こんにちは。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
All Night BEAMS PLUS 月曜日を担当しますバイヤーのサミュエル金子です。
皆様先週はいかがお過ごしになりましたか?
私は息子、娘と散歩がてら公園でザリガニ釣りをやりました。
息子はSTAY HOME中にYouTubeでザリガニ釣りの動画を熱心に見ていた甲斐もありモチベーションも高く、短時間で2匹も釣れ大喜びでした。
そんな息子以上に私が子供の世話を忘れ無我夢中になってしまいました…幼いお子様がいるお父さんにお勧めです…。
この自粛期間が終わったら子供をザリガニ釣りにスポットへ連れて行かせたいと思いますが、あと少しそんな気持ちをグッとこらえて“STAY HOME”を楽しみたいと思います。
今週も退屈しのぎでも構いません(笑)。レギュラーメンバーから新作アイテムや洋服の楽しみ方をお伝えさせていただきます。
気温も上がり、そろそろTシャツが主役となるシーズンが到来。
無地のTシャツも良いけれど、無地に飽きた私は最近プリントTシャツが久々に盛り上がっています。
なぜかというと…
プリントの柄、そのストーリーを想像しながらコーディネートを楽しんでいます。
インナー使いも楽しみの一つに。
ということで
今週はビームス プラスでここ数シーズン別注し、好評いただいている<ウエアハウス>のプリントTシャツをご紹介させていただきます。
<ウエアハウス>の物づくりへのこだわりはデニムも然ることながら、プリントTも非常に深い。
本日はそんな<ウエアハウス>のプレス藤木氏の生の声をお届けできればと思い、ゲスト出演していただきました。
ヴィンテージウエアに造詣の深い藤木氏ならではのプリントTシャツの面白さついてお話を伺ってみます。
金子 「最近プリントTシャツ着ていますか?」
藤木氏「はい、着ています。ここ数年、毎シーズン買い足しています。この年齢(45歳)になって、改めてプリントTの魅力を感じています。」
金子 「私も最近よく着ています。プリントの意味や背景を考えコーディネートするおもしろさに魅力を感じています。藤木さんはプリントTのおもしろさって何だと思いますか?」
藤木氏「プリントTは、“アメリカの象徴”だと思います。人種のるつぼの中での、大事なアイデンティティの表現手段。そのはじまりはミリタリーや学校で、“属するものを判読する手段”であったのに、やがてそれ自体が“広告手段”になった。とてもアメリカらしいものですよね。」
↓ヴィンテージさながらのこちらは藤木氏所有の<ウエアハウス>製のTシャツです
金子 「まさにアメリカを象徴する要素がTシャツには詰まっていますね。藤木さんのお気に入りのプリントTシャツ教えて下さい。」
藤木氏「アスレチックウェアとしてのTシャツに魅力を感じるので、やはりカレッジやスポーツ系が好きですね。特にカレッジならキャラクターモノ。ブルドッグなんかは、古いほどリアルに描かれていて、年代が新しくなるにつれだんだんと媚びるようにかわいらしくなる(笑)。今回別注のブルドッグの柄なんかは、古いモチーフなので”ブサかわいい”と思います。」
藤木氏「フェードしたボディに、掠れて、歪んだプリントも好きです。Tシャツは着るたびに洗うから、褪色やプリントの変化を楽しめるものが好みです。」
藤木氏「聞いたこともない地域のローカルのプリントでも、何かしらそのプリントを入れた理由があるはずで、その由来などに思いを巡らすのも好きですね。」
金子 「カレッジ系のキャラクターモノも好きですが、企業系でも広告となるキャラクターのプリント物が多く、私はアウトドアのTシャツが最近のお気に入りです。ログハウスに住んでいるので、私のスタイル、コーディネートにも合わせやすいですし、単純に好きなブランドのアイデンティティが詰まっているかっこよさに惹かれます。」
↓私の私物Tシャツです
金子 「<ウエアハウス>のプリントTシャツは、すべてヴィンテージサンプルがベースですか?今回過去に製作した柄を見せていただきましたが、圧巻のバリエーションでした!」
藤木氏「はい。必ずその時代のボディがサンプルとしてあります。もう20年以上作り続けていますので、さすがに全てのサンプルが残っているわけではありませんが、資料はすべて残っています。<ウエアハウス>の定番である旧式ローゲージ編み機で編まれた4601シリーズのプリントモチーフは、1950年代から1970年代初期のものを参考にすることが多いです。最初からプリントのモチーフを歪ませたりせず、古着がそうなる前の状態を再現して洗うと斜行して縮み、自然にプリントも風合いが変わることを想定しています。」
↓右側のTシャツがヴィンテージのもの。プリントが斜行している様子がわかる。
金子 「ヴィンテージサンプルからすべてプリントの柄も作られているこだわりはさすがですね!今回の別注は柄の種類、カラー共にバランス良くできたと思いますが、いかがですか?」
藤木氏「<ウエアハウス>では、プリントTはひとつの柄に対して数色の色展開があるのですが、ビームス プラスさんの別注では1柄につき一色のみです。これはアメリカのヴィンテージTシャツでも同じで、”スクールカラー”という言葉に代表されると思います。このため柄の持つイメージから、ボディのカラーを一緒に考えて決めたんです。とても楽しい時間でした(笑)。カレッジ、スポーツ、アウトドアなどの要素が入っていて、ビームス プラスのコンセプトにも合う、とても良いバランスに出来上がったと思っています。」
アメリカらしいキャンプTシャツはヘタウマ感あるグリズリーの柄がポイント
3段の配列に柄がはいる王道のアスレチック柄がポイント
割れるラバープリントでひび割れが楽しみな迫力あるアスレチック柄がポイント
経年変化でブルドッグの歪んでいくなんとも言えない表情がポイント
これぞまさにカレッジ系の入門的王道のストレートな柄がポイント
WAREHOUSE × BEAMS PLUS 4601 PRINT T
カラー:オフホワイト、サーモン、スミクロ、グリーン、ネイビー
サイズ:S、M、L
価格:¥5,500+税
商品番号:11-08-5395-386
金子 「ボディに使用している生地のこだわりも聞かせて下さい。」
藤木氏「ボディは独特のヨコ段のような陰影が出るのが特徴ですが、これは太い部分で8番、細い部分では19番といった太さが不均一なムラ糸を使用しているからです(平均すると12.5番)。この糸はTシャツを作る天竺編み機では編めないので、もともと肌着の生地を編む両面のローゲージ編機を改良して、このTシャツの生地を編んでいます。改良しているという意味では非常に希少な編み機です。」
金子 「まさに藤木さんがよく言われる<ウエアハウス>の“シャドーボーダー”ですね!この陰影がクラシックな雰囲気で私も好みです。因みにプリントTで琴線に触れるポイントはどこですか?」
藤木氏「最近の流行では、Tシャツは90年代のものなどもヴィンテージといわれて、新しい価値が生まれていますが、我々の考えるプリントTの魅力はその牧歌的な製法にあると思います。
↓ムラのある生地に顔料で染み込ませたプリントは墨汁が染み込むように沈みます。

↓割れるラバープリントは伸縮をくり返すことで独特のひび割れを起こします。

藤木氏「最近のTシャツって、“そうならないように”作られていますよね? セコハンシリーズのジーパンやウエストポイントのチノに合わせるTシャツは、やっぱり経年変化が大切だと思うのです。」
金子 「藤木さんが長年着用した服を店頭サンプルでお客様にお見せすると、その味わい深い表情はお客様の琴線に触れて購入していただけます!間違いなく<ウエアハウス>のこだわりはお客様に伝わっていると思います!最後に藤木さんならではの”お家時間の楽しみ方”教えて下さい。」
藤木氏「家の中で特に時間をかけているのは洗濯ですね。気持ちがすっきりするのでもともと洗濯は大好きなんですが、特にスウェット、Tシャツなど、コットン製品を着ることが多いので、気を遣わずにガンガン洗うことが多いです。乾いた後の生地の変化を見るのがとても楽しいんですよ。そんななかでも気を遣うのはジーンズです。ジーンズはやはり色落ちが気になるのでマメに洗うことはできない、でも穿き込んで膝の抜けた(ひざが出て生地が伸びる)状態になったら、シルエットがきれいに出ないので、霧吹きで膝部分に霧を吹きかけて、シルエットを元に戻しています。セコハンジーンズなんかも、良い色の状態を保ちたいならばお薦めです。」
金子 「ジーンズは自分も洗わないので、これ良いですね!特に細いシルエットのジーンズは膝だけ出てくると最初のイメージから遠ざかり、鏡を見て履き替えることも度々。早速試してみます!今回はご出演ありがとうございました。」
ブログを最後までご覧いただきありがとうございました。
<ウエアハウス>のプリントTシャツは、
作り手のこだわりによって、ヴィンテージよりアメリカらしい
まさにこれこそが”アメリカの象徴”
気になった方は是非オンラインショップをチェックしてみてください。
サミュエル金子
