服飾事典で、生まれて始めて調べたのが、
忘れもしない。【トレンチコート】でした。
先輩に、
「お客さんに聞かれたときに、きちんと、応えられるように勉強しなきゃ、ダメだよ。」と。
あれから15年、一度も聞かれたこと、ないですね。花井です。
皆さま、ご存知のようです。
■トレンチ=塹壕(ざんごう)
銃弾に当たらないように、地面を掘った、大きな穴というか、溝のこと。
■起源
第一次世界大戦、英国陸軍に正式採用。戦闘用、レインコート。防水綿ギャバジン。
戦いにおける基本ディテールは、
・ラグランスリーブ
負傷、うでが折れても脱ぎやすい。
・エポーレット
これがないと、ラグランスリーブなんで、双眼鏡とか水筒とか、肩からズリ落ちちゃいますね。あと掴んで、ぐったりした兵士を引っ張り上げるとき便利。
・Dリング(Dの形をした金具)
軍用品ひっかけます。手榴弾の時は、ベルトストラップの前に欲しいですね。気づいたらセン抜かれてるとか、死んじゃいます。
・インパーテッドプリーツ
大股で走れる、可動域。
お待たせしました。ここからは、画像有りです。
・チンストラップ
雨風しのぎ。チンはのど、じゃなくて、アゴですね。
・ケープトバックヨーク
傘なんか刺さないので、体丸めて、雨が一番当たるとこ、二重浮かし生地。
・ガンフラップ
ライフル発砲の衝撃を緩和。
・バックルドカフ
ヒラヒラすると、撃つとき邪魔ですね。

・両用襟(左前でも右前でも。)
海の男は、風向きによって変えてもいいですが、、、。戦闘用は、ボタンが吹っ飛んでも最悪、逆でも着られるからなんでしょうか。

アルスターコートを元にデザインを考案。
ダブルブレスレッド。共生地ベルト。スラッシュポケット、、、、。
画像は、バブアーでございました。
Barbour トレンチコート
価格:¥44,000+税
商品番号:21-19-0655-197
※こちらは、トレンチベースですが、簡略化しているディテールがあります。
着るとこんな感じ。
鏡越しに自撮りです。
上まで締める派です。
174㎝ サイズ 38です。
春秋使えます。
私は、エポーレットがないものを選ぶ傾向にあります。(ただの好みです。)
今は、無理ですが、、、。
今度もし、友人が悪酔いして寝てしまったら、エポーレット掴んで、引きずりながらタクシーに乗せようと思ってます。
待ち遠しいですね。
それでは、また。