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僕たちはいつか辿り着ける<rockarchive>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



最近は暑くなってきたので爽やかカラーパンツ始めてみました。20年前と変わらずブレザーに合わせるのが好きなんです。



相変わらず我が小さな仮設工房でお直しに勤しむ日々です。お客様のご都合に合わせてクイックに対応させて頂いておりますが、やっぱり直ぐに買った洋服が着れるのってとても便利ですし、何よりお客様の喜びもいつも以上な気がして病みつきになりそうです。

結局人に感謝してもらえるのってとても気持ち良いものなんですよね。

そして内製してお直し仕上げの時間を短縮する事で販売機会ロスを減らして利益を少しでも確保する事が今後どれだけ大切か。

はっきり言って暇な1時間でパンツ1.2本直しての利益は下手したら値下げした10万円のスーツを売るよりも大きくなる事もあるんです。

お店が暇な時間をいかに利益になる様に有意義に使うかはとても大切なんですよ。



昨年、今年と銀座の街はインバウンドフィーバー。勿論3階のフロアにもこぞって海外のお客様がご来店されてますが大きいサイズ全く無いし、取り寄せも間に合わないから大半の外国のお客様は残念がられて帰ってしまいますが。


その上昨年までのリベンジ消費フィーバーのせいか、期待して商品を仕込んだ結果は猛暑の影響でなんだかんだ値引き札がやけに目につきます。


10数年前みたいに店内ほとんど値引きみたいな在庫一層感謝祭には流石にご時世的にならないとは思いますが、皆様今期はお得に買えるチャンスかも知れませんね。



コロナ禍をきっかけにみんなが減収増益の工夫をしてきたはずです。販管費を抑えて値下げをせずにしっかりと必要な物を売る事で実利益を上げていく事を。

インポート品を店内満載に陳列して余ったら値引きで多売薄利で売るセレクトショップという販売形態はもうとっくに限界だと。

セレクト業態とは名ばかりでどこのお店も利益を見込めるオリジナル商品をしっかりと作り込まないともう存続さえ怪しい状況なんです。


そしてこの数年の物価高で長年愛されて販売してきた舶来品達は倍くらいに値上がりで、流石にお客様方からはもうおいそれと買えないなーというお声も沢山聞きます。


そしてそんなお客様からのお声は、何処ぞのセレクトショップのオリジナルは全然欲しくないけど、BEAMSのドレスのオリジナルはいつもしっかりと作り込まれて欲しくなる物が多いよねって。これからはなかなかインポートは買えないからオリジナルの開発に期待してますってお声を頂いて嬉しい限りです。


そういえば若手スタッフ達からも今後の社内キャリア形成でオリジナル商品を作りたいって声は良く耳にしてますし。

バイヤーが展示会廻って買い付けの合間にオリジナルをちょこちょこ工場に依頼して作るという業務形態でバカスカ売れる時代なんてとうに終わってるんですよね。

社内外問わず、中途半端なオリジナル商品を作って、時間をかけてお客様に根付く前に結果がなかなか出ないから見限って、安易に結果の出やすいインポートブランド品の仕入れに戻るってパターンをこの10数年散々目にしてきました。


大挙して銀座に押し寄せる海外のお客様の最大のお買い物の目当ては日本でしか手に入らない様な国内ブランド。その中にもちろんBEAMSのオリジナルも含まれてます。


しっかりと利益の見込めるオリジナル商品の精度を上げていけば、シーズン終わりに値引きで焦って在庫消化に注視するなんていう体たらくにならずに済みますから。

もう国内生産を生命線と考え本格的にオリジナルというかBEAMSブランド商品をしっかりとコレクションとしてビジネスにしていくタイミングが来てるんです。

そして縮小の一途を辿る国内需要にしがみつくだけでは衰退は目に見えてます。日本製という世界に誇れる縫製技術や企画力を武器に国内外問わずに挑んでいくタイミングが来たんだと思います。


僕としては30代の大半をドレスクロージング商品企画生産に全力を注いでましたから、また同じ事やるのもつまらないし進歩が無いような気がするので、違う切り口で40〜50代は服をめぐる冒険をしていくつもりです。

そのスタートとも言えるのがこの小さい工房から始まった<SARTO BEAMS>


寸法などの補正、いわゆるお直しサービスと技術も実は日本が世界的にもトップレベルなんですよね。

しっかりと市場を分析してまだ埋まっていないピースを見つけて、その空いている穴を埋める事でビジネスチャンスを作り出していく事。

サルトビームスという僕のライフワーク。まだまだ始まったばかりですが確実に一歩一歩進んでますので待っていて下さいね。


表題はぼくらの90年代ロックヒーロー、そしていまだに現役の稀代のシンガソングライター、ノエル兄貴のロックナンバー



We’re gonna get there in the end



rockarchive/Oasis Montage Print Photo
価格:¥92,400(税込)
商品番号:23-83-0274-950

7月28日の苗場のフェスの最終日大トリのノエルには残念ながら諸事情沢山で会いには行けませんでしたが、仕事帰りの電車の中でサブスクのライブ動画で目にした彼は齢にして今年57歳。もうおじいちゃんだよなーとか思っちゃいましたが、歌い出すその声色はあの30年前そのもの。

相変わらず不遜な表情で言葉少なめでも演奏が始まるとその極上のメロディの洪水に完全にその会場にいるかの様な感動体験。

セトリ三曲目に歌ってくれたこの曲は90年代の若かりし頃とは全然違うお互いにおっさんになったからこそ沁みる人生への肯定讃歌。



rockarchive/OASIS PHOTO
価格:¥506,000(税込)
商品番号:23-83-0277-950

カリスマの消失によってあっけなく終焉となった自己陶酔と混沌のグランジ潮流の穴を瞬く間に世界中で埋め尽くしたオアシスの極上のメロディとカリスマティックな言動によるロックアンセムの数々。

今思えば彼のメロディによって僕の10代のハイスクールライフは外に向かって走り出す肯定的なものへと背中を押してくれた気がするんですよね。

そのキャッチーな音楽性とキャラクターはそれまでフツーか地味な同級生達を瞬く間に洋楽ロック少年少女に変えてしまう魔法の様でした。


30年後に白髪の増えたサッカー大好きじいさんとして再会できたノエルは、その年月の分だけ優しくなっててメチャクチャ心に沁みる歌い方に変わってて。



今夜こそは

今夜こそは

夢に向かって飛び立つんだ



彼の歌は昔から抽象的な僕と君で、なんだか男らしくタフで、そしてなによりポジティブで。




僕たちはいつかきっと辿り着けるんだ。


僕のサルトビームスをめぐる洋服の旅も辿り着けるんです、きっと。





それでは銀座でお会いしましょう。



新井

女性たちよ、泣かないでおくれ<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: IG

VEST: IG

PANTS: adidas

SHOES: Maison Margiela

最近はヨーロッパの女性編集者とかファッションディレクターみたいなファッションインフルエンサーみたいな格好ばっかりで。

もうレーベルもジェンダーも何もかもボーダーレスです。

そしてお仕事早めに切り上げてライブ三昧なので踊りやすいスタイリングってのが1番重要なんです。

お店の店立ち販売がおかげさまで忙しく人手も足りないのでなかなか進行が遅れてますが、ようやく私のアトリエスペースが誕生しました。他の機材はスペース上バックルームに置いてありますが。

3ヶ月かけてご近所の高級お直し工房さんに初級から中級のほとんどのお直しを習得出来ましたから、あとは数をこなして修練度を上げていく所です。

なかなかに厳しいウチのドレススタッフの検品にダメ出しをされながら、お客様にご満足頂ける仕上がりになる様訓練中ですので、もう少々お待ち下さいませ。

それにしてもお直しってメチャクチャ面白い。お直しだけに留まらず、やっぱりリメイクから仕立てまで全部やれる様にこれからも精進していきます。おっさんになってもまだまだ洋服をめぐる冒険はゴールなんて見えません。



先日まではレザーブランドのオーダー会で大忙し。おかげさまで当初予定の倍以上のオーダーを頂きまして誠にありがとうございました。

しっかりとこのブランドの今のカスタマーがどういった層なのかを分析しターゲットを絞り、そこに向けて適正な方法で情報を拡散する。

今回も勝手ながら自分のマーケティングとアクションを起こした結果が予想通り以上となり、貴重な経験値をまたまたさせて頂いちゃいました。


もう何年もライダースやってるからもう飽きたでしょ。

セレクトショップ大手としては同じのを継続するより新しい提案が必要でしょ。

スタッフも同じのを顧客にはオススメ出来ないからやめた方がいいんだよ。


勿論ご愛顧頂いているファンの為には新しい提案が大切です。でも同様に入門モデルを用意して新規のファンを作っていくのが今のタイミングはとても大事だと店頭の現場で肌感で感じていたからこそ今回のオーダー会が成功したんですよね。むしろ狙い通りに行き過ぎてビックリでしたけど。





御社は国内のドレスショップとしてはもう一人勝ちなんだよね。

もう国内ドレスマーケットでは独壇場ですよ。


勿論それも正しい意見でしょう。

この数年現場の第一線で戦っている身としてはそうなんだろうなーとは確信に近いですが、それ以上にイタリアンクロージングを主としたマーケット自体が縮小し続けていて、利益率も良くないメンズクロージングって商売に利益重視の他社が見切りを付けてるからこそのニッチな範囲での成功って事なんだと思うんですよね。


商品企画時代に痛感したのはアパレルマーケットの中ではドレスクロージングという分野は全体の5〜10%の売上比率が限界だという事。6割以上が女性服でマーケット全体は回ってる訳で。あとはメンズなどのカジュアルで。

普通に経営を考えたらその1割のマーケットの規模でその上サイズ展開も多く、在庫リスクの高いという利益率の難しいメンズドレス衣料に投資も拡大展開も避けるのが常套手段。

そりゃーどこの会社も撤退してニッチなマーケットになりますよね。だからこそのやり続けている成功といえる現状ですが、10年前の動向と見比べれば明らかに減少の一途を辿っているマーケットでもあります。

クラシコイタリアが好きって声を大にして入社してくる若者なんてもういないんです、悲しいけど。比例してお買い物に来てくれる若者も昔からですがホントに少ないんですよね。でも意外と働いていく内にクラシックなドレスクロージングの世界にハマる若者も結構いるんですよ。勿論自分もそうでしたし。

イタリアの展示会ばかりに目を向けて小さくなる一方の市場の輪の中で今の商売を維持し続けるのも間違ってるなんて思いません。だからこそ勝ち組といって間違い無いでしょう。


クラシック一辺倒で付いてきて下さる顧客様はどう考えても減少気味。今回のオーダー会でも半分以上がご新規でSNSキッカケで来店頂いた方でしたし。世代がひとまわりして新陳代謝が始まってまた1から新しいファン作りという段階にアパレルマーケットは入ってるんですよね、どこのブランドもどこのショップも。


はっきり言って10年以上前に顧客様第一主義で30人も40人も抱えて電話営業バンバンしてって売り方をして勝ち取った僕の成功体験なんてもうそれほど通用しないんでしょう。

今までのファンの方もご新規の方も海外からのお客様もみーんなググって自分の必要なもの欲しいブランドを下調べをして、それめがけて来店されるんですから。


売り方も商品も、そしてお客様も変化し続けるんですからやっぱりこのアパレル業界にいて飽きる事なんて無いんだと思います。その目まぐるしい変化に順応して成功体験を勝ち取るのもとても面白いものです。

洋服をめぐる新しい冒険をしに毎日ウキウキして家を出発する生活を続けて二十数余年。まだまだやれる事、やりたい事だらけです。

そして昨年から始まった僕のお直し内製化新規事業、SARTO BEAMS。


だいぶミシン達の扱いにも慣れてきました。歳なんて関係なく新しい知識とか技術を貪欲に取り入れていくのは本当に楽しいもんです。そしてお直しを軸としてまだまだやりたい事業企画が山程有るので時間が足りない位。


何度も繰り返してしまいますが僕の服をめぐる冒険はこれからも続きます。

この永遠の旅路にみなさんも是非ご一緒に。








表題はレゲエの永遠のレジェンドの一曲。



NO WOMAN, NO CRY



23830117950rockarchive/BOB MARLEY
価格:¥430,100(税込)
商品番号:23-83-0117-95023830117950


中学生の時に当時大人気のデビューしたての2世俳優のフェミ男君ファッションがレゲエ好きを公言してて、どっかのインタビューでこの曲とかボブ兄貴の事を話してたのが出会いだったんですよね。

クラスの女子達とかウチの5歳上の姉がその俳優にキャーキャー言ってるのをよー耳にしてて、女子にそろそろモテたくなってきた思春期少年はレゲエとは何ぞやと勉強しましたよ。完全に不純な動機が1番行動を掻き立てるもんなんです。

図書館のCD鑑賞コーナーだと流行ってる最新のは流石に無かったんですが、その代わりにボブ兄貴の名盤はバッチリ揃ってました。

そのトレンディ俳優はインタビューの中でドラムとベースがどっしりと重い重厚感のあるレゲエが好きだって言ってたんですが、ボブ兄貴のライブ盤を聴いてその意味も分かったり、思想的な歌とか歴史的な背景とか社会的な情勢を踏まえての肯定的な表現とか多感な少年もすっかり感化されてたんですよね。

特にうだる様な暑い夏の日に聴くこの曲はその暑ささえも曲の雰囲気に合ってる気がして好きでした。



前に進む唯一の手段は僕の足だけ

自分の足で進むしかないのさ

もし僕がいなくなったって

全ての事は上手くいくはずだよ


だからどうか泣かないでおくれ、愛しい人

涙を拭いて、立ち上がって




能天気なくらいに全てが上手くいくって鼓舞するドレッド野郎位に思ってたのが彼の出身とかその国の歴史的背景とか色んな知識が入ってくると僕の中で全くの別物になった大好きなメッセージ。

そのメッセージにレゲエという曲調によって心にずしんとくる重みとか顔を上げて歌いたくなる不思議なビートとかホントに不思議なくらいに前に進む勇気みたいな物を感じさせてくれるからまさに神曲。


やっぱりバカな位にポジティブに進むチカラって素晴らしいんです。

困ってる人達を助けたい一心で始めたSARTO BEAMS事業。

大丈夫さ、きっと上手くいく。

つらい時には必ず君のそばにいるから。

どんなに否定されても僕はきっと止まる事はありません。





それでは銀座でお会いしましょう。


新井

怒り<rockarchive>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。


JACKET: ORDER

INNER: IG

PANTS: BEAMS HEART

SHOES: SIMON FOURNIER

暑かったり寒かったりで何着ていいか迷う端境期に丁度いいホワイトデニムブレザーにミリタリーパンツで。

最近はバックルームに籠りっきりでお直し設備サルトビームス空間を作るのに四苦八苦の日々。

僕が掲げたお直し内製化新規事業、サルトビームス。

何かを変えて新しい事をしようと動けば動く程に逆風もなかなか。予想してましたが大変ですね、組織の中で新しい風を起こすのって。もちろん応援してもらえる事も沢山あるので何とか前進していってます。

でも気が付くと周りの全てを否定する様な強引な自分になってるので愕然となりました。関わる皆んなの為に立ち上げようとしている新規事業者なのにいつの間にかその逆の立ち位置になっているなんて本末転倒でしょう。やっぱり幾つになっても反省を繰り返す日々。それでもスーパーポジティブな人間なので反対意見さえも糧に変えて、成功しか見えてませんからタチが悪い笑

夢中になれる事を仕事として打ち込めるなんて本当に幸せな事だとも実感してます。もう立ち止まる必要なんて無いんです。


僕が10年近く内勤で商品企画の立場から3年前に売り場に戻ってきた原点とも言える信念は

「店頭起点」

お客様がこの小売業において頂点にあり、そのお買い物の手助けをする店舗スタッフをいかに本部が支援する事に徹底する。

商品企画時代なんて店頭で生の声をリアルタイムで吸い上げて迷わずに迅速に作り上げた商品がバカ売れした成功事案を僕はごろごろ体験してます。昨年完売したオリジナルピーコートもとても良い成功事案でした。

でも同じ立場で何年も続けていくとお客様最適な思考からいつの間にか自己保身、会社部署最適にすり替わっていました。そんな自分に絶望してもう1度初心に還りたかったんです。

でもまさかのドレスクロージングの小売の要とも言える寸法補正仕上げにおいて非常に苦しい状況を目の辺りにして行動を起こさずにいられなかったという訳です。

自分が第一線で販売する事はライフワークに感じる位大好きですが、それがままならない位に直し上げの現場は逼迫しているんです。どんなに良いご提案でお買い物を楽しんで頂いても実際に着るのは3週間とか1ヶ月後は流石に僕ら平謝りでどんなに最高パフォーマンスでも後味が悪くなってしまうって。打開策がなかなか見えないなら自分達で作り上げてしまえば良いんです。勿論プランも大事ですが僕のいままでの成功体験は計画を走りながら状況の変化に応じながら柔軟に考えていく事。考えながら走る事が出来るスピード感が成功への道だと信じてます。否定的な意見をつらつらと挙げるだけで全く動かない人が成功している光景なんて見た事無いですしね。

大体のアパレル会社でも有りがちなのが本部スタッフが偉い立場で店頭スタッフは言われた通りに売るのが仕事って感じの風土。待遇も同様に本部と店頭ではえらい違いで。店頭スタッフはホントに駒の様な位置付けなんだなぁと悲しくなります。何度か転職で大きな規模の同業他社を経験しましたが正にって感じでした。予想通り今ではその会社は衰退して売り上げ規模も半分まで縮小したり外資に買収されたり。

責任や負担をお互いに押し付け合ってお客様にとって1番何が良い事なのかをないがしろにしてしまってはいけないんです。


最近はリサーチで2次流通販売、いわゆる衣料の中古買取販売や古着販売のお店を見てまわってるのですが、大体どこも駅ビル並みに大繁盛。とりわけ中古ブランド品販売の店には外国人客がわんさかでスタッフさんに聞いたら下手したら売り上げの大半が免税の外国人購入ですって。

国内の最大手アパレルファストチェーンの会社さん方は過去の自社製品の買取リメイク販売とか利益不問で顧客継続の為に徹底した修理対応体制を充実させてお客様と末永くお付き合いしていく取り組みがドンドン加速していってます。

完全に乗り遅れてますがまだまだ今からでも間に合う筈。特に日本はこれから人材も資源も全てが枯渇減少の一途を辿っていくのは自明です。薄利多売から脱却して長年ご愛顧頂いてるお客様に寄り添っていけるビジネスが僕が掲げたサルトビームスにはあるはずだと信じてます。





表題はまさかの今年に新曲を引っ提げ大復活と呼ぶ様な痺れるレジェンドブリティッシュロックバンド、ローリングストーンズ。

そしてその題名は

Angry。



71年のブラウンシュガー以降は惰性で聴いていた自分の目を覚ましてくれる40数年ぶりの最高に最高のストーンズ節炸裂過ぎて毎朝出勤中にヘッドフォンでかけっぱなし。電車の中ではこれ聴いてたら座る気にならずに立ちっぱなしの小刻みダンスしっぱなし笑

ちゃんと今を感じる音とかはあるけど期待通りの昔からの彼らの彼らしか出せないロックダイナミズム全開。

おじさん達今年80歳でしょ?



rockarchive/THE ROLLING STONES
価格:¥194,700(税込)
商品番号:23-83-0111-950

今日のこのくたくたのホワイトデニムジャケットもミック大師匠の影響を完全に受けてます。

この曲のプロモーションビデオもまた最高に痺れるし、やっぱり彼らのイギリスらしいルーツを感じながらも古臭く無いロックファッションの教科書とも言っていい王道のこなし方は、若い時もおじいちゃんになっても真似したくなる衝動に駆られちゃいます。

何よりロックたるべきファッションを着れる細身の筋肉質の体型をずーっと維持してるのがやっぱりすげ〜って。


師匠達の音楽って時代に沿って沢山のルーツミュージックを貪欲に吸収してごった煮の闇鍋みたいなのに出てくる出汁はスッキリと澄んでるシンプルさも感じるんだから不思議。そしてそれは誰も真似出来ない比類なき物であって。

あれだけ生理的に合わない気がしたミック御大の妖艶な耳に絡みつく様なねちっこいボーカルも今は癖になる始末ですし。

彼らのファッションもそう。20年前にツアーで来日した時とかも原宿のBEAMS Fでクラシックなジャケットやらシャツやらを買って行ったって話もなんだか納得。普通のロックミュージシャンならもっとカジュアルなアイテムとかレザーライダースとかブーツとかかも知れませんが、師匠達はクラシックなテーラードアイテムを購入したってトコがまた知的で英国の中流階級出身の彼らのルーツを感じちゃうエピソードの様に感じます。

話は尽きませんのでしばらくはローリングストーンズ縛りでブログ投稿しようかと思案しちゃいます。


男ならブルースを聴け

いや、漢ならストーンズを聴け


この曲をバネにホントに佳境とも言えるサルトビームスの立ち上げも踏ん張れそうな気がするからやっぱり音楽のチカラって偉大です。


怒りって感情はすごく前に進む麻薬的なチカラを与えてくれますが、なんかそんな動機は悲しい。サルトビームスの原動力はお客様とスタッフ達に喜んでもらえる事です。そんな感情で動けるのはきっと人だけかも知れませんし。



それではサルトビームスでお会いしましょう



新井





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https://www.instagram.com/shunARAI_beams/


決して消えない光があるんだ<RING JACKET>秋冬オーダー会 長いブログ

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。

JACKET: VAPORIZE

SHIRT: BEAMS F

PANTS: INSCRIRE

SHOES: simon flunier

相変わらずのダブルジャケットにスウェットパンツ。あまりにも暑いので心折れてリネンに頼っちゃってます。蒸し暑い日本には本当にリネンがいい仕事してくれます。


完全にフライング気味の嬉しいお知らせが。

<RING JACKET>秋冬オーダー会の銀座店での開催がほぼほぼ決定した様です。前回の大好評の流れで銀座店にて3回目の開催。時期は暫定ですが8月下旬からの7〜10日間位ですかね。暫定ですので変更になる可能性もございます。

いやー流石に常時開催は難しいので無いと思ってたのですが、どうやら銀座店スタッフ達の頑張りが報われたようです。最近は<RING JACKET>さんの路面店にスーツを買いに行っても全然在庫が無かったのでBEAMSに流れてきましたとか、プライスが難しくて流れてきましたってお客様もチラホラいらっしゃってます。
もう7月に差し掛かりますが私のオーダーしたジャケット2着はまだお目にかかれてない程に工場キャパは詰まってしまって時間が掛かってますもの。
先日は大阪で前回の開催時にオーダーして頂きましたお客様からわざわざ仕上がりのご報告と喜びのお声の電話がありまして。仕上がりにも大満足を頂けた様でしてありがたい限りです。でも更に仕上がりに感動頂けるのは着込んでいってからなのでじっくり愛用していって下さいませ。


前回オーダー頂きましたこのFOX BROTHERSのヘリンボーンソフトツイードの仕上がりが正に良い例です。

やっぱり秋冬生地でテーラードジャケットを仕立てるのが最大のオーダーの醍醐味。特に最近人気の打ち込みの強い英国生地で仕立てるとこんなにもラペル周りや肩とかの表情が良いんだなぁーと改めて感動する次第。


そしてパーソナルオーダーで仕立てると既製品の量産とはやっぱり違う手間暇と着心地。既製品でも他さんとは違うでしょーと店頭で語ってましたが、これは更にマシマシでドヤ顔になっちゃいます。

これまた暫定ですが、オーダープライスも流石にこのご時世もあって改定の連絡が有り、

ジャケット¥200,000〜

スーツ¥270,000〜

コート¥270,000〜

そりゃーそうなりますよね。イタリアサルトブランドだとジャケット1着30万以上になってるし、往年の最高峰サルトは80万とか100万なんてとんでもないプライスになってる状況ですもの。まあ日本だけが世界景気に取り残されてインフレに付いていけてないってのも有りますし。物価は安いし、交通インフラは世界一レベルだしで海外旅行客がわんさか日本に来るのも頷けます。

みんな子供が大好きな夢の国のチケットもこの10年で7回も値上げしてますが、ターゲットが明確に今後は富裕層と熱狂的なファンに絞られていく傾向なんでしょう。そしてそれを経済は評価して株価は上がってますし。


20年前の僕がBEAMSに入った頃は、ビジネスマンの方が我先にとウチのスーツを2着3着と買っていく狂想曲のごとくでしたがもう時代は変わったんですよ。

もし僕が毎日スーツを着て戦うビジネスマンでしたら多分普通の日は1兆円企業の感動する機能性セットアップにして、ここぞって時に着る1着をオーダーで仕立てるでしょうね。10万円以上の良いスーツを無駄に毎日着て酷使する必要は無いんですよ。毎日のローテーションで3着を買うなら、たまにの勝負服で30年後まで着れる渾身の日本最高峰仕立ての30万円の1着に投資する方が僕には得策に思えます。


毎日毎日アレやコレやって大量にスタイリングバリエーションを必死に頑張ってるインフルエンサーの服を見ても散漫なだけで渾身のひとつが全然心に響く事は無いんですよね、残念ながら。自分のスタイルと精神を表現する渾身の1着を着るスタイリングを何十回と見返す方が価値があるに決まってます。

12歳と9歳になる息子が2人いますが、あと十数年後に息子達に仕立てたスーツを引き継いで着てもらうのとか想像すると楽しいものです。それこそ価値のある仕立て服を羽織らせてあげたい。やっぱりどんな男でも親バカになっちゃうものなんですね。

服だって文学だって音楽だって映画だってそう。新しいモノも貪欲に取り入れますが、雑多に吸収し過ぎると意識も感覚も散漫になってヘンテコになっていっちゃう。そんな時は必ず原点に帰る事に僕はしてます。あの90年代名作文学の登場人物の先輩のセリフじゃないですが、何十年って時間の洗礼を受けても残るものにこそ自分の時間を割く価値があると思うんです。モノが溢れているからこそ自分の時間を費やす時間も大切にしなきゃダメなんです。想像以上に1人の人間の生きる時間なんて短い。

そして日本に現在するテーラードスーツの仕立てという範疇では今度の<RING JACKET>での仕立ては最高峰と断言できるのは前回のオーダー会で証明されました。

そして皆さん気付かれました?今回は秋冬生地メインなのでコートのオーダーも可能に。



ボーナス全額注いでも一生に1着のコートを仕立てたくなっちゃいますよ。こんなに素晴らしいテーラードコートを仕立てられるファクトリーを僕は他に知りません。

<RING JACKET>秋冬オーダー会in銀座店は8月下旬開催予定です。

前回秋冬生地が在庫切ればかりで断念された10数名のあのお客様。今回こそはお待ちしております。




表題は80年代の熱狂の最中に出された最高傑作アルバムのハイライト曲のひとつ、


there is the light that never goes out


rockarchive/THE SMITHS
価格:¥104,500(税込)
商品番号:23-83-0245-950


モリッシーならではって感じの表題を見ただけで何となく胸にグッと来る感じとか相変わらず引きこもり少年の心象風景とか、確か初めてこの歌を知ったのは高校2年の時でしたが、そんな意味なくナイーブな少年の気持ちをなぞる様な表現は正しくどストライクだった訳でした。


曲中で歌われる死への願望だったり、もしくはそれが出来ない弱さだったり。そしてそれを優しく悲しく包む様にストリングスの美しい響きだったり。


居場所の見つからない少年の、今夜僕を連れ出して欲しいと言う心の吐露にあの時の僕はどれだけ感情を揺さぶられたか。モリッシー青年の気持ちそのものに聞こえる歌詞は、そのまんま僕にも同じ様に当てはまるし多感な時期を過ごす少年達の心に当てはまったからこそ30年以上経っても色褪せない凄みを感じます。


そして間違いなく暗闇に佇んでいた僕を連れ出してくれたのは何年経っても色褪せない洋服であり音楽であり本だった筈です。

決して消えない光があるんだ。







それでは銀座店での<RING JACKET>オーダー会でお会いしましょう。




新井

アキレスは最後まで立ち続ける<BERNARD ZINS>長いブログ

ご機嫌麗しゅう、銀座店の新井です。



JACKET: IG

SHIRT: salvatore piccolo

PANT: atelier.NEWwell

SHOES: NEW BALANCE


最高にフットワークの軽いスタイリング。そしてホワイトアンドブラックのモノトーンブレザースタイル。だって毎日台風やら大雨警報やらで着るものに困ります。日本って雨が多いから悩みますよねー

そして完全に春夏のコーデに飽きてしまいました。多分これからは消化試合でホワイトかブラックとかネイビーのワントーンスタイルで過ごすことになるでしょう。リングオーダーはお客様最優先で7月まで私の分はお預けです。

その2着のオーダーを中心に考えていたスタイリング計画が先送りになってしまったので、退屈凌ぎに余計な買い物の誘惑と毎日戦ってます。と言った矢先に遅れていたおフランスパンツが入荷したので早速買っちゃいました。


ウール素材にエルポケのこの仕様だけで洒落てますよね〜更には合繊混紡のトラベラーズタイプなのでシワにもなりにくくストレッチが効いてて最高です。お洒落なパンツも機能性が高くていい時代になりました。今日も出勤で1時間電車で座ってても膝裏に皺が入ってなかったのは感動しちゃいました。


ダブルネームの別注タグもいいですが、このブランドネームのフォントが好きなんですよね。これだけで白米一杯いけそうです。


BERNARD ZINS/COPILOTE
カラー:グレー、チャコール
サイズ:36〜44
価格:¥45,100(税込)
商品番号:21-23-0269-380

若手の頃からこのブランドパンツはストレートとかフレアシルエットで展開してましたが、お洒落な先輩方がこぞって予約してはいてましたので恐縮してなかなか買えなかったんですよねー 同じ日に被っちゃった日には拙い合わせの公開処刑に合うのが怖くて怖くて笑

久しぶりに買ってみましたがスッキリした内股とかヒップラインからの裾に向かうクリースの落ち方とかヤバい位にキレイ。そりゃー皆さんこぞって予約する筈ですよ。早速次のシーズン秋冬の生地でもリピートしたくなっちゃいましたもの。

そして僕が1番感動するのはこういったパンツファクトリーが作るトラウザースの作りはとにかく歩く時に前に足を出しやすい縫製パターンなんすよね。企画時代はとにかくサンプルを試着した時にこれがまた上手くない所だと全然違うんですよ。

あと子供みたいな意見ですが、シンプルにブランド名がカッコいい笑

アホみたいですがフランス製ってだけで1段階ステージが上がった気になれるのは完全に稚拙なアジアンコンプレックスかも知れませんがね。

ふくらはぎにピタピタとはり付いてしゃがむと裾が上がって降りてこないこの10年間のスリムテーパードシルエットが全く持って興味が無くなったのでこのセミワイドストレートが自分的にはしっくりきます。でもそうなるとやたらと撫で肩のピッタリと余裕の無い丸いショルダーラインがはっきり言ってバランスが悪いっすよねーでも不思議なくらい今のマーケットでは片倒しの丸いピタピタなシルエットのジャケットばっかりなので。


いつもはブレザーにヘンテコなパンツばかり合わせてたのでこういった正統派ウールパンツでドレッシーにキメるのも僕だと新鮮。女性スタッフ方にはいつもと違ってカッコイイですねって褒められましたから、やっばりあるんですよ、スーツマジックってヤツが。いつもと違ってね。。

結局は新しい服をちょくちょく買ってしまうのは毎日の生活へのフレーバーなエッセンスだと思いますので仕方の無い事だと自分への言い訳ですが。でも私は老後生活への準備で日々節制して蓄えを最優先に今を禁欲して暮らすなんて出来ません。その年齢の時々の感動体験だったり楽しい時間ってあるはずですからね。

同じ映画とか音楽を10代の頃と40代になってからとで感じる事も全然違いますもの。

美味しい食事を楽しむのも旅行を楽しむのも同じだと。そしてそれらに絶対切っては切れない物のひとつは着る物だと。自分のテンション爆上がりのオシャレをして気持ち良くレストランとかホテルとかショップに入って身なり相応の接客対応をしてもらえるのって凄く贅沢。


やっぱり身なりは大切だと海外に行くとすごく感じます。飛行機乗る時も自然とアップグレードにエスコートされるのは身なりのきちんとした人なのも当然ですよね。

その時と場所に合わせて相応しいお洒落な服装をして出掛けるだけでワクワクドキドキのテンション上げ上げで食事とか鑑賞とか非日常の至高のひと時を過ごすのがどれだけ人生を豊かにする事か。

やっぱり僕は老後まで我慢して過ごすのなんて滅相もない。90年代の大好きな映画じゃないですが、カルペディエムって事ですよ。

「その日を摘め」

このワンフレーズだけでグッと胸がときめきます。



表題はレジェンドロックグループの76年発表アルバムの圧倒的なスタートを切る冒頭曲。


achilles last stand



rockarchive/Led Zeppelin
価格:¥231,000(税込)
商品番号:23-83-0202-950

1番2番位にこのバンドで僕が大好きな疾走感あふれるこの曲には何を歌ってるかだなんてもう気にしません。精密機械のようであり且つ破壊的ダイナミックなドラムとベースとのリズム隊、変幻自在でしなやかに艶やかに鳴り響くギターリフ。そしてボーカルのベルベットの様な絡みつく音色と昇天へと導く様な爽快なシャウト。この音を出だしから聴くだけで拳を天に突き上げたくなる躍動感。この曲は出来るならばタイムリープしてリアルにライブで聴いてみたかった。これをリアルタイムで生で聴けた人が泣ける程羨ましいっす。


自分の精神を解放するかの様にお洒落な服を装い、美味しい食事をしに出かけたり美的鑑賞を嗜む事がなんでこんなに幸せなんでしょう。

やっぱり僕は好きな服を着て、好きな音楽や映画や芸術に触れて、美味しい食を楽しんでイマを全力で生きていこうと思います。

彼らの傑作の様に人生を全力疾走するんです。




それでは銀座で人生を愉しみましょう。


新井


いとしき反抗【RINGJACKET】長いブログ

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。



JACKET: RING JACKET

SHIRT: BOLZONELLA

TIE: atelier.NEWwell

PANT: BEAMS HEART

SHOES: Simon Fournier


最近はブレザーに相性の良いタータンネクタイ始めました。最初はクレリックタブカラーシャツにグレーのウールパンツで内羽根シューズを合わせたのですが、何だか気持ち悪くて結局ウエスタンシャツ にホワイトデニムにヒールブーツのアンディスタイルに逆戻りしてました。

勿論出勤途中のヘッドフォンから鳴り響いてたのはグラムロックの名曲達。音漏れ上等で高いヒールでリズムを刻みながら自分の世界に入って小躍りしながら電車に乗ってる姿を見かけたら気味悪いでしょうね。



THE INTERNATIONAL IMAGE COLLECTION/プリントT
カラー:ホワイト、ブラック
サイズ:S〜L
価格:¥14,300(税込)
商品番号:23-04-0012-940

こんなヒールブーツで小躍りするならやっぱりボウイ卿がアメリカに渡り繰り広げたシンホワイトデューク時代のホワイトソウルミュージック。

このプリントT着てブカブカの80's風ソフトブラックスーツに身を包んで夜遊びに行って踊り明かしたいんですが21時過ぎるとクタクタでネムネムでどうしても家路を急いでしまうのが四十路だと痛感してます。


そして最近は3月開催の<RINGJACKET>オーダー会のお客様の仕上がりは次々と上がってきてます。私が承りましたジャケットの仕上がりも。



ハンドラインブレザーモデルにのせたのは最強のFOXBROTHERS!しかもソフトツイードのネイビーヘリンボーンなんて賞味期限永遠でしょう。抜群の仕立て映えともっちりとしながらもギュンギュンな低速織りの生地は一緒に枯れていくストーリーが白髪のおじいちゃんになるまで私には見えます。見えます見えます。



こちらは私がダブルで作ったKYNOCHのコットンネップツイードの色違いライトグレー!オールシーズン着れちゃうしコットンやらリネンやらシルクやら5種混紡のミックス感といい程よい品のあるネップといいお客様のチョイスに脱帽の仕上がり。これまたクタクタに着込んでる姿に間違いなく痺れます、痺れます痺れます。更にはこのラペルとかポケットとかに抜かりなく入るシームのハンドステッチが既製品とは違うオーダー品ならではの雰囲気を出して経年と共にいい味出してくれるんですよねー。おふくろの味噌汁よりきっとイイ出汁でますよ。

2着ともこれはもう30万以上クラスのイタリアのサルトブランドに匹敵する仕上がりと断言しちゃいます。

既製品も素晴らしい上がりですがやっぱりパーソナルオーダーのクオリティはもう1段階抜けてます。

羽織った瞬間に分かる肩と背中が包み込まれる感覚と予想以上の腕の可動性。着てるうちに感じる着やすさときたら。ビックリするくらいストレスフリーな着心地は倍くらいするお値段のイタリアサルトブランドに匹敵しちゃいますから。でもちゃーんと日本らしい繊細さと緻密さが共存するって。

とんでもない量のオーダーを頂きました今回のお客様方の仕上がりも順調なので、チラホラ聞こえてくるのは次回の<RINGJACKET>オーダー会のオカワリ開催のお声。


マジかー

毎日終電時間でヘトヘトになって乗り切った十日間がまたやってくるのかー

サルトビームスで忙しいから無理だなー

でも前回は秋冬かオールシーズンに使えるネイビーのギャバジンクロスとかキャバルリーツイルとかほとんど生地切れしててオーダー断念してしまったお客様が沢山いたからリベンジアテンドしたいなー

と色々と葛藤があるわけなんです。だって本当にしんどかったのとか生地切れで断念された無念を晴らしたいとか一日中オーダーご案内してしゃべり続けてまさかのオーダーハイになるあのめちゃくちゃ楽しいお祭り騒ぎをもう一度とかもう脳内はグルグルです。


あとはどれくらいお客様からのご要望があるか次第なので、皆様からの絶対作ります!ってお声を待ってます。店頭でも電話でも伝言でも何でも良いですから。

開催出来るとなれば秋冬生地が出揃う9月中旬以降になりそうですね。

本当に皆様のご要望の声次第だと思いますのでご一報下さいね。


表題はシンホワイトデュークことボウイ卿の74年に発表されたギターリフに痺れまくる渾身の一曲。


REBEL REBEL



rockarchive/David Bowie
価格:¥84,700(税込)
商品番号:23-83-0200-950





反抗するんだ

奴らに何が分かるんだよ



ファッションという自己主張、もしくは社会への反抗。そんな愛しい反抗。クセになってリピートしちゃうくらいに痺れるギターリフ。


全盛を極めるイタリアンサルトへのドメスティックファクトリーの反抗。

これからは僕たちが生み出す日本の服達が世界へと抗っていく時代が始まったんです。




それではオーダー会が実現する日を夢見て



新井

明日は誰も知らない【ALBINI LINEN】長いブログです

ご機嫌麗しゅうございます、銀座店の新井です。



JK: RINGJACKET

SHIRT: atelier.NEWwell

PANTS: INSCRIRE

SHOES: Simon Fournier


ちょっと趣向を変えてヘチマ襟ブレザーにしてみました。相変わらず派手なスウェットパンツでぶっ壊れてますが意外と紳士な接客するんですよ、こんななりのわたくしですが。



最近はもっぱら新規事業でこのサルトビームスプロジェクトの為にPCの画面と睨めっこの日々が続いて全然ブログが出来ないッス。申し訳ございません。

3月4月と大忙しでお客様には沢山足を運んで頂き有難い限りでしたが、お直しにとてもお時間を頂きご迷惑おかけしました。でもそれもサルトビームス始動に漕ぎ着けれはご満足頂ける筈。もう少しお待ち下さい。


連休が明けて日によっては上着無しで過ごせる位になってきましたのでお店のエントランスコーナーもリネンの打ち出しに。


もう春夏の代名詞のように毎年大人気になりました、オリジナルリネンシャツシリーズ。


Brilla per il gusto/リネンカッタウェイ
カラー:ホワイト、ブルー、ネイビー、オレンジ、グリーン、ブラウン、ピンク
サイズ:XS〜XL
価格:¥20,900(税込)
商品番号:24-11-0140-306

やっぱりイタリア、アルビ二社のリネンなので特有の光沢や肌触りは最高峰クラス。企画時代もこのアルビ二社かモンティ社のリネン生地を使いたくて使いたくて。この5年くらいで更に麻の原糸の希少性が高まり値段が高騰する一途でしたのでとても値段が合わず使えず仕舞いだったのが心残りでしたね。その時は商社様のご協力で何とかフランスから糸だけ引っ張ってもらって中国で生地にしてもらってイイ感じのリネンシャツを作ってもらいました。

4、5年前には中国の大連周辺とか上海周辺まで出張して安くて良いリネンがないものかと飛び回ってましたが、結局舶来好きの癖なのかヨーロッパ生まれという響きに強烈に惹かれちゃいます。

やはりイタリア製ならではの肌触りと上等な光沢具合は世界的見ても最高峰クラスと言って過言では無いでしょう。

先日は社内の巨匠と言われるべき大先輩の話でやたらと脳裏に残るのは、車とか宝飾品とかの最高峰という物はとてもじゃないが買えないが、洋服としての最高峰は背伸びして買う事が出来るという事。

確かにそーなんですよね。洋服なら何とか手が届くんですよね。生地だけに限定すれば尚更。リネンの最高峰クラスが2万円で体験できるって思えばコスパ抜群なんです。






こんな感じで店内はリネン絡みのアイテムが目白押し。最早やり過ぎというくらいに。結局はバリエーションの増やし過ぎで横売りになり過ぎじゃないかって心配しちゃいますが。売れる物はしっかりと在庫を潤沢に用意し、魅せる物は在庫が圧迫しない様にする。要はバランスなんでよね。安易に縦売りに走って失策となったアパレルもこの10年で数多く有りましたから。



とにかくこのオリジナルリネンシャツシリーズが縦売れできる最適な企画商品。盛夏まで在庫をしっかり持ってお客様に安定してご案内が出来る事がすごく大切なんですよね。

今の時代はセレクトショップという名のセレクトショップブランドチェーン業態になっている現状。ご時世かプライベートブランドというオリジナル企画商品を販売する事がチェーン展開という経営には欠かせない流れとなっているのは時の流れを感じるし、僕が10代の頃にビビって見に来てた時のセレクトショップとは色んな意味で別物に変容していってます。

でも言い換えれば、これまで身近に感じていたインポートブランドの服や靴等はこれからも益々に価格上昇は止まらない高嶺の花になっていく流れなので、最高峰の上質な素材を用いた国内生産のオリジナル商品がメインになっていくのは必然だし必須。

いやいや、それどころか僕らのオリジナルブランドがインポートブランドに負けない商品力で海外の方々がそれ目当てに渡航して買いに来る位にならないと。多分日本のドレスクロージングという分野ではBEAMSって限りなくその位置に近い筈だと勝手に確信してるんです。






表題は世界一有名なロックグループの中期に作られた革新的大名曲

tomorrow never knows


rockarchive/THE BEATLES
価格:¥198,000(税込)
商品番号:23-83-0083-950


愛は全てなのだろうか

そして愛はあらゆる人に

それは理解する事

それは理解する事だ




リンゴの何だか能天気な様で核心を突く明日は誰にもわからないという言葉をジョンが題名に使ったというサイケデリック全開の実験的なサウンド。

複雑怪奇な変態ミュージックの核を成すのはそのリンゴによる天才的なドラミング。


大衆的かつ世界的な成功を手にした彼によって作り出された革新的な試みは何十年経っても色褪せず、時代を超越した最高難易度の創造と破壊。


そしてこの曲を作る事が出来たのは成功を手にしたからこそ。恵まれた環境と設備だからこそ出来た実験的な試み。同じ事がこのBEAMSという環境や立場でも言える様な気がします。

このBEAMSという確立された信頼や恵まれた環境を最大限に活かして新しいチャレンジが出来るのって他じゃなかなか出来ないでしょう。


僕がサルトビームスという新規発案事業を提案したきっかけは、現状のお直し環境に困っているお客様や店舗スタッフを売り場に身を置いてまざまざと目にしたからこそ。

明日は誰にも分からない。だからこそ誰か困っている人がいれば、僕は待つんじゃなくて、全力で走って行こうと思います。



それでは未来のサルトビームスでお会い出来る日を


新井


全ては終わりだよ、ベイビーブルー<SARTO BEAMS>長いブログ

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。



本日も変わらずブレザー365通りのひとつ。

ブレザーにボーダーにワイドスウェットパンツにヒールブーツの今年の完成形スタイリングになりました。もう毎日スウェットパンツでミシンをいつでも踏める様に準備中。

そしてとうとう社内事業企画コンペも2次選考が始まりました。エントリーナンバー1番目です。流石にここまで来たら頓挫したくないっす。きっと社内の皆さんが援護してくれるのを願ってます。でもこういう時って日頃の行いが出ると思うんすよねー。なので最近は特に社内の皆さんに気持ち悪い位に愛想振りまいてます。


勿論私も滑舌悪く棒読みになりながらも何とか演説しちゃいました。



この投票結果で来月には始動出来るかの瀬戸際。こればかりはもう天命を待つのみ。やっぱりビームス社内の皆さんが力を貸してくれる事を願うばかりです。

最近は特にこの服を売る仕事が楽しいなーって再認識する日々です。やっぱり直接お客様にありがとうと感謝されたり、服を中心に楽しい会話をする時間がこの仕事の最高の醍醐味だと思うんです。


それを今度は最後の洋服の直し上げまで自分達でやれたらそれこそお客様とより深く繋がっていける気がして。そしてそう思う社内の同志みたいなスタッフも沢山いる筈。

随時進捗は勝手にこのブログで独り言の様に綴っていくのでお付き合い下さいませ。



何となく普段は気持ち悪くて出来ませんがスタイリングアイテム紹介。このクラシックなしっかりとした仕立ての毛芯のテーラードブレザーをいかに上質感と上品さを残す形でボーダーレスに着るかがいつもの僕のテーマ。365日365通りのフリースタイルブレザースタイリング。何ならブレザースタイルが楽し過ぎて他のジャケットなんて着る暇無い笑

JACKET : RING JACKET

KNIT : Letroyes

PANT : INSCRIRE

SHOES : GUIDI


その紹介の理由はお察しの通り、このブレザージャケットは例のリングヂャケット謹製オーダージャケット。

生地は確かスコットランドのKYNOCH(カイノック)社製のコットンベースのネップツイード。このいつ着るか分からん相物みたいな生地を総裏仕様にしてオールシーズン着用中です。日本はなんせ四季がありますから何着て良いのか迷う中途半端な時期が多過ぎです。なのでこんな生地を1年中着る事が出来るかチャレンジしてみましたが、予想以上の活躍ぶりです。そんな痒い所に手が届く様な仕立てが出来るのがオーダーの醍醐味だと作る度に自画自賛してます。



2021年の9月に開催されたリングヂャケットオーダー会で作ったこのカノニコベーシックフォーマルブラック生地のこのブレザーなんてやはり使い勝手最高。1年中ずっと私の洋服ポールの1軍レギュラー位置に掛かってます。


いやーこのオーダー品2着は昨年もお世話になりっぱなし。体型補正も少ししたせいも有りますが、パーソナルオーダーで仕立てた方が同じ工場でもこんなに着心地が違うんだと分かってはいながらも改めて痛感した次第。既製品の量産縫製と個人オーダー品の縫製ラインは大概の工場では別ですからね。長くなるのでこのお話は次回にしときましょう。でも言うなれば結局は縫う職人によるって事なんでしょうね。

オシャレな生地とかも大事ですが、何より着やすいジャケットって毎日でも着たくなるんです。それをこの1年で分かりやすく体感する事が出来たのが上のリングヂャケットパターンオーダージャケットって訳です。

それがとうとうまた来月下旬にリベンジ開催の運び。前回は告知が1週間前となり全然お客様方へのご紹介がままならず。そのせいか開催終了後に作りたいってお問い合わせを沢山頂きました。今度はご紹介を早めに全国的にしていきます。もし急遽変更や中止になる可能性はまず無いですがその際は申し訳ございません。

そう考えるとオーダー品の仕立て上がりと同様に既製品のドレスクロージングの直し上げも縫う人の感覚とか経験とかって凄く大切だと思うんです。20年ドレスクロージングに携わってきた僕が仕上げるドレススタイルの為のパンツの裾とかシルエットとかジャケットの袖のボタン付けとか絶対にお客様の為になる筈です。

着方を知ってるスタッフが洋服を縫い上げる意味。やっぱり僕がサルトビームスで直し上げをする大きな意義。

もう僕の服をめぐる新しい挑戦へのときめきは止まりません。

そして僕の洋服をめぐる冒険の旅もまだまだ終わりません。




表題は彼の歌うあの名曲。

it's all over now,baby blue


rockarchive/BOB DYLAN
価格:¥95,700(税込)
商品番号:23-83-0091-950

1965年ニューボートフェスティバルにおいてロックバンドを従えて登場した彼へのプロテストフォークを求める観衆によるブーイングの嵐。

そして彼がその聴衆に向かって吐き捨てる様に歌ったのは「すべて終わりだ、ベイビーブルー」という曲。

60年代前半にフォークの旗手と権威づけられてしまった悩みや逃れようとするあがき。よく言われる歌詞の難解さなんてこの曲には微塵も無いストレートな叫びそのもの。ベイビーブルーは過去の自分の象徴であり無邪気な少年時代の象徴。そしてそれに別れを告げるフレーズが耳に残ります。

でもこのストレートな叫びは確実に次のステージに向かおうとする僕の背中を押してくれてる気がするんですよね。



全ては終わりだ、ベイビーブルー。













それでは銀座でお会いしましょう。



新井

貴方はハリケーンのよう<rockarchive>長いブログ

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。



これからはしばらくこの感じでいくと思います、ブレザーにスウェットパンツスタイリング。

私の中で完全にゴールデンアイテムとなりました、この<INSCRIRE>ワイドストレートスウェットパンツ。こんな素敵な日本発のブランドがあったなんて。今年のこのブランドのラインナップはチルデンニットといい、トラックパンツといい、ラガーシャツといい、全部ツボです。

最高過ぎてまたいつもの悪い癖で色違いとシーズン違いで計4本も購入してしまいました。



INSCRIRE/スウェットパンツ
カラー:ホワイト、ネイビー
サイズ:M,L
価格:¥31,900(税込)
商品番号:11-24-3421-540



INSCRIRE/ワイドスウェットパンツ
カラー:オレンジ、パープル
サイズ:M,L
価格:¥31,900(税込)
商品番号:11-24-0149-540


今の所ルーティーンで週4で必ずブレザー合わせで活躍中。これも私の中ではれっきとしたトラディショナルアイテム。きっと来年は1日中ミシンを踏む事になればこのパンツがユニフォームの様に役に立つ事でしょう。座り作業での機動力は抜群。

こんなエレガントなシルエットを描くスウェットパンツ出会ったこと無いっす。女性デザイナーならではのユニセックス感とかも相まってヘビー過ぎないふんわりと柔らかなドレープ感とかも最高。トラッドの代表とも言えるブレザージャケットとベーシックスポーティアイテムの代表であるスウェットパンツの組み合わせがこれまた最高です。


昔観た映画とかドラマでの大学生が部活後にトレーニングウェアの上に無造作にブレザーを羽織るシーンが頭にやたら残ってて。それが本当に自然な感じだし、その頃からずっと憧れてた欧米のカレッジライフの象徴みたいな印象で。90年代のあの頃は大学とか高校を舞台にした青春ロードムービーがやたらと多かったんですが、飽きずに毎日毎日家でも映画館でも暇があれば観てましたから。そういえばその当時も学ランの黒スラックスにトラックジャージのジップブルゾンを合わせて着てましたよ。意外とこのスタイリングに歴史ありです笑。

正直四十路になるとスタイリングに細かいロジックとかルールとか最早そんなに重要じゃ無い。むしろ直感でシンプルに好きなものを着る位の勢いで良いんです。


そんな訳でとうとう今シーズンの担当レーベルのアイテム紹介を放棄しての他店他レーベル展開のアイテム購入と紹介という末期症状。正直ものなんでご勘弁下さい。

こんな困った時は好きなアーティスト絡みで何とかやり過ごしましょう。



rockarchive/NEIL YOUNG
価格:¥107,800(税込)
商品番号:23-83-0079-950


気が付いたら新しくまたバリエーションが増えてました<rockarchive>。90年代のアーティストがもっともっと増えて欲しいジェネレーションX世代。

まさかの出ました、グランジロックのカリスマからカントリーシンガーまでもが魅了されたであろうロックレジェンドのヤングおじさん。


知らない人から見ればビミョーなこのビジュアルかもしれません。その手に持たれるのは世界一美しいギター、ホワイトファルコン。彼の荒々しくも感じる容姿のビジュアルとその美しいギターとの対比も何だか不思議なギャップで魅せられます。

そして僕は人生の中で2回は彼の曲に絶望の淵から救われました。なんだか弱々しく感じる鼻声の繊細な歌声も、テクニカルな技術だけでは決して出来ない彼独特の時には歪んだギターソロプレイにも感情を揺さぶられた人は少なく無い筈。

世界的な純文学作家のおじさんもきんぴらごぼうを作ってる時には必ずヤングおじさんの曲を流すって言ったのはなんとなく分かる様な気がしますし。

でもこのフォトを額に入れて仰々しく部屋のおしゃれで飾る人はなかなかいないのか、まだソールドアウトにはなっていない模様。なかなか他アーティストとは違うこの独特なムード。痺れます。流石にヤング狂女子には出会った事ないなぁ〜笑



表題は彼の77年発表の若かりし頃の代表的ナンバー。このギターイントロで誰でも1発でハートを持って行かれてしまう程の破壊力。


貴方はまるで嵐のよう。

そして穏やかな瞳の中。

僕は吹き飛ばされてしまいそうだ。


でもむしろそんな歌詞以上に胸に情念深く突き刺さる彼の暴風雨の様に激しく鳴るギターの響き。ヤングおじさんの存在そのものをガツンとそのままぶつけられているかの様。


あるライブでも一緒にプレイした若手のカリスマアーティスト達がビビっておびえちゃう位にヤングおじさんが轟音ノイズギターを掻き鳴らしていた姿が印象的。

僕もそんな彼の様に限界まで前を走っていこうと思います。

まだだ、まだ終わらんよ。






それでは銀座でお会いしましょう



新井

10代の精神のような香りがする

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。




今日もブレずにブレザースタイル。すみません、朝夜の通勤はかなり寒いのでレザーパンツで防寒対策してます。本日の接客は時の過ぎゆくままにと艶っぽくなりそうですね。


今週末土日は<AUBERGE>先行予約会で銀座店はフレンチヴィンテージ祭りの真っ最中。



今回の予約会でも新作で細めのボーダーカットソーが登場。残念ながらまだ予約会のみのサンプルです。



そしてロックアーカイブ。


rockarchive/NIRVANA photo
価格:¥110,000(税込)
商品番号:23-83-0090-950

90年代から今までにどれだけのブランドさんが彼らの音楽やスタイルにインスパイアをされてオマージュを捧げたか。

世代としては中学生になりたてのぐらいでギリギリでしたが彼らの突如のブレイク、そして衝撃的なバンドの終焉までリアルタイムで見る事が出来たのを考えるとやっぱり私にとってはノスタルジックな存在であり、胸がグッと掴まれるような感覚になりますね。そして同じ様な感じになる人が多いからこそオーベルジュさんのそれも大人気になったんでしょう。

1番有名な映像としてはMTV アンプラグドの演奏でしたね。このアルバムは彼の没1年後に発売されて、まあその当時は何処の店でもかかってました。その中で私が一番大好きだったのは世界を売った男って曲からのペニーロイヤルティーでのアコギ一本で慟哭のように唄う彼の姿。

でも1番に胸に刺さった世界を売った男って曲はかの御大グラムロック中佐のカバーだと知ってなんだかガッカリもした記憶が有りますが。

そして彼らのセカンドアルバムの大ヒットを筆頭にグランジロックというジャンルが明確に台頭していき、ネルシャツやクラッシュジーンズ、オールドスニーカー等を駆使したグランジファッションが瞬く間に一世を風靡していったんですよね。モードブランドのコレクションでもグランジスタイルを取り入れてメチャクチャ素敵だったんです。

その時は私は北関東でオシャレ番長を目指す高校1年生で、グランジスタイル被れでお洒落にネルシャツを腰に巻いて出掛けてましたが、足はチャリな訳なのでその巻いたネルシャツが車輪に巻き込まれてコケて怪我するわシャツは破けるわで大変でした。でもその破けた感じがまたグランジ感が出てていい感じでしょ〜って。

そして30年後にまたまたグランジのアイコンアイテムと言えるモヘアカーディガンが若い世代を中心に昨年辺りから爆発的に流行り出してくるんですから、洋服のトレンドって結局巡るものだとしみじみ面白いものです。なかなか若い子じゃ買えそうも無いお値段で相変わらずの無駄に超絶レベルのそれを作ってしまうとは。


90年代初頭にロサンジェルスからヘビィメタルバンド達がスターダムにのし上がり、商業的な成功によって所謂お金持ちのロックに変貌していってしまった時に、シアトルから出て来たストリートの今の空気感をはらんだハードロック、パンクを表現したのが彼ら達。思いのありったけを吐き出し存在そのものをぶつけてくる様な音楽がニルヴァーナにはあったと思うんです。でもそれがメジャーシーンに熱狂的に迎えられると、ベビメタと同じ様にハードロックの一様式としての末路に向かっていってしまうのは時間の問題。彼はそれに抗う様にアンダーグランドに固執し、祭り上げられた境遇に苦悩する末に自死を選んでしまう訳ですが。

その90年代の全ての不幸を背負っていったヒーローの波瀾に富んだ悲劇の生涯にその当時も数多くの人達が惹きつけられたと記憶しています。だからこそ彼の着ていたグランジファッションにも夢中になってしまう。

冷静に見れば、あれだって人によっては寝巻きにしか見えないし。むしろ一般的には絶対にモテない気もしますし。それでも彼の様に着てみたいと思ってしまうのは多分それだけ男はロマンチストなんでしょう。悲劇のヒーローに憧れちゃうんです。


<AUBERGE>さんの洋服ってそんな感じで様々なカルチャーストーリーを今にモディファイして具現化してるからこそ、それに惹かれて色々なお客様がお求めにいらっしゃるのだと思います。

そしてそんな自分もおじいちゃんになるまでに少しずつ買い足していった<AUBERGE>の服を大事に着てる未来を妄想出来ちゃうんです。

あと20年か30年後の自分の大切な洋服をしまったクローゼットの中で、例えば右端にはサヴィルロウであつらえたハンツマン辺りのビスポークスーツが掛かっているとすれば、その反対端にはきっと<AUBERGE>の服達が掛かっているんでしょうね。



それでは銀座店開催<AUBERGE>先行予約会にてお会いしましょう。


新井




僕の車を運転してよ

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。




もはや何の代わり映えもしないブレザースタイル。5年後も10年後も同じ格好してる自信は有ります。飽きない自信も有りますね。そして全く各ドレスレーベルのテイストを考慮してないクロスオーバークロージングスタイル。どうやら本日は90年代キレカジ気分でカヒミったウィスパーボイス接客となりそうです。




銀座店のショーケース下に鎮座していたフレディが何処かに旅立ってしまい、その代わりにこの人達が先週から入ってます。



rockarchive/THE BEATLES Photo
サイズ:A2
価格:¥198,000(税込)
商品番号:23-83-0083-950

この世界一有名であろう四人組イギリスロックグループ。ある著名なロック評論の言葉を少し借用させてもらえば

「ロックの歴史の中で最も重要であり、それ以上何も言う必要は無いグループ」

なので語る事なんておこがましい笑 

影響受けた人なんてキリが無いでしょう。ビートルズを聴いて人生に影響を与えられた音楽家、教師、大工、医師、魚屋、洋服屋、配達員、事務員、コンビニ店員、保険営業、デザイナー、まだまだごまんといるでしょうね。しかしこのコレクションは奥深い。このカットはやっぱり初見でしたね。この写真を撮られたのは66年。自分が死ぬ程聴いたラバーソールとリボルバーの頃だというのもなんだかときめいちゃうんですよね。

私の中では中学生の頃、ラバーソウル収録のノルウェーの森って曲と同じ題名の文学書が空前の大ヒットで、本屋に言えば最前列に上下巻の赤と緑の2種類のハードカバーが山積みになってまして。まあその頃は少し内容がナイーヴな感じで、空っぽな中坊にはピンとこなかった訳でした。でもその数年後に高校生になってから外出がままならず家にずっと籠りきりになる事情になり、膨大な持て余す時間を文学と音楽に費やす日々の中でノルウェーの森って世界に頭の中いっぱいどっぷり浸かる事になりまして。この本の作者の世界はほとんどの文章と付随して音楽が登場するので、本を読む作業に聴覚的な感覚が足される事でこんなにも感情を揺さぶられるのかと。


龍先生の佐世保の69年を時代背景に綴られるサイケ感満載かつ退廃的な自伝的小説も大好きでしたが、同じ名字で同時代背景ながらそれとは対照的な繊細な余りにも閉鎖的で内省的世界観も10代の多感な時期の私にとって非常に共鳴する救いだったんですよね。そんな本とリンクして流れるビートルズ音楽は、3年に1回位のペースで彼らの作品を初期から年次で聴き直す儀式としてこの頃から私に義務づけられた訳なんです。

初期から聴き直していくといつも思うのは、このグループの活動期間はほぼ7年半とそんなに長くない。それなのに最初と最後のアルバムなんて全くと言っていいほど別のバンドが作ったんじゃ無いかって位に別物のロックに感じます。それほど彼らは実験を繰り返し変化をし続けたとも言えますし、変化をする事が進歩になる音楽だとロックを定義付けたんじゃないかと思うんですよね。


そうなんです、ビートルズの初期から解散まで順にアルバムを聴く事で彼らの進化と成長であったり、過程での苦悩を再確認する作業。それにより自分自身への戒めだったり前進を促す鼓舞だったりをその都度違う気持ちで感じる事が出来るんです。

その中でノルウェーの森の曲と本はまた別物だったりはするんですが。この2つと向き合う時間だけは止まった時間の中で自分自身と向き合う事やセンチメンタリズムに浸る事だったり。全ての俗世間のしがらみから距離を置いて、穏やかに頭を空っぽにしてその文章の世界を想像して浸る時間。そこには必ずビートルズの奏でるメロディが想像の手助けをしてくれるんです。

そんな他人にあまり言えない恥ずかしい気持ちになる1人に籠る時間って実は誰でもある筈です。でもそんな時間の使い方は自身のフラストレーションを発散する大切なものですよね、きっと。

そしてこの写真が自宅のリビングに飾ってあって、いつかは色々な友人達を呼んで楽しい宴の時間を過ごして、先の私みたいに各々がビートルズに関わる思い出とか、思い入れのある曲とそこに付随する自分のエピソードを話し合うだけでとっても充実した幸せな時間を過ごせると思うんですよね。ビートルズよもやま話を披露し合うのもそれぞれ新たな発見があってきっと楽しい。

そうなんですよね、毎日閉鎖的に生きていくより、こんな素晴らしいカルチャーや洋服を通して店の皆んなや新しい発見や体験を求めてお越し下さるお客様方との出会いや会話をして心を通わせる時間、そこから生まれるコミュニティ。孤独な時間って皆んな好きだけど、その反対の共有する仲間との時間が有るからこそなんですよね、光と影みたいに。


表題は65年発表のコンセプトアルバム、ラバーソウルの冒頭曲。それまでの大衆性を担ったヒットソング作りから、その大衆の期待を良くも裏切る革新的進化を告げる序曲とも言えるドライブマイカー。この曲も同じ作家による短編も有りますね。邦画も作られちゃいましたし。まだ観てませんが。

どうやら私にとってはビートルズとその作家さんはずっとずっと切っても離せない物としてそばに寄り添ってくれそうです。きっと人生を過ごす時間を豊かにしてくれる存在なんでしょうね。



それでは落ち着く頃に銀座でお会いしましょう。


新井



どんなものでも

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。



年始もやっぱりブレザースタイル。珍しくデニムにウェスタンで味付けでウエストコートまで合わせてたので、ハンバーグが好物の師匠みたいに見えてしまいました。   あま〜い接客の1日となりそうです。


銀座店クロージングフロアでは新しい試みの準備中。最近は革小物の展開の幅が縮小気味でしたので入り口すぐの通路ショーケースにRockarchiveの写真達が入ります。



rockarchive/OASIS Photo
価格:¥79,200(税込)
商品番号:23-83-0073-950


今回は呼称を使えるので心置きなく文が進みそうです。このバンドは私が高校生の頃に現れた正に青春ドンズバなんですよね。私が高校一年生の時、アメリカを中心とした空前のグランジブームが94年春にカリスマの夭折と共に終焉を迎えつつあったのですが、その同じ年の夏頃にオアシスのファーストアルバムが発売されたんですよね。

熾烈な高校受験を何とか終え、駆け込みで県で有数の進学校と言える高校に滑り込んだは良いのですが、当時は殆どの進学校は男子校と女子校に分かれてたので、登校してもむさ苦しい男だらけで勉強だけでまぁ〜つまらんの一言。軟派な友人を数人確保して毎日学校終わりにチャリを漕いで宇都宮市内の女子高生と出会える図書館やらオリオン通り近辺の溜まり場を散策する日々が始まった訳です。

そうなるとモテる為目立つ為に学ランをメインアイテムとしたオシャレ武装が欠かせないんです。聡明で垢抜けたシティボーイ高校生を演じる為に、中学時代に買い揃えたバンソンのライダースもレッドウイングのペコスもエンジニアブーツもスカジャンも1300もワッフルトレーナーも501XXもグレゴリーもみ〜んな売っぱらい、無印のお洒落レトロ自転車やらグッチもどきのビットローファーやらエルベシャペリエのトートとリュックやらカシオのデータバンクやらを買い集めました。

サヨナラ、我が青春の渋カジアイテム達よ、、






市内のオシャレピープルは小さめのクラブに週末は集い、渋谷ミュージックやらアシッドジャズやらを大音量で踊ってるのを目の当たりにして、慌てて新星堂で洋楽コーナーのCDジャケットを端から端までチェックしてたり、土曜の夜中にやってたビートUKってヒットチャートを録画して暗記する位殆どのアーティスト名を覚えるのに夢中になって。当時はまだ野球のナイター放送が全盛で大体が延長になって放送時間がずれ込んで、ランキング上位の部分が録画出来てないというタイマー機能が不完全な時代で大変でしたが。

そんな時に盛り上がり出したのが俗に言う90年代ブリットポップブーム。確かクリスマスに発売されて瞬く間にトップに躍り出たのがwhateverって曲でした。ファーストとセカンドの丁度狭間だったのでアルバム収録はベスト盤まではお預けだったのですが、唯一シングルで買って一万回位聴いた様なマイベストオアシスソング。


ルックスはマンチェスター特有の男臭くて眉毛繋がってるし、ジャージだし、フットボールマニア全開のキャラは分かりやすいけど垢抜けんなーとか言いつつもキャッチーなファーストアルバムはなかなか粒揃いの曲達で結構聴けるよね〜とか洋楽聴き出した女子にイキってましたが、この曲の始まりのアコギにまさかのストリングスが絡む出だしは一気に心を持っていかれたんですよね。

ミュージックビデオもモノクロトーンの真っ白な空間で、ミドルテンポの美しく流れる曲と相まってずっと見ていられる感じというか。どんな感情も関係なくフラットな感じで心が落ち着くというか。

当時ライバルとして対立関係を囃し立てられた同じイギリスはロンドンのバンドBが歌う知性とユーモアに溢れる皮肉めいたポップソングも好きだったのですが、オアシスが歌う如何にも漢っぽいシンプルで肯定的な歌詞はなんだか大人になった今のが心に響く気がして堪らないです。

そして音楽性うんぬんって話はしたくなると思いますが、オアシスが作る音楽ってすごくシンプルにロックへの憧れや純粋な夢を音現化した物だと思うんです。多国籍ななんとか風要素とかそんなんじゃなく、何ひとつ難しくなく単純にロックという情熱そのものを具現化できただけ。そしてその単純明快なロックという不恰好な彼らに私達は無性に惹かれているだけ。

本場のイギリス人の英語教師にオアシスの印象を聞いたら、「アレはノンノン、ロックじゃないね、ブリティッシュポップだね」と言われてなんだか悔しかったのも思い出します。

でも10代の若い頃ってメジャーどころになりつつあったオアシスが好きって言いたくなくて、もっとインディーズの皆んながあまり知らないマイナーなバンドを好きって言いたくて仕方が無くて。でも実は毎日携帯してたCDブックには必ずセカンドアルバムが入っていたのは事実なんですけどね。いまだに曲名も曲順も言えちゃうんだから凄い作品ですよね。

助走をつけるかの様に激しいギターながらミドルペースで紡がれるハローから、更にテンションを上げていくロールウィズイット。一旦小休止となりながらも叙情的に歌われるワンダーウォール、感情が爆発されるかの様なバラード、ドントルックバックインアンガーまでの津波の様になだれ込んでくる序盤の4曲だけでも名曲揃いの構成は圧巻でした。



rockarchive/OASIS photo
価格:¥93,500(税込)
商品番号:23-83-0072-950

そして90年代のあの頃に活躍したバンド達の中でずっと愛され続けて、世代問わず皆んな聴いた事があって、今回の作品として成立出来るバンドはこのオアシスだけだって事が全てを物語っていると思います。

自分が未だにサービス精神で毒を吐いて話題を振りまいたりしちゃうのも絶対この兄弟の影響を受けてるに決まってますし。

今になればオアシスってバンドは、ちょっと洋楽にかぶれたり洋服が好きな人であれば世代を問わずに共通の話題として話が盛り上がって、いつの間にか距離を縮められる事が出来る存在となってると実感するんです、この写真を見ると。

それにこの作品って今まで他の媒体やらで出た事が無いカットって所がまた琴線をくすぐります。30年近く前から様々な媒体でこの兄弟被写体にした写真を沢山見てきましたが、これらの写真はやっぱり見た事が無かったものばかりでした。こんな写真あったんだ!って感情と実物の迫力と見応えは予想以上でしたね。こうなると全作品が見たい。ショーケース全部彼らの作品にして欲しくなります。

銀座店には入荷してないですが、我が青春のカリスマ、モリッシー様の作品は年に数回はメチャクチャ欲しくなる衝動に駆られてしまっています。


rockarchive/MORRISSEY photo
価格:¥79,200(税込)
商品番号:23-83-0092-950

でも息子2人が家の壁にデカデカとオンラインバトルロイヤルゲームのポスターを貼りまくってるので、その横にモリッシー様を置くのは流石に失礼だと思いますので必死に欲求を抑えてます。

そんな訳で銀座店の細長い通路ショーケースに新しく陳列されたこの写真で立ち止まって眺めてるお客様を見ると、話しかけたい衝動に駆られてしまってるスタッフを見かけましたら間違いなく私だと思います。



それでは銀座店のショーケース前でお会いしましょう


新井