ご機嫌いかがでしょうか、新井です。
5年前に書いてたブレザーブログが自前ながら何だか好きだったので5年経った今の気分で加筆してみました。

JACKET: BEAMS F
POLO: LACOSTE
僕がこの世で一番好きな武装服。性別問わず永遠の定番と言えるネイビーブレザー。今年の夏ならなんだかフレンチな真っ赤ポロシャツにダブルのブレザー合わせが着たい気分。
もう10年以上定番なのですがこのオリジナルブレザーはやっぱり良く出来てるなあ〜って。
ありきたりな説明は野暮な気がしますが、
英国らしいがっしりした生地。上襟やらゴージやら裏地付けやらコバステッチやらボタンホールやらがこれでもかと手縫い仕様。安定感のあるリングヂャケット縫製でこの値段がまたスゴイ。今の雰囲気をちゃんと出しながらも10年以上着れると思わせる定番感、でも只者では無いと思わせるクラシックな佇まい。誰が見てもイイジャケット着てるなぁって分かる感じが流石。全然知らない人が電車でウチのジャケットを着てるのを背中だけ見ても一発で分かる仕立ての良さ。おまけに金ボタンもすこぶるイイ雰囲気。至れり尽くせりです。
以前にイタリアフィレンツェのPITTI UOMOでRINGJACKETさんが展示ブースに出展してるのを見学した時には、周りはgigiとかCARUSOとかKAMOSHITAとか日本でも錚々たるテーラーファクトリーブランドが軒を連ねてましたが、その中でもナポリスタイルを元に仕立てられてるはずなのにその美しい曲線と相反する様な日本人ならではの凛とした緻密な縫製とが両立する雰囲気は世界でも比類出来ない唯一の感じだった記憶が鮮烈に残ってます。
コレはずーっとお店に定番で置いておきたいんですがどんだけ作って展開しても常にサイズ欠けを起こしてしまうという。

紺ブレ好きが勢い余って、20位前に一旦は銀座の店舗で働いてた先輩と一緒にBEAMSを辞めて、銀座8丁目並木通りで紺ブレを365日面白く着こなす、東京トラッドをコンセプトに掲げたセレクトショップをやってましたし。
あの時に先輩は確か齢53歳とかで僕が27.8歳位だった記憶なので、あの頃の先輩と同じアラフィフになったんだと思うと感慨深い。
今や世界中のあらゆるファッション文化が入り混じる東京都市、ブリティッシュもイタリアンもアメリカンもフレンチも。その全てを飲み込んで生まれている東京トラディショナル。
そのアイコンアイテムはきっとブレザーではないかと。



二層でしたが内装費用が、なんと2億超え。
全てアンティーク什器と家具だし、音響だけでも200万以上かけちゃってて毎日オープン前の掃除の時にかける音楽さえも至福の時間になるお化けみたいなショップでした。
銀座8丁目なので夜の銀座の街のど真ん中。特に18時から21時までの後半の時間はジェットコースターみたいなハラハラドキドキの連続で面白かったですね。クラブのお姉様方の波乱のギフト選びとか、怖いおじ様のご案内してて気が付いたら周りを超怖い付き人に囲まれた中で手が震えながら親分の試着の靴紐を結ぶという永遠に感じるかの様な体感接客とか。しかも売上の波が大き過ぎて。有名人の方が銀座の夜遊び途中で立ち寄って特大ホームランの時も有れば丸一日閑古鳥で朝から晩まで店前の通りでずっと通行人の人に挨拶し続ける日もあったりとか。
その店はリーマンショック直撃のタイミングで親会社が傾いた影響で2年しか出来ず、、でも同じテーマでもう1回いつかやりたいなって。その頃より少しは知恵と経験とコネクションは出来たと思うので。
その当時は毎日ブレザー着てたので、日が経つ内にレディーススタッフからブレザーが臭いますってクレームが来るオチがありましたけど。
その店では半分の商品構成がオリジナルでしたのでアメリカントラッド全開な1型のアメリカンスタイルブレザーやらBELVESTの上品なイタリアンブレザーも有れば、オリジナルでアイリッシュリネン生地を使ったのブラックとホワイトの2色展開でフロント8ボタンのガチガチのとんがった肩先のブリティッシュスタイルブレザーまでやってたりと、今考えれば面白かったしそんな店は今じゃなかなか無い。そういえば炎のランナーばりに真っ赤にホワイトパイピングをあしらったパイピングブレザーもやってたから振り切ってましたよね。
私のブレザー原体験は90年初頭のトレンディ女優達が着てたあのブレザースタイル。あの時のドラマって今考えるとトラッドスタイリングの宝庫みたいな合わせがこれでもかってお金がかかってて今更ながら見るとめちゃくちゃ参考になるんです。それを真似て中学校の美術教師の女性もブレザー着てたのがとっても素敵で。その先生もフレンチポロにネイビーブレザーを着てワーゲンの軽の車で通勤してくる光景が何だか今でもステキで目に焼き付いてます。その先生に話しかけてもらって洋服の話をしたくて学ランなのにやたらインナーにオシャレな私服を合わせたり。
その後高校生の青春時代からずっと永遠に私のファッションアイドルであり続けるのは、今は亡きポップアートの巨匠。本屋に行っては洋書を漁ってシルクスクリーン作品そっちのけで彼のビジュアルを探してました。今はネットですぐに拾えるのでイイ時代になりましたね。
ネイビーブレザーにボタンダウンでタイドアップ、デニムにウェスタンブーツのスタイルがたまらなく好きで好きで。その時に彼が着てたオックスとボタンダウンシャツもデニムパンツもウエスタンブーツは今でも買えるからやっぱり不変的なチョイスをしてたんだなーと。その感じもやっぱり憧れます。

ニューヨークのポップアートの巨匠もパリの洒落オヤジのセルジュも結局はネイビーブレザーなんですよね。
高校時代からの自分の最高のファッションアイドルって多分ずっとこの2人ですかね。お二人共亡くなってしまいましたが、晩年の背中の丸くなったおじいちゃんの姿を見れないからこそアイドルで居続けてくれてるんだとも思います。
2人とも結構かっちりのネイビーテーラードジャケットを自分テイストで着こなしてますよね。インナー使いはボタンダウンシャツやバスクシャツ、デニムシャツだったりでデニムパンツを合わせて、合わせる靴は片やウェスタンブーツ、片やバレエシューズですもん。その合わせはもう2人の模倣としか言えなくなった訳で。周期的に御二方のスタイリングに何度も刺激を受け続けてる気がします。
服飾評論家の大先生の本でも言ってましたが、旅やら出張の際には必ずブレザージャケット1着で着回してました。機内も会食もシチュエーション何でもござれ。
最近だとイタリアのエージェントのプリモさんっておじ様は、日本で見る時は同じ様にラティーノのダブルブレザーをドレスからカジュアルまで着回してるのがすごく素敵でした。ラティーノにチャンピオンのスウェットはおったまげましたよ。特に彼のダブルブレザーにスウェットパンツを合わせるスタイリングが最高に大好きなんで20年以上オマージュしてる気がします。
ブレザーが好き過ぎていくらでも話が出てきちゃいますね。
現在展開中のRINGJACKET製ブレザーはアメリカの超大御所ブランドにも引けをとらない名作ブレザー。なんなら日本代表として世界に誇れる名作ブレザーはコレなんじゃないかって。

そして何よりビームスドレススタッフのコーディネート提案がもれなく付いてきますからね。是非ともお気に入りのビームススタッフにブレザースタイリング提案をこれでもかって受けて欲しい。こんなのも日本という様々な文化を取り込んだセレクトショップならではの利点だと思います。モノの知識も大事ですが、着方を知るのはもっと大事ですから。
残念ながらRINGJACKETさんのパーソナルオーダーは世界で大人気となってしまいオーダー価格も跳ね上がってなかなかウチでオーダー会を開催出来る状況では無くなってしまったのは悲しい限り。
その分RINGJACKET製のブレザーをはじめとする既製品がますます人気になったのは嬉しい誤算かも知れませんが。
そのうち既製品さえも天井知らずで値上がってしまいそうなんで今のうちからシングルもダブルも秋冬生地も春夏生地も買い揃えておこうとしましょうかね。
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表題はもちろん先生と所縁の深い彼の若かりし頃の1972年発表の傑作。最高のストリートロッカーでしたよね。
残念ながら2013年に亡くなってしまい、僕の死ぬまでに観たいレジェンドロックミュージシャンライブの1人だった彼のライブを体験する事は永遠に不可能となってしまい後悔が残ります。
無愛想に呟くようなモノクロトーンボーカル、隙間のある美しいサウンドはニューヨーク都市の退廃的な部分とか孤独を浮き彫りにした感じ。

trainspotting
価格:¥4,400(税込)
商品番号:29-67-1409-494
C2. Lou Reed / Perfect Day
この曲もヤバかった。
そんな彼を一躍スターダムに押し上げたのも先生ですが、彼のグループを破滅に導いてしまったのも彼であって複雑ですね。
そんな訳なのかブレザーのスタイリングを考えると彼のビジュアルと一緒にこの曲が自然と鳴り出すんです。
眉毛を抜いて彼女になった彼がこう言うんだ
ヘイベイビー、危ない道を歩かない?
90年代初頭の渋カジブームから始まって洋服やら音楽に浸りまくってなんなら映画やら文学までに浸りまくって真っ直ぐに敷かれた人生のレールなんて大っ嫌いになって寄り道しまくって気がついたら47年も生きてて。
相変わらず退屈な平和な道なんて歩ける気がしませんよ。
この歳になってもまだ気持ちはうずいてしょうがない。
きっとあっちの危ない道に歩いていった方が面白いよって。
巨匠宜しくブレザージャケットに5ポケットのデニム、ヒールブーツを合わせて、ワイルドサイドを16ビートを刻む様にアンニュイに散歩してるオジサンをきっと僕はおじいちゃんになってもなんなら死ぬまで続けていくんでしょう。路頭に迷ってホームレスになっても上着にブレザーだけは着てるかも知れませんよね。
365日ブレザー着てますが20年超えてもまだ飽きないッス。
ブレザー病、かかると治りませんよww

新井
SARTO BEAMS リメイク
前編→https://www.beams.co.jp/company/media/article/22
中編→https://www.beams.co.jp/company/media/article/24
後編→https://www.beams.co.jp/company/media/article/27
過去のブログ横浜編https://www.beams.co.jp/blog_shop/lfy/?hashtag=80836
過去のブログ銀座編https://www.beams.co.jp/blog_shop/gnz/?hashtag=80836