トレンチコートとは

花井 宗徳 2021.02.15

服飾事典で、生まれて始めて調べたのが、

忘れもしない。【トレンチコート】でした。

先輩に、

「お客さんに聞かれたときに、きちんと、応えられるように勉強しなきゃ、ダメだよ。」と。

あれから15年、一度も聞かれたこと、ないですね。花井です。

皆さま、ご存知のようです。


■トレンチ=塹壕(ざんごう)

銃弾に当たらないように、地面を掘った、大きな穴というか、溝のこと。

■起源

第一次世界大戦、英国陸軍に正式採用。戦闘用、レインコート。防水綿ギャバジン。


戦いにおける基本ディテールは、

・ラグランスリーブ  

負傷、うでが折れても脱ぎやすい。

・エポーレット

これがないと、ラグランスリーブなんで、双眼鏡とか水筒とか、肩からズリ落ちちゃいますね。あと掴んで、ぐったりした兵士を引っ張り上げるとき便利。

・Dリング(Dの形をした金具)

軍用品ひっかけます。手榴弾の時は、ベルトストラップの前に欲しいですね。気づいたらセン抜かれてるとか、死んじゃいます。

・インパーテッドプリーツ

大股で走れる、可動域。


お待たせしました。ここからは、画像有りです。


・チンストラップ

雨風しのぎ。チンはのど、じゃなくて、アゴですね。


・ケープトバックヨーク

傘なんか刺さないので、体丸めて、雨が一番当たるとこ、二重浮かし生地。


・ガンフラップ

ライフル発砲の衝撃を緩和。


・バックルドカフ

ヒラヒラすると、撃つとき邪魔ですね。


・両用襟(左前でも右前でも。)

海の男は、風向きによって変えてもいいですが、、、。戦闘用は、ボタンが吹っ飛んでも最悪、逆でも着られるからなんでしょうか。


アルスターコートを元にデザインを考案。

ダブルブレスレッド。共生地ベルト。スラッシュポケット、、、、。


画像は、バブアーでございました。

Barbour トレンチコート
価格:¥44,000+税
商品番号:21-19-0655-197

※こちらは、トレンチベースですが、簡略化しているディテールがあります。


着るとこんな感じ。


鏡越しに自撮りです。


上まで締める派です。

174㎝   サイズ  38です。

春秋使えます。

私は、エポーレットがないものを選ぶ傾向にあります。(ただの好みです。)


今は、無理ですが、、、。

今度もし、友人が悪酔いして寝てしまったら、エポーレット掴んで、引きずりながらタクシーに乗せようと思ってます。

待ち遠しいですね。

それでは、また。