こんにちは!
本重です!
今日は昨日に続いて、22SS NAKAMURA NOTE。
「キーワード編」です。
「リゾートスタイル。」

「このところ引き続き提案されている上質なリゾートスタイル、リファインドリゾート。22年春夏もメインで提案されています。レトロな、クラシカルなリゾートスタイルからモダンにアップデートされたものまで様々です。ただ、ドレスクロージングとしては上質さというキーワードが外せません。」

「次に素材。リネンです。」
「リゾートスタイルが提案されている中でリネンはやはり外せません。スーツからジャケット、パンツ、小物まで本当に様々展開されています。以前まではシワ感に抵抗がある方が多い印象でしたが、段々と受け入れられつつあると感じています。22春夏ではニットに使われているところが新鮮です。」
「プリントアイテム。」

「これもリゾートテイストからの流れですが、22春夏シーズンではほとんどのシャツブランドから提案されていたというところで注目を集めています。シャツだけでなく、ジャケットやパンツにも広がっており、見逃せないキーワードとなっています。」
「ジャージー。」

「ジャージーに関しては今まで同様、スポーティなものが多く見られる中、テーラードブランドやラグジュアリーブランドまでがほとんど展開しているといったところが見逃せない傾向です。しっかりとしたテーラードアイテムのような雰囲気のものもあり、カジュアル、チープというイメージはもう消えています。もはや定番になりつつあると言っても過言ではないほど顕著に見られるキーワードです。」

「シアサッカー。」

「リネン同様、リゾートスタイル、夏の素材としての流れです。定番のブルー×ホワイトからダークトーンのもの、柄を載せたものまで様々な広がりを見せています。」
「マドラスチェック。」

「これはリゾートというものではなく、アイビー、プレッピーの流れからの傾向です。メインはシャツですが、ジャケットからパンツまで様々なアイテムで提案されています。リアルなマドラスが中心ですが、マドラス風に見えるチェックというものもあります。」

「ストライプ。」

「これもリゾートテイストからの派生という要素が強いですね。ジャケットは今までもありましたが、22春夏ではシャツやパンツで多く展開されています。パターンはシンプルなものからマルチ、ボールドと様々。メインアイテムとして着こなすスタイルが新鮮です。」
「ボーダー。」

「昨年から引き続きの注目アイテムです。新たな変化はほとんどありませんが、フレンチボーダーなどのやや定番寄りのものが多いかなという印象です。大人っぽく着こなせるものが強いですね。」
「デニム&シャンブレー。」

「今まではリジットがメインでしたが、22春夏では色落ちのある、洗ってクタっとさせたような表情のものが多く見られます。リジットのストイックな雰囲気のものよりも、より男らしいこなれ感のある質感が新鮮です。」
「テーラードスーツ。」

「これに関しては特に大きな流れはありませんが、挙げられるポイントは3つ。ライトグレー、ほんのり明るめのブルー、英国的なグレンプレイド。この3つが多く提案されているという印象です。」
「最後にネクタイ。」
「ここも大きな変化ではなく、小さな微妙な変化。まず、プリント。80年代〜90年代に見られたものが多く見られます。イタリアンクラシックが入ってきた頃に流行ったようなパターンですね。先シーズンまでのアメリカンヴィンテージ調とは毛色が変わっており、小柄から中柄の小さ目なプリントが新鮮です。」
「もう一つはジャカードオンジャカード。ジャカードのベースにさらにジャカードの織りを重ねた、というものです。今まではジャカードにプリントを載せたものはありましたが、ジャカード同士を重ねるパターンが出てきています。柄はやや小さめが多いですね。全体的に見ても今までの大柄より小さめのパターンが増えている傾向にあります。」

「カラーに関してはニュアンスカラーです。ネイビーやブラウンの基本的なベースにほんのり色を混ぜたような、中間色が多く提案されていますね。アンティークブルーやセージグリーン、アプリコットなど様々なカラーが出てきています。ベーシックなベースがあって、そこにニュアンスカラーを挿したものが多いので比較的取り入れやすいのもポイントです。」
と、以上が22春夏の「キーワード」です。
次回は「カラー編」をお送りします。
本重