鷲は再び舞い上がる<SARTO BEAMS>長めのブログ

SHUN 新井 2024.11.09

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。





JACKET: INSCRIRE

KNIT: SLOANE

PANTS: RALPH LAUREN

BOOTS: simon fournier


あれだけブレザー365日と言ってたのにチロリアンジャケットです。でもタータンチェックのパンツでトラッドテイストは入ってますのでご勘弁下さい。トラッドとモードのどっちも好きなんで欲張って混ぜちゃうのはオジサンになっても変わらないものです。



このビームス 銀座での出勤もあと2週間程。どこかに異動なの?何かやるの?と何人ものお客様からお問い合わせがありましたが、情報解禁まで具体的にお話が出来ず申し訳ございませんでした。



https://www.instagram.com/beams_life_yokohama?igsh=eWJwaTdzbnlxcW1t


今月末の11月30日に横浜駅西口グランドオープンする新業態の大型店舗。

その一角にとうとう私が企画したスタッフによってお直しを手掛ける工房がお目見えとなります。

当然ながらはその2階の工房に私は常勤となりますのでご周知下さいませ。

こちらは原宿の工房ですが同じ屋号なので近い雰囲気でしょう。

そしてこんな間取り。

ビームスのスタッフが自ら行うお直し事業。とうとうオープンサービスとして先ずは横浜の新店舗にて御披露目となりました。


思えば2022年に社内新規事業企画から始まり、



2年がかりで計画から役員会プレゼン、技術習得、設備手配まで我ながら店舗で販売をしながらもよくこの短期間で具現化出来たとしみじみです。


スタッフルームで皆んながお昼ご飯を食べてる横で気を使われながらも特訓させてもらいましたし。


都内中のドレス店舗を巡ってネームを何百着も縫い付けたのも、もう昨年のお話。同じ縫い付け作業にうんざりする人もいるかも知れませんが僕にはなんだか至福の時間でした。



そして今年の半年はサロンで本格的なサービス展開を開始して、クイックなお直し対応に自信と数字だけでない手応えを得られたんです。やっぱりお客様がとびきりの笑顔で喜んでもらえるのは最高でした。


そしてサービス化はまだ先ですが、模索研究中なのがファッション提案に特化した衣類のリメイク等の新しいビジネス企画。



先日はスタッフの私物で背中が痛んでボロボロだったシャツをバンダナリメイクで遊んでみましたがコレが大好評。

着れなくなった昔の服をリサイズするのも勿論良いですが、こんな感じでトランスフォームさせて今のムードを加えて作り出すのがめちゃくちゃ面白いんです。

こんなのもコレからサルトビームスで自分が構想する事業のほんのひとつ。ミシン縫製が自分達で出来るという武器を手に入れ可能性は広がりっぱなしです。


新しいBEAMS LIFE 横浜は飲食展開も有るのでこんなお直しを軸にした洋服遊びをして、食べたり飲んだりしてダラダラとおしゃべりして長い時間くつろげる大人の空間コンセプトなんで正に僕のサルトビームス事業はうってつけ。


オープンは11月30日。まだまだ僕のお直し事業は発展途上ですが、これからもご期待しながらお付き合い下さい。






表題はビートルズなどのアーティスト作品でプロデュースを務めた名エンジニア、アラン兄さんによるロックプロジェクトによる1978年発表の至極のバラード。


the  eagle will rise again



rockarchive/THE BEATLES
価格:¥198,000(税込)
商品番号:23-83-0083-950


男子進学校という、今思えばよく3年間も通えたなーと閉鎖的な環境で、思春期アオハル真っ只中の高校生活では何故かクラシック音楽から派生してプログレッシブロックにやたらと没頭してたんですよね。


複雑な曲編成は複雑であればある程に良く思え、曲が長ければ長い程良いと思うという謎の解釈がやたらと自分の中で流行った時期でした。

その僕の謎の複雑長尺至上主義を吹っ飛ばす圧倒的なゲストボーカルの美声と高揚感と共にとてつもない哀愁を突き付ける至極の美しいメロディ。

3分間に収まる位のシンプルかつキャッチーな構成は王道そのもの。でもアルバム自体はコンセプチャルな曲達で構成されてやっぱりプログレなんです。

イントロの美しい調べを聴くだけであっという間に別世界に連れて行ってくれるこの曲は30年経っても全く色褪せずに僕の心を癒やし支えてくれる宝物の様な1曲なんです。



これまでのアパレルを主にした社会人生活20数年間。思えば直ぐに色んな事に飛びついて実行に移すはいいものの何度も何度も挫折ばかり。

店舗設計を志すも全く歯が立たず、

独立して起業しようとしては2回頓挫し、

順風満帆に見えた企画人生もコロナ禍をキッカケに混迷を極め心が折れてしまったりもしました。

そして原点回帰として店頭に戻り困ってる人達を助けたい一心で進めたこのサルトビームスお直し内製化事業。

社内外問わず色んな人たちに助けられてこの2年間でとうとう工房を設立するにまで至りました。



光を見させてください

私を光にさせてください

そう、そして

明け方の空に

鷲は再び舞い上がる



そう、僕は何度も何度も失墜を重ねてますが、再び舞い上がることが出来たんです。


そう。サルトビームスで再び舞い上がるんです。




それではBEAMS LIFE YOKOHAMAでお逢いしましょう。



新井