アキレスは最後まで立ち続ける<BERNARD ZINS>長いブログ

SHUN 新井 2023.06.11

ご機嫌麗しゅう、銀座店の新井です。



JACKET: IG

SHIRT: salvatore piccolo

PANT: atelier.NEWwell

SHOES: NEW BALANCE


最高にフットワークの軽いスタイリング。そしてホワイトアンドブラックのモノトーンブレザースタイル。だって毎日台風やら大雨警報やらで着るものに困ります。日本って雨が多いから悩みますよねー

そして完全に春夏のコーデに飽きてしまいました。多分これからは消化試合でホワイトかブラックとかネイビーのワントーンスタイルで過ごすことになるでしょう。リングオーダーはお客様最優先で7月まで私の分はお預けです。

その2着のオーダーを中心に考えていたスタイリング計画が先送りになってしまったので、退屈凌ぎに余計な買い物の誘惑と毎日戦ってます。と言った矢先に遅れていたおフランスパンツが入荷したので早速買っちゃいました。


ウール素材にエルポケのこの仕様だけで洒落てますよね〜更には合繊混紡のトラベラーズタイプなのでシワにもなりにくくストレッチが効いてて最高です。お洒落なパンツも機能性が高くていい時代になりました。今日も出勤で1時間電車で座ってても膝裏に皺が入ってなかったのは感動しちゃいました。


ダブルネームの別注タグもいいですが、このブランドネームのフォントが好きなんですよね。これだけで白米一杯いけそうです。


BERNARD ZINS/COPILOTE
カラー:グレー、チャコール
サイズ:36〜44
価格:¥45,100(税込)
商品番号:21-23-0269-380

若手の頃からこのブランドパンツはストレートとかフレアシルエットで展開してましたが、お洒落な先輩方がこぞって予約してはいてましたので恐縮してなかなか買えなかったんですよねー 同じ日に被っちゃった日には拙い合わせの公開処刑に合うのが怖くて怖くて笑

久しぶりに買ってみましたがスッキリした内股とかヒップラインからの裾に向かうクリースの落ち方とかヤバい位にキレイ。そりゃー皆さんこぞって予約する筈ですよ。早速次のシーズン秋冬の生地でもリピートしたくなっちゃいましたもの。

そして僕が1番感動するのはこういったパンツファクトリーが作るトラウザースの作りはとにかく歩く時に前に足を出しやすい縫製パターンなんすよね。企画時代はとにかくサンプルを試着した時にこれがまた上手くない所だと全然違うんですよ。

あと子供みたいな意見ですが、シンプルにブランド名がカッコいい笑

アホみたいですがフランス製ってだけで1段階ステージが上がった気になれるのは完全に稚拙なアジアンコンプレックスかも知れませんがね。

ふくらはぎにピタピタとはり付いてしゃがむと裾が上がって降りてこないこの10年間のスリムテーパードシルエットが全く持って興味が無くなったのでこのセミワイドストレートが自分的にはしっくりきます。でもそうなるとやたらと撫で肩のピッタリと余裕の無い丸いショルダーラインがはっきり言ってバランスが悪いっすよねーでも不思議なくらい今のマーケットでは片倒しの丸いピタピタなシルエットのジャケットばっかりなので。


いつもはブレザーにヘンテコなパンツばかり合わせてたのでこういった正統派ウールパンツでドレッシーにキメるのも僕だと新鮮。女性スタッフ方にはいつもと違ってカッコイイですねって褒められましたから、やっばりあるんですよ、スーツマジックってヤツが。いつもと違ってね。。

結局は新しい服をちょくちょく買ってしまうのは毎日の生活へのフレーバーなエッセンスだと思いますので仕方の無い事だと自分への言い訳ですが。でも私は老後生活への準備で日々節制して蓄えを最優先に今を禁欲して暮らすなんて出来ません。その年齢の時々の感動体験だったり楽しい時間ってあるはずですからね。

同じ映画とか音楽を10代の頃と40代になってからとで感じる事も全然違いますもの。

美味しい食事を楽しむのも旅行を楽しむのも同じだと。そしてそれらに絶対切っては切れない物のひとつは着る物だと。自分のテンション爆上がりのオシャレをして気持ち良くレストランとかホテルとかショップに入って身なり相応の接客対応をしてもらえるのって凄く贅沢。


やっぱり身なりは大切だと海外に行くとすごく感じます。飛行機乗る時も自然とアップグレードにエスコートされるのは身なりのきちんとした人なのも当然ですよね。

その時と場所に合わせて相応しいお洒落な服装をして出掛けるだけでワクワクドキドキのテンション上げ上げで食事とか鑑賞とか非日常の至高のひと時を過ごすのがどれだけ人生を豊かにする事か。

やっぱり僕は老後まで我慢して過ごすのなんて滅相もない。90年代の大好きな映画じゃないですが、カルペディエムって事ですよ。

「その日を摘め」

このワンフレーズだけでグッと胸がときめきます。



表題はレジェンドロックグループの76年発表アルバムの圧倒的なスタートを切る冒頭曲。


achilles last stand



rockarchive/Led Zeppelin
価格:¥231,000(税込)
商品番号:23-83-0202-950

1番2番位にこのバンドで僕が大好きな疾走感あふれるこの曲には何を歌ってるかだなんてもう気にしません。精密機械のようであり且つ破壊的ダイナミックなドラムとベースとのリズム隊、変幻自在でしなやかに艶やかに鳴り響くギターリフ。そしてボーカルのベルベットの様な絡みつく音色と昇天へと導く様な爽快なシャウト。この音を出だしから聴くだけで拳を天に突き上げたくなる躍動感。この曲は出来るならばタイムリープしてリアルにライブで聴いてみたかった。これをリアルタイムで生で聴けた人が泣ける程羨ましいっす。


自分の精神を解放するかの様にお洒落な服を装い、美味しい食事をしに出かけたり美的鑑賞を嗜む事がなんでこんなに幸せなんでしょう。

やっぱり僕は好きな服を着て、好きな音楽や映画や芸術に触れて、美味しい食を楽しんでイマを全力で生きていこうと思います。

彼らの傑作の様に人生を全力疾走するんです。




それでは銀座で人生を愉しみましょう。


新井