MZOのオールナイトビームス プラス

溝端 秀基 2020.09.01

こんばんは。

ようやく、私も出演する事ができました。

『オールナイト ビームス プラス』

ええっ!?毎週(月)は、サミュエル金子の日じゃ無いの??ってなってますよね。

サミュエル金子は少し遅めの夏休み中・・・毎週楽しみにされている皆様、すいません。

という事で、私が代打をさせて頂きます。


では、

MZOのオールナイト ビームス プラス


さて何話しましょうか?と悩んだ結果。

新作物や、これから出てくる別注ネタはいつものレギュラー陣に任せつつ。


今日は、昨年リリースしたこちらのお話をさせてもらいます。

まぁどんな商品とかは皆さん既にご存知でしょうから、せっかくなんで、裏話みたいな部分とかその辺をお話出来ればと。


Double RL チームとこちらの商品企画をスタートさせたのは、2年前の夏。

その前に別注として販売させてもらったDENIMシリーズは大好評で、次回作にむけて中々のプレシャーも有りましたね。

別注会議で1年間みんなで”あーだーこーだー”、”あーでも無いこーでも無い”と言いながら、こちらの企画に落とし込みました。

ちなみに、様々なブランドとの別注アイテムですが、僕らは半年に一度、お店のメンバー交え会議をします。来シーズンに向けた、様々なブランドとの別注企画。

このDouble RLとのプロジェクトに関しても同じなんですが、やはり皆ラルフローレンが好きすぎるのか、中々、決まらず・・・(笑)。1年通しで決まった企画。

皆様もきっとお好きでしょうから、前回のDENIM企画以上に喜んでもらえる企画は何かな〜と試行錯誤しましたね。


2年前の夏、みんなの思いを詰め混んだ企画書をマンハッタンのラルフローレンオフィスに持ち込みました。

いつも通り、迎えてくれるDouble RLメンバー達。

もちろん、Double RLチームも、”DENIMの企画の次は何を企画してくるんだ??”的な少し前のめりの雰囲気も感じつつ。


「今回は、チノパンをやりたい!」

前回同様、2シルエットを同時リリースしたい!そして、これまた同じく、ストーリー仕立ての2本!今回も映画の舞台から着想を得たモデルをやりたい!」と。

*もちろん、英語ではなしてます。あっ、もちろん、めちゃくちゃカタコトです(笑)。ちなみに、しっかり通訳してくれる方もいらっしゃいます。


反応としては、非常に難しい反応でしたね(笑)。

というのも・・・問題は、『AH-77』モデル。

ご存知の方も多いでしょうが、

こちら映画 アニーホール のウッディ・アレンが着用していたモデルをイメージしたい。とプレゼンさせてもらいました。

噂は予々、あの映画の衣装はポロ ラルフローレンが監修してるとか、してないとか・・・。

その真相も僕らは確かめたい思いも少々有りながら望んだ企画。


案の定、やはりあの映画の衣装はポロ ラルフローレン監修。

そして、ミスターラルフローレンの大事な大事な宝物のようなもの存在だと言うことを改めて知ることに。


で、何が非常に難しい反応かと言いますと・・・

僕ら、BEAMS PLUSは、Double RLとの別注の企画として話をしており、あのモデルは、上記したようにポロ ラルフローレンの商品であること。

Double RLの世界観とあのアニーホールの時代設定の相違。映画は1977年公開です。Double RLとは、時代設定が違いすぎる・・・

且、ミスターラルフローレンの大事な宝物・ポロ ラルフローレンでもアーカイブ的重要な作品であること。

故に、Double RLとの企画案としての別注は・・・という。


いやー、参りましたね。

きっと皆がこの別注商品を待ち望んでいることは間違いない!!(勝手に思い込んでます)

なんとか、商品化に繋げることは出来ないか・・・

その時、

精一杯の想いをDouble RL、ラルフローレンチームの皆さんに日本語ですが、無我夢中で話をさせてもらいました。

なぜか、日本語なのに通じたという奇跡も舞い降りました(笑)が、

返答は、要約しますと

「難しいかもしれない」とのこと。

先行き悪い空気感のままマンハッタンのオフィスを去ることに。

ひどくひどく、その日の帰りは落ち込んだのを覚えてます。


この旅に他のメンバーも出張にNYを訪れていましたので、この件を話したところ。

「まー確かにそうだよね」と。

「違う案で行くしかないんじゃない?」と。

いや、もちろん僕自身も理解はしてて、わかってます。

しかし、ラルフローレン、Double RLチームが作り上げるプロダクトに非常にリスペクトしており、なんとかあのパンツを商品化出来ないものかと。

きっと、この商品は皆が喜んでくれる企画になるはずだ!(勝手に思い込んでます)

僕らは復刻ではなく、あのウッディアレンのスタイルを現代のファッションにアップデートしたものが出来ないか。


帰国後、

「Double RLネームではなく、Polo Ralph Lauren ネームでの企画なら商品としてリリース出来ます!」

「しかし、BEAMS PLUSとDouble RLとの別注に変わりはない」と。

その返答を当時のDouble RLのディレクターから連絡をもらった時は嬉しくて飛び上がりました。


ラルフローレンが作る物作りは、なんかうまく言えませんが非常に夢を持たせてくれます。

DENIMプロジェクトでは、マーロン・ブランド、ジェームス・ディーンが履いたDENIM。

今回は、ウッディ・アレンと、スティーブ・マックイーンが履いたCHINO。

その時代に生まれてないし、本当はそれが正しいか・正しくないかなんかはわかりません。

だけど、ラルフローレンにこの人達をイメージして企画した商品です。

って言われると、本当にそうなのかもしれない、彼らが本当に履いたモデルはこれなんじゃないか??って思ってしまう。

それぐらい、ラルフローレンが作り上げる世界観って壮大だって思ってます。


昨年無事リリース出来ましたが、瞬く間に完売。

仕事が遅い自分は、昨年のリリース時期にこの話を皆さんにお届けしたかったんですが、一年越しとなりました(笑)。


お買い逃しになられた方、是非是非お問い合わせください。

オンラインショップや、店頭で現在予約受付中です。


当の本人は、去年買えたんでしょうか?

買い逃してるなら、是非お勧めしたい。

いや、本当に履いてもらいたい。

でも、それさえも叶えてしまいそうなラルフローレンとの物作り。


だらだらとお話してしまいました。

本家のDJの方々の締めの言葉を拝借させて頂きます。

「わーわー言うております」

「お時間です」

「さようなら」



MZO