常を切り取り、一つの作品として提示する。カーヴァーのスタイルは非常に挑戦的で、文学の世界にある種のブレイクスルーを起こしたと言えるのではないでしょうか。



アメリカ文学をお好きな方も、触れ合った事がないという方にもオススメの作家です。

是非読んでみてください。