ボンジョルノ!伊藤の盛夏おすすめアイテムです

無藤 和彦 2026.05.30

こんにちは無藤です。

なぜ「ボンジョルノ!」と勢いよくご挨拶をしているのかといいますと、ビームスF 新宿の名物スタッフである伊藤がこの度、プライベートでお母様と二人でイタリア旅行に行ってきたんですね。ミラノからヴェネツィア、フィレンツェ、ローマと観光名所はすべて見てきたようです。それにしても伊藤は親孝行ですね。とても感心させられます。どうやらイタリアもかなり暑かったようですが、日本でもこれからが夏本番です。そんな暑いイタリアを肌で感じてきた伊藤にとっておきのお勧めアイテムを是非紹介してもらおうと思い、本日はビームスF 新宿に行ってまいりました。



先ずは伊藤の旅の思い出です。ヴェネツィアの有名なリアルト橋ですね。皆さまもこの橋を見ると渡ってみたくなると思いますがお気を付けください。階段一段が通常の階段よりも高く感じられると思います。なぜなら、だいたいの場合ホテルに入る前で大きなスーツケースを持って歩き回り疲れきっているからです。このように手ぶらで観光でしたら大きな問題はありませんが、それでも渡るのは普通にイメージされている橋と比べると結構大変です。ヴェネツィアにご旅行の際には駅を降りて、運河の手前のホテルを選ばれるのをお勧めします。この写真を見ると伊藤はヴェネツィアまで行って「ゴンドリエーレ(運河を行くゴンドラの漕ぎ手)」のようなスタイリングをしていますね。間違えられてしまうのではないか心配です。



こちらはフィレンツェのようです。左手にフィレンツェのドゥオモ(大聖堂)が見えていますね。この位置にドゥオモが見えるという事は、アルノ川を渡った先で、さらに観光客が集まる高台といえば、この写真の撮影ポイントは間違いなくミケランジェロ広場でしょう。今日は、クラシックスタイルの伊藤です。まるでピッティ ウオモの展示会に来ているようなカッコいいスタイリングですね。お母様とご一緒の観光のツアーなので行先が限られておりますが、本当はナポリのいろいろなサルトに赴きジャケットやスーツを作りたいんでしょうね。



という事で、伊藤の旅の思い出をご覧いただいたところで、早速、これからのシーズンにお勧めのアイテムを紹介してもらう事にいたします。リネン素材のシャツジャケットタイプです。お客様から「シャツジャケット」と「シャツブルゾン」は何が違うのかというご質問を頂くことがあります。私的にはそのアイテムがシャツっぽいのかブルゾンぽく見えるのかという「ニュアンス」の違いだと思っておりました。そこで、少し調べてみると、テーラードジャケットのような「きちんと感」のある羽織りものをシャツのような軽い仕立てで作ったものが「シャツジャケット」と呼び、直線的なデザインが特徴だという事です。「シャツブルゾン」は、裾を絞ることが出来るといったブルゾン特有のディテールが組み込まれていて、着用したときに丸みが出るシルエットが特徴だという事です。




リネン素材の3パッチポケットのディテールを持つ直線的なシルエットは、まさに「シャツジャケット」と呼ぶにふさわしいアイテムです。ブランドは、イタリア・ナポリの高級カミチェリア(シャツ仕立て工房)である<MARIA SANTANGELO / マリア サンタンジェロ>です。デザインはフレンチワークウエアテイストである「チョア・ジャケット」がベースになっています。「チョア・ジャケット」とはてフランスやアメリカで生まれた、伝統的な作業用上着(カバーオール)」のことです。無骨になりがちなワークデザインですが、仕立ての丁寧さ、かつ上品さによって、非常にクリーンでエレガントな雰囲気に仕上がっております。


<MARIA SANTANGELO> / MARCELLO リネン シャツ ジャケット
カラー:ホワイト、ネイビー
サイズ:S、M、L
価格:¥48,400(税込)
商品番号:21-16-1194-435


そして、ワークテイストを持った全体のデザインの中で、襟型がワンピースカラー仕様になっているのが大きな特徴で、襟が波打つように自然できれいなロール感が出ます。それによって、襟元に大人っぽい色気と抜け感が生まれるところに、ただ武骨なだけではなく、イタリアらしいデザインが感じられるシャツジャケットだと思います。



このシャツジャケットに使われているボタンは「白蝶貝(マザー オブ パール)」です。透明感がある真珠のような光沢と光の当たり方で虹色に輝く表情はこの素材でなくては表すことのできない雰囲気です。貝ボタンは天然素材であるために、熱で溶けてしまう事はありません。そのため、アイロンの高温にも耐える頑丈さを持っています。ボタンの縫い方を見て頂くと4つの穴に対して1つの穴を起点として、そこから3つの穴へ放射状に糸が渡っているのがお判りいただけると思います。これが「鳥足縫い」という、職人が一針一針手縫いで仕上げた絶対的な証拠で、ボタンの下側に絶妙な「あそび(可動域)」が生まれます。それにより、厚みのある貝ボタンでも楽に留める事が出来るのです。




カフスはこのように直線的にカットされています。この直線的なラインによって、ドレスシャツらしい端正でシャープな印象に感じられると思いますが、カジュアルづかいを意識しているシャツジャケットのため、ソフトな芯地が使われておりとてもしなやかな雰囲気に仕上がっています。そして、このようなシャツジャケットの袖をまくる際には、カフスをきれいに折りたたむよりも「無造作感(= イタリア語でスプレッツァトゥーラ)」を演出した、計算された不完全さを出すと雰囲気がとても良くなります。



  • そして後ろ見頃に配されたスリットは本格的な英国的なテーラードジャケットに使われているサイドベンツの仕様です。このディテールがあることによって、後ろから見た時に「きちんと仕立てられたジャケット」としての気品と風格が感じられます。そして、折り返し部分の生地を贅沢に取ることでベント部分に適度な重みが生まれシルエットがきれいに出るというメリットがあります。


  • このように、ワークテイストをべースにしたシャツジャケットですが、襟のデザインや袖まくりの演出などでとても大人っぽく色気が感じられるスタイリングに仕上がりました。このシャツジャケットはリネン100%なので、何回も着用していくと腕を曲げる部分やサイドベンツ、フロントのポケット周辺にはっきりと目立つしわが出てくると思います。その際にはビシッとアイロンできれいにしわを伸ばしてしまわずに、スチーマー(アイロンのスチームでも可)で、深く入ったしわを多少きれいにするくらいが男っぽくてカッコいいと思います。是非、お手持ちのシャツジャケットでもそんなソフトなプレス方法をやってみてはいかがでしょうか。

  • いかがでしたでしょうか。イタリア帰りの伊藤のお勧め、なかなか良いアイテムだったと思います。色々なところで書いておりますが、日本の夏は外は大変暑いですが、室内がいきなり寒いなんて言う事はよくある事です。このような軽い羽織り物が一枚あるととても便利だと思います。是非店頭でご覧になられてみてください。お待ちしております。

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