ご機嫌いかがでしょうか、新井です。

この半年間はなんだかいつも以上ににあっという間で。
回収衣料を利用したリサイクル活動も相変わらず大忙しで。







新しい機材も導入出来て工房もどんどん進化してきてます。


2022年の春に起案して紆余曲折有りながらもこの内製修理事業に取り掛かって早いもので4年経ったんですね。特にこの横浜で工房を設立してからはワークショップにリメイクにメインのお直しも順調に軌道に乗り本当にあっという間の4年間でした。
最近は仕事でドレスクロージングを着る機会もめっきり減ったせいかリメイク事案もあるせいかリペアデニムばっかり履いてます。


結局男性も女性も30年たっても50年たってもこんなデニムスタイルに憧れて周期的に戻ってくるんだと。

流石に夏にジャケットを脱いでバスクシャツ1枚の時はこんな感じだったり。

白シャツ1枚でデニムを合わせるのが結局究極にカッコいいし。

初めて知り合った人とお酒を交わしながら会話をする時に絶対僕が聞いてしまう質問はファッションに目覚めたキッカケとか人生を変えたアーティストの曲とか。それだけでも一晩中話せる位この質問のキャッチボールが楽しいんですよね。
自分がファッションに目覚めたのはやっぱりリーバイスのヴィンテージデニム。中学に上がって兄の小遣い稼ぎの為に口車に乗せられて譲ってもらった501の66モデルと517ブーツカットモデル。
しかしながらその2本を履いて中学の友達界隈と集まった時にはもう完全にファッションリーダー扱いで。一度この快楽ドーパミンを味わってしまったらもう30年以上抜け出せてない訳なんですよね。

最近も古着界隈ファッショニスタも同じ感じだからやっぱり回帰してるのが面白いものです。
その13歳の衝撃から35年経って48歳になった今も全く同じ様な色落ちしたユーズドデニムに回帰するとは不思議なものです。
ビームスに入った20代の頃とんでもなく洒脱な先輩に教えられていた事は、スタイリングがわざとらしく見えたり狙ったのがパッと見でバレたら一気にカッコ悪くなるよねって言葉。
いかにもネクタイと靴を色味合わせたとか、ネクタイをずらすのがわざとらしいとか、カフスを外側に見せた袖のまくり方がこれ見よがしとか色々とあると思うんですが、ウソくさく見えると一気に興醒めするって事だと。
着る人の個性に調和した自然な着こなし方を出来るかどうか。トゥーマッチは野暮だと。
その当時はオシャレ百戦錬磨のビジネスマンのお客様方に舐められてはいけないのでクラシックなスーツを主に着て出勤してましたが、その先輩達に言われてたのが、いかにもアパレル販売員ですって感じの過剰にファッショブルな合わせでは無く、背景に馴染んだすごくオシャレな一流企業のビジネスマンに間違えられる位がドレスクロージングとしては理想なんだぞってよく説教されてました。
オジサンになった今ではカジュアルなデニムスタイルでもその説教がとっても響くもんです。歳をとると過剰はどんどん野暮に思えてくるんですよね。
ファッションは自己満足だから過剰でも何でも良いじゃんって言われるかも知れません。僕なりにはファッションはその日のシチュエーションや会う人にどう見られるかがすごく大切だと思うんですよね。
ある番組でファッションリーダー的な人が英国スタイルの格式高いカフェでお茶するのに、リゾートスタイル全開のカジュアルな装いを見た時はミスマッチ過ぎてカッコ悪かった。そこはジーパンでもいいからサラッとシンプルに白シャツをノンシャランに着て欲しかった。
以前に同じ人が少しかしこまったパーティの場で色落ちしたジーパンに黒のタキシードジャケットを合わせていた時はその洒脱なバランス感にとんでもなく痺れたんですよね。それこそが僕はファッションだと思います。そのファッションにその人の立ち位置や思想とか人格とか全てを表現してると。
やっぱりジーパン、デニムって一生遊べる究極のファッションアイテムだと思えます。ボロボロになってもリペアし続けて更にカッコよく見える服なんてデニム位でしょう。
ますます僕はこのサルトビームス事業を通じてデニムにのめり込んでいきそうです。

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表題はボブディランの初期の大名曲、
Blowin' In the Wind

rockarchive/BOB DYLAN
価格:¥95,700(税込)
商品番号:23-83-0091-950
どれだけの道を歩めば一人前と認められるのだろう
どれだけの海を越えれば鳥は砂浜で休息を得られるのだろう
どれだけの砲弾が飛び交えば撃つ事を止められるのだろう
友よ、その答えは風の中に
その答えは風に吹かれている
人は何度天を仰げば青空が見れるのだろう
いくつの耳が有れば人々の悲しみを聞き取れるのだろう
どれだけ多くの人が亡くなれば多くの犠牲を払った事に気付くのだろう
友よ、その答えは風の中に
その答えは風に舞っているんだ
この詩をあるドラマのラストシーンで読まれたのを聴いたのは13歳の頃。
ネットも無い90年代前半にはそれが有名なフォークシンガーの物だなんて全く分からなかったけど、とてつもなく僕の心に響いた一節だったんです。その後大学の講義で教授が全く授業に関係無いディランの歌詞を時間いっぱい使ってその素晴らしさを解説してましたが、その授業が何なら大学入って1番楽しい講義だった。
自分の事業を具現化してもなんだかこの一節の冒頭が頭から離れないんですよね。
周りの仲間達やお客様を助ける為に始めたこの修理内製化事業。
多分ゴールなんて無くて目の前の人達を助けて笑顔になってもらえる為以外には何の見返りも求めずにも夢中になってる自分がいるんです。
そう、答えは風に揺られて僕の目の前にあるんです。
それでは横浜の工房でお会いしましょう。
新井
SARTO BEAMS リメイク
前編→https://www.beams.co.jp/company/media/article/22
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