次元を超えていく詩<TOO SOON TO KNOW>長めのブログ

SHUN 新井 2024.03.20

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。


JACKET: IG

SHIRT: IG

PANTS: IG

SHOES: simon fournier


ブレザー365日着るって言ってたのに着てないじゃん。ってクレーム来ちゃいそうな位に最近は<IG>三昧。だって値段も買い易いし日本製でクオリティ抜群だしオフの日もライブに着て行けて踊り易いんで。

ダルダルガバガバのオーバーサイズジャケットを着て80年代の憧れを胸にライブやクラブでノリノリで踊っちゃうのが最近の僕のライフスタイルステータス。




今年も入ってきました、アパレル界のマッドプロフェッサー的なモノづくりで同業者から羨望と尊敬を集める堀切氏によるウチだけのスペシャルブランド。

<TOO SOON TO KNOW>

とりあえずブランド名だけでも痺れるくらいステキ。

今年の新作はパンツ2型。

昨年買いたくて買いたく取り寄せする度に顧客様方の目に留まり結局は買えなかったシャーリングワイドウールパンツ。


今年は更にバリエーションが増えて嬉しい限り。

TOO SOON TO KNOW/ソリッドシャーリングトラウザー
カラー:グレー、ネイビー
サイズ:44〜48
価格:¥44,000(税込)
商品番号:23-23-0165-693







ひとまず履いてもらえたらこの魅力が直ぐに伝わるんですがマネキンに着せて遊んでしまいました。


パンツ自体がやたらとパワーのある商品なので引き算してシンプルな合わせが1番でしょう。とにかく僕がこの合わせがしたいんです。最近はお客様優先でスタッフが購入出来るのは数ヶ月後なんで無くならないか心配です。でもこんなステキなパンツは直ぐに完売するくらい皆さんにオススメしたい傑作パンツ。


パジャマみたいなシャーリング仕様でワイドシルエットの緩めのテーパード加減。でもゆる過ぎない高級ウール素材によるエレガント感は多分ウチに置いてあるパンツの中でも最高クラス。


クセが強いシルエットだけどクラシックならブレザー合わせでもとっても新鮮に感じるから余計に物欲をそそります。


至ってオーソドックスな色柄で展開してますが一目で分かる生地の最高級レベルの光沢や肌触り、美しいドレープ。



今年はこんな新型も登場してます。これまたスタイリングは自分のしたいだけの合わせですが。

去年買えなかった悔しさから担当スタッフ経由でリピート展開をお願いしてた甲斐があり今年も入荷してきた欲しいパンツの最有力。いや、多分今年のパンツラインナップではこれしか欲しくないっす。


とにかく店頭で触って欲しいこの最高の生地。季節を問わない極細糸によるウールサージは年中使えるんじゃないすかね。勿論仕立ても抜群です。


先日も同じブログで<AUBERGE>の様な日本発のブランドが海外マーケットに進出して行かなければいけないし、なんならうちの会社がそんなブランド達を外国にまとめて売り込んでいかなくちゃいけないんじゃないかって勝手に力説しちゃいましたが、今回のこのブランドも正しく。


最近は全国展開の大手セレクトショップよりも個人経営の新進気鋭の小規模のセレクトショップがこの5年くらいは勢いあるなーって感じてました。ちょっと外れた北千住やら外苑前やら町田やらでその街にその店に行く為だけの目的意識の高いお買い物。

でもそんなヤングパワー溢れる勢いも群雄割拠乱立すると展開するブランドが似通ってあんまり差別化が無くなってきてしまってるなーとも最近は感じます。人ってホント気まぐれで勝手ですよね。

なんだか何処の若手ショップも同じブランド仕入れてるからスタイリングも含めてもうオジサンには区別が付かなくなってきました。多分商品の独自性よりもお客さま一人一人としっかり向き合って密接なコミュニティとしてのサービスとして成り立ってると推察は出来ますが。


完全のオジサンの説教くさい感じですが、紳士服の起源たるクラシックとしてのドレスコードやルールをきちんと温故知新で培ってきたメンズドレスの着方を通ってきてるかどうかって実は提案や着方に違いがあるんですよね。

ええ、完全に老害に近いおっさんの戯言ですが正解を持ってないのにやりたがる外しってワードや逃げ道が多分僕は好きじゃないんでしょう。


そんな着方は<TOO SOON TO KNOW>。

君にはまだ早いかもしれないね。

そんなこと言ってるおっさんは完全に若手に嫌われてるかも知れません。20年以上前はその日のスタイリングがダメだと一斉に先輩方からダメ出しを受け、なんならその日は店頭に立つのは禁止されちゃうんで慌てて修正して良くなる様に服を買っちゃうなんて日常の光景。

このご時世では絶対にアウトなエピソードですが、だからこそそれを通ってきた人達は外しが横行してる世の中ではロジックのしっかり通った合わせ方、着方が染み付いてるんだと思います。


しかしこのパンツはクタクタのスウェットにローファーとかシンプルに合わせるだけでもそんな説教くさいオッサンを唸らせる事が出来るんじゃないって魔力を持ってるんですよね。


なんならオジサンの方がクラシックから逸出したこのパンツを上手く着こなせないかも知れませんし。そうしたら逆に先輩に言ってあげれば良いんです。

<TOO SOON TO KNOW>って。



表題は我らがビョーク姉さんの2枚目のアルバムの最初のハイライト曲と言える革新的な一曲。


HYPER BALLAD



rockarchive/BJORK
価格:¥97,900(税込)
商品番号:23-83-0075-950


最初のアイスランドのバンド、シュガーキューブスのボーカル時代もぶっ飛んだボーカルの姉ちゃんだなーって思ってましたが、ソロのファーストのちょっとロマンチックな映画のサントラに入ってる雰囲気に早々にノックアウトしてた高校生の僕は、このセカンドアルバムのとんでもなく実験的でその当時流行ってたブリストル辺りのトリップホップとかの暗めなんだけどダンサブルなイギリスの少しねちっこい暗さとかカッコよさとかをアイスランド人のお姉さんがスッキリとした清涼感さえも感じる極上のエンターテイメントに昇華させた曲達にハマったのなんのって。

この曲をヘッドフォンで大爆音で流して夜の誰もいないシャッターが降りたオリオン通りって宇都宮最大のアーケード街の道を自転車で疾走するのが最高に気持ちよかった。

そういえばその時は初めてちゃんとお付き合いする事になった彼女と何話せば良いか分かんなくてとりあえずこのアルバム貸して聴いてもらって曲の話題で心が通じて合えればなんてアホな青臭い事考えてて、見事にフラれてしまったのでその鬱憤を抱えて夜の静かな商店街を疾走した15の夜。

ビョーク姉さんの脳内突き刺してくるその歌声は夜の帷には心底美しかった。


若い時にはピンとこなかったんですが紡がれる言葉達も今はめちゃくちゃココロに響く気もするんですよね。


幸せの最高潮の直ぐ隣には深い崖があり

些細な幸せはその崖に捨てる事を選ばなければ今の幸せは維持できない

身近な幸せさえもそんな危ういものだよねって。




とりあえず変な小細工みたいな着方とか外しとかぜーんぶ捨て去ってこのパンツ履いて欲しい。



それでは銀座の街でお会いしましょう。



新井