今シーズン“Craftsmanship Life”をテーマに掲げる<fennica>で注目している奄美大島の染色。
春に、<fennica>初となるゼロから製作したオリジナルクラフトウェアをご紹介し、お陰様でご好評だった奄美大島の染色が、<cableami>とのコラボレーションでキャップをご用意することができました。
型のモチーフとなったのは、1970〜80年代 U.S NAVYにアメリカの帽子メーカーが支給していたトレーニング用の6パネルベースボールキャップ。
そのキャップはロゴやワッペンのないシンプルな作りで、長めのツバに、クラウンは浅めに作られたドーム型、NAVYのウール素材で作られていました。
2022年秋冬にウール素材で3カラー製作した<cableami × fennica>“U.S NAVY 2color Baseball Cap”と同じ形です。
今回はこのデザインをコットン素材で製作。
それを奄美大島の<肥後染色>にて、泥染めと藍染めで仕上げていただいたスペシャルなアイテムなんです。
INDIGOは、蒅(すくも)を用いて薬品で抽出する化学建ての藍染め。手染めならではの風合いが伝わりますでしょうか?
U.S.NAVYのベースボールキャップと同じカラーでありながら、藍染めで表現することでムラのある表情となり、経年変化が楽しみなアイテムに仕上がりました。
プレッピースタイルにもハマります。
BLACKは泥染め。
奄美大島の泥染めによる黒褐色は、テーチ木(車輪梅)に含まれるタンニンと、泥田に含まれる鉄分が反応して生まれます。
こちらがテーチ木。赤く見える部分がタンニンです。
これをチップ状にして煮出してできた染料で染め付け。
茶褐色になった布地を泥田で揉み込み、泥黒になるまで80回近く染め重ねます。
テーチ木で染めて泥田で染めること3、4回。繰り返し染め付けることで、独特な黒褐色へと変化するんですね。
光の下ではBROWNとも見える奥行きある色目がわかりやすいかと思います。
爽やかなライムグリーンとの合わせもきれいですね。フェードしていく様もきっと素敵でしょう。
染色については<fennica>オリジナルのクラフトウェアをご紹介するブログでも書いておりますので、ご覧いただければと。こちら
ご好評につき完売しておりますが、泥染めのワークジャケットをお求めいただいた方にはぜひセットで合わせていただくスタイルもおすすめしたいです。
数を多くご用意していないため、気になる方はぜひお早めにご覧ください。
Mori
※ブログ内に記載の価格は、記事公開時のものであり、変更する可能性がございます。