こんにちは!
髙橋です!
前回は<Tangent>のミリタリーパンツをご紹介しました。
今回は待望のドレスシューズが入荷致しましたのでご紹介します。
それでは早速。
こちら。
<Enzo Bonafe>のサイドエラスティックブーツ。
かなりサイズが欠けておりましたのでお待ち頂いていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身もヘビーに愛用しております。
クラフツマンシップ溢れるイタリアのシューズメーカー<Enzo Bonafe>。
ボローニャの小さな工房で10人程度の職人によって一つ一つ丁寧に手作業で作られます。
1日の生産数は多くて30足程度。この数が工房の主人であるエンツォ・ボナフェ氏と妻であるグエリーナ氏の目が届く範囲の生産数だそう。
この徹底した品質管理による絞られた数量が故に、なかなか入荷が安定しないのです。ただし、1足1足ハンドの温もりや気品が漂うこの上ないクオリティです。
モデルは「CARY GRANT Ⅱ」
1930年〜60年代にハリウッドで活躍したイギリス人の名優ケーリー・グラント氏が愛用したショート丈のサイドゴアブーツをデザインソースとし、<Enzo Bonafe>が制作した前身となるモデルを、さらにビームスが現代的にモディファイドしたモデルです。
パンツの裾に干渉しないショート丈によって幅広い合わせを可能にし、ローファー感覚に近い履きやすさが魅力。
捨て寸が多めにとられた長めのノーズに、スクエアとラウンドの中庸を取るような程よいセミスクエアトゥ。シャープでドレッシーな仕上がりです。

カジュアルなイメージのサイドゴアブーツですが、このモデルであればスーツやジャケットスタイルとも好相性な顔つき。
ヒールは3cmとやや高めで、地面に向かってテーパードしていくピッチドヒールによって美しい後ろ姿を演出します。
さらに、小ぶりなヒールカップや甲の高さが低めに設定された日本人向けの木型により、足の形に沿って包み込むような非常に高いフィット感も魅力。
製法はブランドが得意とするグッドイヤーマッケイ(2C)製法。
コバの張り出し部分の違いが見て取れるかと思いますが、ソールの踏みつけ部分はグッドイヤー、土踏まず部分はマッケイ製法によって作られる製法です。
土踏まず部分のコバの張り出しが少なくなる事で、ウエストのシェイプがより強調され非常にエレガントな見栄えとなります。
また、出し縫い以外の工程は全て職人の手作業によるもの。(九分仕立て)
手作業と機械式とでは仕上がり後の立体感や曲線の美しさが大きく変わってきます。
アウトソールはヒドゥンチャネルと呼ばれるソールの縫い目が表に出ない、非常に技術や手間を要する仕様。
底づけ後に上からレザーで閉じる作業を行い、職人が器具で叩いたり擦ったりして底を均一にします。
キメの細かい繊細でしなやかなボックスカーフはエレガントそのもの。奥底から放つ色艶の美しさからもその上質さが伺えます。
また、アッパーを木型に沿って合わせていく「吊り込み」という工程を行う際に革が伸びて質感が変わってしまう為、エンツォ・ボナフェ氏本人がその工程後に靴の表面全体をハンマーで"打つ"作業を行います。打って毛穴を伏せる事で、元の美しい質感に戻るんだとか。
クオリティに対する職人の魂を感じます、、
こうして出来上がるどの角度からみても美しくエレガントなブーツ。
それが「CARRY GRANT Ⅱ」です。
私自身もスーツスタイルから
カジュアルなジャケパンスタイルまで、かなりの着用頻度でものすごく重宝しております。
合わせにもよりますが、あくまでゴアブーツなのでデニムやカットソー等カジュアルなアイテムとの相性が良いのも魅力。
そして、以前まで表革はネイビーとブラックの2色展開でしたが、新たにダークブラウンを新色としてご用意しております。
あるようでなかったダークブラウン。
黒に近いような濃い色合いなので、汎用性が高くしっかりと足元を引き締めてくれるブラウンです。
この位濃いブラウンであれば多少明るいグレーパンツにも馴染みます。個人的に、秋冬はチャコールグレーのフランネルスーツなんかに合わせたいですかね。

Enzo Bonafe / 別注 CARY GRANTⅡ スエード サイドエラスティックブーツ
カラー:ブラック、ダークブラウン
価格:¥143,000(税込)
商品番号:21-32-0210-302
こちらはスエードタイプ。
特有の柔らかさに加えてエレガンスな空気感も備わったルックスです。
カーフよりもカジュアルなスタイルに馴染みやすいかと思います。

人気のダークブラウンは既に当店在庫が欠けており写真が撮れませんでした。
ツイードやフランネルなど紡毛系のアイテムとの合わせは間違いないですね。
ブラックはパリっぽくモダンな雰囲気。

同じスーツスタイルでも、カーフでは足元だけドレッシーすぎるなと感じる際に丁度良いです。ニットを挟んだタイドアップスタイルなんかにも良いですね。少し着崩すようなコーディネートにはもってこいのシューズです。
デニムとの相性も間違いなし。
最後にサイズ感についてのご案内です。
<ALDEN>アバディーンラスト5.5、バリーラスト5.0。
<CROCKETT&JONES> 5.5。
<Enzo Bonafe>5.5、別注ビットローファーのみ5.0。
<J.M. WESTON>5.5C。
上記のようにほぼ5.5のサイズで履く私は、カーフとスエードどちらも5.5を履いております。
シャープな木型ですので、よっぽど幅広な足型の方でなければ普段のサイズで問題ないかと思います。
カーフに比べてスエードの方は抜群に足馴染みが良く伸びやすいと感じておりますが、サイズを変えるほどではないかと!
いかがでしたか!
職人によるクオリティへの細かい気配りや拘りによって、人間の手にしか作る事のできない、職人の息づかいが宿る至高の逸品。
色気や気品といった言葉の権化のような、そんなとてつもなくエレガントなブーツです。
是非チェックしてみてください!
↑Instagramも宜しければフォローお待ちしております!
それでは!
髙橋