ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。

JACKET: ORDER
INNER: IG
PANTS: BEAMS HEART
SHOES: SIMON FOURNIER
暑かったり寒かったりで何着ていいか迷う端境期に丁度いいホワイトデニムブレザーにミリタリーパンツで。
最近はバックルームに籠りっきりでお直し設備サルトビームス空間を作るのに四苦八苦の日々。
僕が掲げたお直し内製化新規事業、サルトビームス。
何かを変えて新しい事をしようと動けば動く程に逆風もなかなか。予想してましたが大変ですね、組織の中で新しい風を起こすのって。もちろん応援してもらえる事も沢山あるので何とか前進していってます。
でも気が付くと周りの全てを否定する様な強引な自分になってるので愕然となりました。関わる皆んなの為に立ち上げようとしている新規事業者なのにいつの間にかその逆の立ち位置になっているなんて本末転倒でしょう。やっぱり幾つになっても反省を繰り返す日々。それでもスーパーポジティブな人間なので反対意見さえも糧に変えて、成功しか見えてませんからタチが悪い笑
夢中になれる事を仕事として打ち込めるなんて本当に幸せな事だとも実感してます。もう立ち止まる必要なんて無いんです。

僕が10年近く内勤で商品企画の立場から3年前に売り場に戻ってきた原点とも言える信念は
「店頭起点」
お客様がこの小売業において頂点にあり、そのお買い物の手助けをする店舗スタッフをいかに本部が支援する事に徹底する。
商品企画時代なんて店頭で生の声をリアルタイムで吸い上げて迷わずに迅速に作り上げた商品がバカ売れした成功事案を僕はごろごろ体験してます。昨年完売したオリジナルピーコートもとても良い成功事案でした。
でも同じ立場で何年も続けていくとお客様最適な思考からいつの間にか自己保身、会社部署最適にすり替わっていました。そんな自分に絶望してもう1度初心に還りたかったんです。
でもまさかのドレスクロージングの小売の要とも言える寸法補正仕上げにおいて非常に苦しい状況を目の辺りにして行動を起こさずにいられなかったという訳です。
自分が第一線で販売する事はライフワークに感じる位大好きですが、それがままならない位に直し上げの現場は逼迫しているんです。どんなに良いご提案でお買い物を楽しんで頂いても実際に着るのは3週間とか1ヶ月後は流石に僕ら平謝りでどんなに最高パフォーマンスでも後味が悪くなってしまうって。打開策がなかなか見えないなら自分達で作り上げてしまえば良いんです。勿論プランも大事ですが僕のいままでの成功体験は計画を走りながら状況の変化に応じながら柔軟に考えていく事。考えながら走る事が出来るスピード感が成功への道だと信じてます。否定的な意見をつらつらと挙げるだけで全く動かない人が成功している光景なんて見た事無いですしね。
大体のアパレル会社でも有りがちなのが本部スタッフが偉い立場で店頭スタッフは言われた通りに売るのが仕事って感じの風土。待遇も同様に本部と店頭ではえらい違いで。店頭スタッフはホントに駒の様な位置付けなんだなぁと悲しくなります。何度か転職で大きな規模の同業他社を経験しましたが正にって感じでした。予想通り今ではその会社は衰退して売り上げ規模も半分まで縮小したり外資に買収されたり。
責任や負担をお互いに押し付け合ってお客様にとって1番何が良い事なのかをないがしろにしてしまってはいけないんです。

最近はリサーチで2次流通販売、いわゆる衣料の中古買取販売や古着販売のお店を見てまわってるのですが、大体どこも駅ビル並みに大繁盛。とりわけ中古ブランド品販売の店には外国人客がわんさかでスタッフさんに聞いたら下手したら売り上げの大半が免税の外国人購入ですって。
国内の最大手アパレルファストチェーンの会社さん方は過去の自社製品の買取リメイク販売とか利益不問で顧客継続の為に徹底した修理対応体制を充実させてお客様と末永くお付き合いしていく取り組みがドンドン加速していってます。
完全に乗り遅れてますがまだまだ今からでも間に合う筈。特に日本はこれから人材も資源も全てが枯渇減少の一途を辿っていくのは自明です。薄利多売から脱却して長年ご愛顧頂いてるお客様に寄り添っていけるビジネスが僕が掲げたサルトビームスにはあるはずだと信じてます。

表題はまさかの今年に新曲を引っ提げ大復活と呼ぶ様な痺れるレジェンドブリティッシュロックバンド、ローリングストーンズ。
そしてその題名は
Angry。
71年のブラウンシュガー以降は惰性で聴いていた自分の目を覚ましてくれる40数年ぶりの最高に最高のストーンズ節炸裂過ぎて毎朝出勤中にヘッドフォンでかけっぱなし。電車の中ではこれ聴いてたら座る気にならずに立ちっぱなしの小刻みダンスしっぱなし笑
ちゃんと今を感じる音とかはあるけど期待通りの昔からの彼らの彼らしか出せないロックダイナミズム全開。
おじさん達今年80歳でしょ?
rockarchive/THE ROLLING STONES
価格:¥194,700(税込)
商品番号:23-83-0111-950
今日のこのくたくたのホワイトデニムジャケットもミック大師匠の影響を完全に受けてます。
この曲のプロモーションビデオもまた最高に痺れるし、やっぱり彼らのイギリスらしいルーツを感じながらも古臭く無いロックファッションの教科書とも言っていい王道のこなし方は、若い時もおじいちゃんになっても真似したくなる衝動に駆られちゃいます。
何よりロックたるべきファッションを着れる細身の筋肉質の体型をずーっと維持してるのがやっぱりすげ〜って。
師匠達の音楽って時代に沿って沢山のルーツミュージックを貪欲に吸収してごった煮の闇鍋みたいなのに出てくる出汁はスッキリと澄んでるシンプルさも感じるんだから不思議。そしてそれは誰も真似出来ない比類なき物であって。
あれだけ生理的に合わない気がしたミック御大の妖艶な耳に絡みつく様なねちっこいボーカルも今は癖になる始末ですし。
彼らのファッションもそう。20年前にツアーで来日した時とかも原宿のBEAMS Fでクラシックなジャケットやらシャツやらを買って行ったって話もなんだか納得。普通のロックミュージシャンならもっとカジュアルなアイテムとかレザーライダースとかブーツとかかも知れませんが、師匠達はクラシックなテーラードアイテムを購入したってトコがまた知的で英国の中流階級出身の彼らのルーツを感じちゃうエピソードの様に感じます。
話は尽きませんのでしばらくはローリングストーンズ縛りでブログ投稿しようかと思案しちゃいます。
男ならブルースを聴け
いや、漢ならストーンズを聴け
この曲をバネにホントに佳境とも言えるサルトビームスの立ち上げも踏ん張れそうな気がするからやっぱり音楽のチカラって偉大です。
怒りって感情はすごく前に進む麻薬的なチカラを与えてくれますが、なんかそんな動機は悲しい。サルトビームスの原動力はお客様とスタッフ達に喜んでもらえる事です。そんな感情で動けるのはきっと人だけかも知れませんし。
それではサルトビームスでお会いしましょう
新井
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