皆様
こんにちは。東京もだいぶ寒くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そして気付けば2023年も間近に迫ってまいりましたね。fennicaでも来年の春夏に向けて色々な商品を仕込んでおりますので、少しここでご紹介させてください。

2023年の春夏におけるテーマは『Craftsmanship Life』としました。fennicaでずっと取り組んできたことなので今更、という気持ちもあるのですが。。今回より改めて自身でfennicaとは~を考え直した際に出てきた言葉でしたので、これを軸にして洋服だけに留まらず、雑貨やインテリアにおいても手仕事のぬくもり、いびつさ、ムラ、など人それぞれに何かを感じてもらえる商品を展開していき、より豊かで楽しいと思えるライフスタイルを提案していきたいと考えております。
今回の一番のオススメは、何といっても鹿児島県の奄美大島で染めて頂いた洋服たちです。運よく色々なご縁が繋がり、形になりました。洋服3型と帽子が1型、どちらもユニセックスでのご紹介となります。
奄美の泥染め、と言えばご存知の方も多いかもしれませんが簡単にご紹介致します。元々の染料は島に自生しているテーチギ(シャリンバイ)という木でそれをチップ状にし、煮出していきます。それを発酵させて染料となります。色はその時点で赤褐色です。


そこから染料を入れた小さな桶に布地を入れて、職人さんが手を動かして染めていきます。空気に触れながらでないとうまく染まらないので、そのままつけておいてもいい色にはならないそう。何回もこの工程を繰り返すことで徐々に深い赤褐色へと変化していきます。

ここまでの工程だとテーチギ染めといって色は赤褐色ですが、その後その布を泥染めをすることでテーチギに含まれるタンニンと泥の中の鉄分が反応して独特な深みのある黒褐色へと変化していきます。

こちらが切り立った山の裾野にある泥田です。こちらに身体ごとつかって糸や布を染めていきます。泥染めに使う泥は鉄分が豊富で粒子が細かいのが特徴です。そのきめ細やかさが生地や糸を傷めることなく美しく、しなやかに染めることができるそう。またその成分で防虫効果や消臭作用も生まれるそうです。実際、職人さんの手を見させて頂きました。

テーチギ染めをしている間は真っ赤だった手が、、、

泥を触ることであっという間に黒色に変化していきます。独特な深みのある黒、はここ奄美でしか出せない染色だそう。やはりここにしかない木、泥、全てが揃ってこの色なのですね。なんでも、テーチギもどこに生えているものは日が当たっていい色が出るだとか、そういったことも頭に入っているそう。
木を切り出すときは10年後を考えて幹を1m残し、染料として煮た後のチップは次に煮出すときの燃料に使います。また燃えた後の灰は、伝統料理「あくまき」に使われたり。古代よりあるものを大切にする、その自然な姿に頭があがらない想いでした。こういったものづくりが、本当の「持続可能なモノ作り」だと思ったりします。
仕上げは川で泥を洗い落とすそうですが、化学染料を一切使わないので洗われた染料は大地に帰り、またいつの日か蘇ってくると思うととんでもなくロマンを感じますね。わたしだけでしょうかね。共感してくれる方がいると嬉しいです。

そして出来上がってきたお洋服がこちらです。なんとも写真で伝えられないのがもどかしいですね。実際はもっともっと良い色です。携帯の写真では限界がありますので性能の良いカメラで撮って頂きました。

カバーオール、チャイナジャケット、キャップ、が今回泥染めしていただいたものです。少しでもこの色の良さ、雰囲気の良さが伝われば良いのですが。
もっとご紹介しようと思ったら長くなってしまいました。ここまで辛抱強く読んで下さった方、ありがとうございます。徐々にご紹介していきますのでぜひ楽しみにお待ちください。
ご予約も受け付けておりますので、気になる方はぜひお問い合わせください。それでは来季のfennicaも、どうぞどうぞ宜しくお願い致します。