君は空一杯に広がる星だから<SARTO BEAMS>長めのブログ

SHUN 新井 2023.12.10

ご機嫌いかがでしょうか、ビームス 銀座の新井です。



相変わらずヘンテコなブレザースタイルですが、外国の方には好評でスウェットパンツがナイスって褒めてくれます。毎日同じ様なスタイリングしてますが、まだまだ飽きそうも無いので飽きるまでは続けようと思います。



この5年くらいのブランクを取り返すかの様に最近は大人の財力を活かしてライブ三昧です。チケット抽選で取れなくてもお金をかければやっぱり何とかなるんすね。

休みの日にライブで活力を充電出来てるお陰でとうとう始動してます、SARTO BEAMS新規事業。


ちゃんとお店の営業中は店立ち兼務で動いてますので時間が足りないですが。その上先月はParabootのイベントだったり、そのインスタライブだったりで深夜帰宅の日々だったで充実したあっという間の毎日でした。

そんなせいか、こんな子供達からの優しいギフトもありましたし。何度も見てもこれは癒される。


新しい進展もあり、ドレスレーベルのバイヤーとマーチャンダイザーから商品の生地ネーム付けの依頼が舞い込んできたりも。

7店舗駆けずり回って400着弱の枚数のジャケットやコートの袖に縫い付けてきましたよ、生地タグ。

流石に1着に手縫いで縫い付けるのは早くても5分位は時間がかかったので、合計35時間程の作業を1週間かけてやり遂げてきました。

全て縫い終えた時のやり遂げた達成感とかスタッフのみんなからお礼の声をかけてもらえる充実感がこんなにも嬉しいモノだとは。おまけにタグを付けて分かりやすくしたお陰で商品も明確に売上が上がってるのも嬉しい限り。


お直し内製化事業に取り掛かる事でこんな形で会社の利益だったりスタッフの仲間達に喜んでもらえる、明確に人の役に立てる実感をもらえるとは思いもしませんでした。

お店で暇な時間にバカな話をおっさん同士でわちゃわちゃおしゃべりしちゃうのも楽しいもんですが、こんな感じで勤務時間を上手く使って人の役に立つ、利益に繋がる仕事に取り組むのはやっぱり気持ちがイイもんです。あー良かった、お直し事業始められて。


今月中には機材だったり用具も徐々に揃ってきてます。


最適なミシンも選びましたし、


こんな画期的なボタンホール機材とか、


アイロンとプレスバキューム台が一体型で

場所も取らない便利な機材とかも。


1年前から絵空事みたいにこのブログで語っていた事が、まさかこんなに順調に実現していってるのは考えてみたら出来過ぎな気もしちゃいます。でもそれを色々な社内の人達の助力により実現化出来ちゃうんですから、やっぱりBEAMSって面白い良い会社なんだなーって。
機材が揃えばもう無敵です。直しどころかリメイクだってサンプル製品縫製だって何でも出来るし、可能性は拡がる一方。あとは感性を豊かに培ってきたビームススタッフのチカラを有意義に活かしていくだけです。


何処の業界も人手不足は年々深刻化する一途。私達がお願いしてる外注のお直し工房も人がなかなか育たないらしく昔の様にスムーズには納品出来ないのが日常化してしまってるみたいですしね。そのせいかウチのドレススタッフが求める仕上がりになかなか達していないってケースもチラホラ。それに応えるお直し工房さんもなかなか大変だとは思いますが、しっかりお客様の信頼に応える為にしっかりと検品して妥協をしないウチのスタッフには相変わらず脱帽です。

そのスタッフ達が自らお直し上げをするこの私が掲げた事業は絶対に形にしていくべきだし、形にしないとビームスドレスクロージングが衰退してしまうと僕は断言出来ます。


20年この業界に身を置いて、販売からブランド立ち上げとか店舗作りとかOEM営業とか販売促進とか広告代理とか、はたまた商品企画生産とかマーチャンダイジングとかレーベルディレクションとか普通じゃ出来ないほどの幅広い分野を横断しての経験をしてきましたが、結局は最終的な落とし所、終着点でありゴールでもあるお客様がお金を払って欲してくれる物がどんな物かをちゃんとイメージしてるかどうかなんですよね。

お直しの仕上げだって勿論そうです。そのお客様と直に接して求められる仕上げを1番理解してフィッテングをするのも店頭のドレススタッフなんですから。

アパレルの中でだけでも様々な職を経験しましたがその全てが販売を行う現場に帰結すると僕は考えます。

お客様を1番身近で理解している現場の経験こそが最強なんです。現場経験を積んだスタッフ最強説は20年経っても僕の中では全く揺るぎません。

そしてその現場の人間達が技術を学びお直し縫製をするんですから、やっぱり最強でしょう。

来年以降のお披露目に向けて準備の真っ最中ですが、様々なアイデアで一杯ですのでサルトビームスを楽しみにお待ち下さい。そう、もう直ぐそこですから。




表題は97年にロンドンで誕生した今や世界的な評価を揺るぎないロックバンドによる2014年発表のライブで最も盛り上がるあの曲。

11月に初めて世界中で最高峰のエンターテイメントと絶賛される彼らのライブに東京ドームへ行ってきましたが、僕史上も最高の至福の時間。前の席の外国の方はみんな号泣してましたし。


彼らの音楽がどんなに素晴らしいかはどっかの評論家にお任せしますが、会場に集まった観衆の人たちを見て真っ先に思ったのはその節操もない位に幅広い年齢や多国籍な人種だったり。全く人を選ばない大衆性という凄み。

ライブでは新譜しかやらないとかヒット曲はやらないとかこだわりの強いバンドはあるとは思いますが、このバンドはそんなの全く無く大衆が求める曲達を惜しまずしっかりと演奏するサービス精神にはほんとに脱帽でしかなかったです。

ドームで5万人がこんなにも一体になって文字通り星々の様に笑顔で輝いてる空間なんて初めてでした。



僕たちのこの会社も大衆性という武器を良い意味でも悪い意味でも身に付けてこれからも更に成長をしていくんでしょう。そしてそれを嫌うマイノリティを好む仲間達はこの数年で何人も旅立っていきました。


僕もその道へ行こうかと迷う事が何度も何度も有りました。でもそれ以上に今の環境でお直しなどで困ってるお客様や仲間達を助けたいって気持ちが結局は上回るので留まる決断をしてきました。

見返りを求めず損得勘定なんて考えずに困ってる人達を助けたいって青臭い動機で始めたサルトビームス事業。まだ始まったばかりですが手始めのタグ付けという形だけでもびっくりする位の達成感。そして同じ会社の方々からの感謝の言葉だけで涙ぐんじゃう程の充実感。


まだまだ僕の歩く方角には燦然と輝く空一杯の星空が見えるんです。




それでは銀座でお逢いしましょう。



新井