Through the window<SARTO BEAMS>長いブログ

SHUN 新井 2023.07.23

ご機嫌いかがでしょうか、銀座店の新井です。



SETUP: IG

SHIRT: BEAMS

SHOES: GUIDI

たまにはこんなゆるゆるスーチングっす。身体が中で泳ぐ位に隙間があると涼しいんですね。流石に四十路も半ばに差し掛かってきたのでモノトーン配色で歳相応にしといてます。何気にこのオリジナルドレーピーセットアップは使い勝手グンバツでフットワークノリノリでビックリしました。


IG/ドレーピージャケット
カラー:ブラック、カーキ
サイズ:S,M,L
価格:¥47,300(税込)
商品番号:23-16-0057-262


IG/ダブルベルトセミワイドスラックス
カラー:ブラック、カーキ
サイズ:S,M,L
価格:¥30,800(税込)
商品番号:23-23-0062-262

でもこんな感じのビッグシルエットデザインって大体が少し子供っぽいんですが、これは縫製とか程良いデザイン性とかハイクオリティ合繊生地も相まってちゃんと大人が着れるんです。動き易さサイコー。疲れて着る服サボりたい時もちょー便利。なんならこれ着てそのまんま仕事帰りにライブで踊れちゃうでしょう。

ライブ繋がりで先週は最高気温38度の中、日比谷の野外ステージでライブ鑑賞という中年には苦行の様でも最高の休日のひと時。


昔からのライブの自分の定位置はスピーカーの最前列。久しぶりに大爆音で心臓が飛び出しそうな程の弾ける鼓動。身体の中のモヤモヤしたストレスなんて吹っ飛ばしてくれて。心地良い音楽に身体が包まれる事ってこんなに幸せだったんですね。



そして野音の夜は最高の景色でした。



100年続いたこの施設も今年いっぱいで終わりになり、来年からしばらくはお休みで改修になっちゃうので最後に良い思い出が作れました。僕の東京ライフはなんだか二十歳の頃からずっとこの日比谷野音と一緒な気がします。

大学生の4年間では暇があればライブやら演劇やらイベントのアルバイトスタッフで何度もここに来てました。その2000年前後の当時は海外アーティストが有名無名問わずわんさか来日してライブしてたので、毎週末になるとバイト代を貰えてその上ライブ鑑賞出来たのでサイコーな東京学生ライフだったんじゃないでしょーか。なんならその為に都心の飯田橋のキャンパスの学校選んだ様な気もしますし。

学生時代からこの銀座〜有楽町〜日比谷〜丸の内界隈になんだかんだでずーっとうろついてますが、その中でもこの日比谷野音は都心でもなかなか他に無いスポットで改めてサイコーでした。

この3年間はこんな人の集まりに参加する事が出来なかったんですからなんて勿体無い3年を過ごしてしまったのか。もうこれからはそのリバウンドが激しくなりそうです。


そしてこれまたどうでもいい情報かも知れませんが今月末から来月がサルトビームスプロジェクトの正念場。とうとう社内の偉い方のおじ様方にプレゼンをする日が近づいてきてます。



勿論応援してくれる同僚達もいれば半信半疑で否定的な意見をくれる心配性の方々もいる訳で。

でも相変わらずスーパーポジティブ人間のわたくしですのでどんなトラブルも華麗に責任回避をしながら乗り越えていけると信じてます。

自分達でブランドやらお店を作れば潰れたり、会社を起こせば即失敗したりと失敗から這い上がった回数だけは多分社内ではなかなか負けないでしょう。失敗の連続からのウチに入り直してのこの10年は開き直りのスーパーポジティブ思考でホントに楽しくお仕事が出来ました。たまに調子に乗り過ぎてつまずく事も有りましたがそれもご愛嬌です。

ドレススタッフが販売から採寸、そして仕上げ縫製までの全てを顔の見えるお客様の為に気持ちを込めて対応するサービスを作り上げる。実現までもう少し。



そして開催まであと1ヶ月になりました<RINGJACKET>秋冬オーダー会。※変更になる可能性もご了承下さい。


会期は8月25日〜9月3日の10日間

秋冬の生地と最新のプライスはまだこれからですのでお問い合わせはもう少々お待ち下さい。

ちょっとずつですがその<RINGJACKET>の既製新商品も入荷し始めてます。

BEAMS F/MALLALIEUSグレンチェックジャケット
カラー:ブラウン
サイズ:42〜52
価格:¥93,500(税込)
商品番号:21-16-0307-015




最近はみんなこのフィレンツェモデルのリピートが相次いで全然店頭に並ばずレアアイテムと化してます。

相変わらずのお見事な仕立て上がり。見た目通りの英国ツイードでバリバリな生地ですが羽織ると背中を包み込む柔らかさと軽い着用感は日本製ではやっぱり抜きん出てるんですよね。


同じくフィレンツェモデルのダブルブレストを僕はオーダーで3着も愛用中。真面目な解説は他のスタッフにお任せしますが、自分が考えるこのモデルの良さって程良い緊張感が抜けた南イタリアの表情だと思うんです。田舎臭いとも言われちゃうラペルのダブルステッチとか雨降りの袖付けとかの南伊仕立てのディティールも表裏一体でクラシックな優雅さを演出してくれてます。


このカッコいいんだかそうじゃないんだかどっちにも振れる様な南イタリアの佇まいのジャケットがモードスポーティーとかアイビーテイストとかの相性の悪そうなアイテム達と絶妙にスタイリング出来ちゃうのは少しリラックスした低めのゴージラインとか緩めのウエストシェイプとかのおかげなんでしょう。普通なら肩パッドのしっかり入ったスクウェアな構築的なジャケットのがちゃんとモードスタイリングにはなるんでしょうが、そこまで張りつめた雰囲気にしたくなくて。そんな時にこのモデルの力が少し抜けた感じが丁度良いんですよね。


そんな僕のわがままなイギリスとイタリアもフランスもアメリカもジャパンもクロスオーバーするスタイルにいつも寄り添ってくれるフィレンツェモデル。まだまだどんな合わせをしようか無限の様に楽しませてくれそうです。

オーダー会にてチョイスした生地で作れるって本当に自分が1番に価値を感じる1着になるんですよね。秋冬の最新生地が早く到着してくれないかと待ち遠しいッス。




表題は23年発表の弱者の反撃達によるエール。


彼らとはほぼ同い年なんですが、この25年の東京での生活の節目節目で等身大のメッセージを送ってくれる欠けがえのない存在のバンドっていうのが1番しっくりくる表現でしょう。いや、40代以下の男性でも女性でも彼らの唄を聴いて響かない人なんていないと思います。

この唄を彼らが大勢の18歳の若者達と歌っている動画が有るんですが、たまに観るとおじさんは若者達の一体になった姿を見て涙腺崩壊しちゃってます。

新しい挑戦をする事の不安とか希望とか幾つになってもやっぱりある訳で。そんな時に人生のほんのわずかな時間でもすれ違って来た人達の存在や応援の声がどれだけ僕の励みになるか。


<SARTO BEAMS>事業プレゼン

<RING JACKET>オーダー会

来月までは滅多に無いような大きな挑戦がふたつ一気に待ち受けてるんですから相変わらず僕の洋服をめぐる冒険はそう簡単にサボる事は出来ない運命なんでしょう。

どちらも自分1人では完結できないんですよね。どちらも一緒に動いてくれる仲間達がいなきゃダメで、そして喜んで頂けるお客様がいてこそのものですから。


どちらも多くの人達と服を通じて一瞬でも声が重なる日がある事を信じてるんですよね。


だからきっと僕はこの会社、この仕事から多分ずっと離れられないんでしょう。




それでは銀座でおまちしております。



新井