東京

SHUN 新井 2022.02.20

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。

今週はネタが渋滞してるので土日連日投稿で頑張りました。



今回もオーベルジュ推しのスタイリングにしときます。なんせ前回が大盛況だったので今回もかなり力入ってますからね。

2月25,26,27日の3日間はオーベルジュ先行予約会です。

※状況により延期や中止になる可能性もございます。


AUBERGE/BOULOGNE
カラー:ベージュ、オリーブ
サイズ:38,40,42,44
価格:¥74,800(税込)
商品番号:24-18-0411-608

この春物のキャンバスコットン生地のジャケットがまたまた良い感じなんですよね。世界最高クラスなあのブランドのガーデンバッグと同じ生地なんですが、これがまたもっちりとしっかりとした感じなのにとろける様に柔らかい肌触り。毎度ながら面白い企画が出てくるのは流石オーベルジュさんですよね。


そんな商品達に触発されてか、今年に入ってふと思い立ち、2022年秋冬向けに商品企画書を半日使って作成してみたのですが、手前味噌ながら出るわ出るわ。あっという間に15品番位。とにかくこの秋冬シーズンを通してお客様との会話や要望等を限りなく商品企画書に反映させてみました。企画時代に後進には「企画が溢れ出て止まらないんだよねー実際に商品化できる枠が少な過ぎだなー」なんて自慢の多い先輩風吹かしてて、とてもイヤな感じでしたが。



とにかく自分が大事にしてるのは実際に現場でお客様のご案内をして、どんな方がどんな物をお買い求めにきているのかを自分の肌で感じる事。セレクトショップのオリジナルブランド企画はより多くのニーズを捉えて売り上げをとる、商業的な企画デザインが非常に大切ですからね。まあ今回はドレス商品チームに企画を挙げるだけなので実際に具現化するかどうかは分かりませんが。


嫌がらせの様な大量の企画書を商品チームのディレクター2人に送りました所、直ぐにレスポンス頂けまして、既に進行している品番もちらほら。先日はレーベルディレクターの小林氏が候補生地を持って相談に来てくれました。



アウター向きのラグジュアリーな生地てんこ盛りで


小林氏もかなり力入ってます。曰く、統括ドレスディレクターも乗り気みたいなので頼もしくも嬉しい限りです。

現場の声をちゃんと仕入れのスタッフ達に伝える事、しっかりと売る為の準備をする事、そして作り上げた物をしっかりと熱量を持ってお客様にご紹介する事。

商品を作るスタッフ、宣伝するスタッフ、現場で売るスタッフが同じゴールに向かって一丸となって動いていくのは凄く大事だし、何よりこの部活みたいな一心同体に思える連帯感は洋服屋の最高の醍醐味かも知れませんね。

はっきりいって言い出しっぺで責任を取るつもりで動いていく所存ですので、この企画達は必死でこのブログで随時ご紹介をしていこうと思います。どうかご期待下さい。


いつもしつこい程言っているのはセレクトショップの命運は質の高いオリジナル商品だと。


この十年は色々と世界中の都市のファッションを勉強しに渡航してみました。ミラノ、ロンドン、上海、香港、ソウル、台北、ホーチミン、シンガポールなどなど。でも何処のショップを見てもビームスクロージングみたいな豊かなブランドバリエーションとオリジナル商品が幅広くオリジナリティ溢れる展開でやってるトコは無かったんですよねー。帰ってきて自分とこのショップを見るとやっぱりビームスはメチャクチャ面白いショップなんじゃないかなーって痛感してたんですよね。どこの店でも君はビームスのスタッフなのか!って喜ばれて仲良くなれますし。やっぱり日本のセレクトショップの中でも洋服好きが集まってるなーって。

これだけの洋服マニアがいるんですから、もっともっと質の高いオリジナル商品を作っていけると思うんですよね。ただこれからはしっかりと売る事もちゃんと考えた意味でも質が問われる時代となっていきます。

そしてコロナ以降、洋服を売る形態も大きく変わってきています。恐らく国内需要は更に縮小傾向になるかもしれません。会社によっては国内注力を抑えて、アジア圏やヨーロッパ圏への越境でのEC拡大に動いている話をチラホラ耳にします。


そうなんですよ、絶対にこれだけのセンスや熱意を持ったスタッフ揃いなんですから、海を越えた世界のマーケットに向けて、ビームススタッフの作り上げる質の高い洋服達を発信していく事がこれからのアパレルサバイブの鍵のひとつなんじゃないかって勝手に考えてます。

国内で全てをまかなえる生産体制による純日本製の質の高いビームス商品を作り上げていく事。国内需要に留まらず外貨も見据えたマーケットへの展開を開拓していく事。

その始まりは現場という最前線にいる販売スタッフ発信の商品企画の声だと私は確信に満ちています。そしてそのスタッフの企画を作り上げる未来の希望の種は、勿論お客様の声に他ならないんですよね。


表題は様々な歌手より100曲位は歌われている余りにも多い曲名。でもわたしにとっての唯一は京都の大学サークルから生まれた当時3ピースのあのバンドのメジャーデビュー曲のそれなんです。99年の初夏に大学にも余り行かずにプラプラ銀座から有楽町、日比谷を徘徊していた先に、日比谷野音から漏れ聴こえてきた彼らのこのシンプルな曲は、京都から来たばかりの心情と私のとが分かりやすくシンクロしたかけがえの無いものとしてずっと心に響き続けています。

東京という場所に存在を置き続けることに無我夢中だったこの20数年。折り返しとなってきた今は、この東京という場所から今度はビームスという光の束の一端となって国外へ発していくべきなんだと青臭く胸をときめかせちゃってます。


それでは今月25,26,27日のオーベルジュ先行予約会でお待ちしております。


新井